【カナダ移住体験談】カナダの秋は野生動物に要注意!

カナダの秋と野生動物

カナダの10月は、秋のピークで、ひんやりと冷たくて気持ち良かった空気が、少しずつ寒く感じられるようになります。最近では吐いた息も白くなってきました。私が暮らすBC州では、まだ街中に雪こそ降っていませんが、数日前から雪の予報が出ており、週末はマイナス10度まで下がる見込みです。
カナダの秋と言えば野生動物の存在が欠かせません。
秋になると、野生の動物たちは沢山食べて寒い冬に備えます。食べなくては生きることができないので、普段は山の中だけで過ごしている動物たちも、この季節になると住宅街付近に姿を現します。
草食動物たちは木の葉や実、ナッツなどを食べに来ます。この季節に食べなければ冬を乗り切ることができないので、秋に見かける動物たちは人間が近寄っても、脅かすような行為をしなければ、逃げていきません。
また、このような小動物たちを追って、普段は山の中でひっそりと過ごしている肉食動物たちも住宅街の近くまでやってきます。
2週間ほど前から、我が家の近くにある散歩道もクーガーが出没すると警告が出ています。この季節は、肉食動物との遭遇を避けるために、行動範囲に注意する必要があります。
どんな動物がいる?
町中で見られる動物は地域によっても異なりますが、BC州内陸部では、リスやウズラ、ガン、ウサギ、ワシ、クーガー、コヨーテ、クマ、ムースなどが出没することもあります。
バンクーバーに住んでいた頃は、スカンクもいて、リードから離れた犬がうっかりスカンクに近づき、スプレーされたにおいが取れなくて困ったという話もよく耳にしました。
基本的にスカンクは、人を攻撃しませんが、脅かすとものすごいにおいのガスを発して逃げていきます。そのため、万が一、スカンクに遭遇したら、そっとその場を離れるようにしましょう。
自分が動くよりも、相手が先に動くことを待つ方が無難かもしれません。
秋のハイキングと注意点
秋になると動物たちが冬の準備をするため、行動範囲を広げます。ハイキングなどに出かけた際にも、野生の動物に遭遇することもあるので注意が必要です。もちろん、山に住む動物たちも、あえて人間に遭遇したくないでしょう。
ハイキングなどに行く際には、常に音を発して、自分の存在をアピールすることが大切です。大きな声を出しながら歩いたり、クマが出没するような場所ではベルを持ち歩いて歩くと良いでしょう。
また、山の中や公園などで、赤ちゃんを連れている動物を見かけることもあります。動物の赤ちゃんはとても可愛く、うっかり近づいてしまいがちですが、たいていは近くでお母さんが見守っており、攻撃されることもあるので、絶対に近づいてはいけません。
クーガーやクマなどはもちろん、草食動物でも子供に近づくと攻撃してくることがあります。動物たちも命を守るために必死です。野生の動物を見かけても、適度な距離を維持し、領域には踏み入らないようにしましょう。
ゴミの処理をしなかったら罰金!?
ノースバンクーバーは、バンクーバーエリアの中でも特に自然が多く、クマが出没することもあります。
2019年には、2万件を超えるクマ出没の通報があり、そのうち500頭が殺処分されています。クマが住宅街に侵入した場合など、殺処分が下されることもありますが、野生動物の絶滅を避けるためには、野生の動物を住宅街に近づけないことが大切です。
クマやコヨーテ、クーガーなどが出没する地域では、飼い猫や飼い犬を庭に長時間出さないこと、ゴミの管理に責任を持つことなどが、ルールやマナーとされており、ノースバンクーバーでは家庭ゴミの処理を正しく行わなかったせいでクマを寄せ付けてしまい、さらに殺処分が下された場合は、その家庭に500ドルの罰金が請求されます。
カナダでは自然や野生動物を尊重する文化があり、自然と動物を守るための法律もあるほどです。人間と自然が共存することが大切だと考える人が多いので気をつけましょう。


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