【カナダ移住体験談】変わりつつあるカナダの気候

カナダの冬と気象の変化
多くの方がイメージする通り、カナダの冬は非常に寒いですが、地域によって気温や湿度、雪の量などは異なります。
特に、ここ数年は、あちこちで通常とは異なる天候が続き、異常気象による影響も出ているようです。
私が暮らすBC州の内陸部では、通常は12月が寒さのピークで、1月頃から少しずつ気候が和らぎ、3月に入ると冷たい気温の中でも日差しが照りつけることも多々あります。
12月に比べて、やや寒さが和らぐとは言え、それでもまだまだ冬真っ盛り。大雪やブリザード(吹雪)などの警告が出ることも少なくありません。また、雪の量が多い場合には、安全のために学校が休みになることもあります。
気温は上がったり下がったりですが、寒い年にはマイナス30度近くまで下がることもあり、平均ではマイナス10度から0度前後で、0度では「温かい」と感じることもあります。
春日和の1月
ここ数年、地球のあちこちで異常気象が心配されています。
それはカナダでも同様です。特に今年は、例年とは異なり、気温が10度近くまで上がることもありました。ジャケットを着ないで外出できるほど温かい日が続いたかと思えば、夜には強い風が吹き、ストームにも見舞われました。
通常、雨と風のストームは春や秋に来ることが多く、冬の場合は吹雪です。しかし、気温が上がったため、今回は雨と風のストームで、夜間ではありますが、風速が30km近くまで強くなりました。
昼間は日差しが出ると、1月なのに半袖で過ごすことができるほどで(とはいっても気温は10度前後です)、外に出ると、1月でも春の空気を感じました。
先ほども述べたように、冬の気温は上がったり下がったりしますが、BC州の内陸部で冬に「雨」が降ることは極めて珍しく、地球の温暖化を身を持って体験したような気持ちになりました。
大雪
雨と風のストーム、そして春日和の温かい日が数日続いた後、今度は大雪に見舞われました。
ずっしりとした重たい雪で、道路の状況も良くありません。この時期の大雪は、例年と変わらないので、驚くことではありませんが、春のように暖かい日が続いていたこともあって、完全に油断していました…。雪の質も湿度が多い、ずっしりとした質でした。
大雪になると、山間地域のハイウェイが閉鎖されることもあります。どちらにしても、この時期にハイウェイを運転することは、あまりオススメできませんが、どうしても運転しなくてはいけない場合は、前もって道路状況を確認しておく必要があります。
なお、ハイウェイの道路状況は、道路の名前を入力⇒検索することで、道路沿いに設置されたウェブカメラで確認することができます。閉鎖されている場合や、何かしらの警告が出ている場合も、状況を把握することができます。
異常気象による影響
1月に春のような温かさになること自体は、過ごしやすさを考えると決して悪くは感じませんが、このような異常気象は作物へ影響してしまいます。
この異常気象で、作物の収穫が減少しているそうで、今年は食料品が高くなると予測されています。家族の人数にもよりますが、年間で1家族400ドル~500ドルほど、食費が上がる見込みのようです。
また、カナダでは庭に畑を作って作物を育てる人が多く、我が家でも、庭に小さな畑を作り、少しばかりではありますが、春から秋にかけて野菜を育てています。気候の変化は家庭での畑にも影響を与え、昨年の夏は、暑さが足りなかったこともあり、例年に比べて収穫量が少なかったです。
温かい冬、そして涼しい夏は生活をするうえでは過ごしやすいですが、自然が混乱していることを考えると、不安を感じずにはいられません。

    
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