【カナダ移住体験談:カナダの健康保険】
日本で健康保険というと、国民健康保険、もしくは社会保険のどちらかを使います。カナダでは、基本的には国民健康保険に加入し、職場によっては国民健康保険ではカバーされない歯科やマッサージなどが保障されます。
B.C州では、国民健康保険はMSPと呼ばれるもので、加入資格はカナダの市民権もしくは永住権を持っていることになります。また、ワーキングホリデーや学生ビザでもMSPに加入できるというような話を聞いたことがあるのですが、申請してから資格を受け取るまでに時間がかかることから、ワーキングホリデーや学生ビザでカナダに来る場合には海外旅行保険を持ってくるのが無難です。
このMSPに加入すると、具合が悪くなった時にクリニックに行ったり、救急で病院に行ったりした時の診察代がすべて保障されます。つまり、MSPに加入していることで、具合が悪くなった時に料金を診察代を気にすることなく気がるに診察を受けることができるのです。これが理由なのか、それともドクター不足なのかは定かではないのですが、ほとんどのクリニックや病院では待ち時間が長いも特徴のひとつです。
MSPに加入していると、ほとんどの診療代が100%保証されますが、歯科やマッサージなどはMSPでは保障されないので、100%自己負担になります。歯科の治療費は、場合によっては日本に帰って、日本の健康保険で日本の歯科に行ったほうが安い、なんていうこともあるくらい高くなるので侮れません。
歯科やマッサージなどは、多くの職場が提供している、いわば社会保険のようなものが保障してくれます。職場によっても加入する保険会社は異なりますが、保険料の一部を職場が負担し、通常よりも安い金額でこういった保険を利用することができるのです。職場での保険では、MSPでは保障されない薬代をカバーすることもできます。
職場が提供する社会保険に加入するためには、フルタイムでの仕事をみつけることが必須で、新しい職場の場合には、働き始めてから3か月してから加入できるというところが多いようです。