【カナダ移住体験談】日本とカナダの生活~5つの違い~

日本とカナダの生活

私がカナダに暮らしはじめて、もう10年以上が経っていますが、実際に暮らしてみると、日本とカナダの生活には様々な違いがあります。

もちろん、言語の違いもありますが、その他に生活習慣の違いや物事の考え方が異なります。今回は、主に日本とカナダの生活面での違いについて紹介していきます。

家電製品も賃貸に含まれている

日本では一部のマンションを除いては、部屋を借りる時に、冷蔵庫や洗濯機、場合によってはガスコンロも自分で用意する必要があります。しかし、カナダではこのような電化製品は、既に設置されていることが多く、引っ越しをすると、新しい家にある冷蔵庫や洗濯機を使うことになります。

これはアパートメントだけではなく、一軒家でも同様です。

家具などは基本的には含まれていないところが多いですが、物件によっては家具付きやインターネット込みの物件もあるので、契約をする前に確認してみましょう。

また、賃貸物件を探す際、日本では駅前や商店街の中などにある不動産屋さんに行って、物件を紹介してもらうことが多いですが、カナダでは不動産屋をほとんど見かけず、基本的に物件はオンラインで探します。

オンラインで掲載されている物件は、大家さんが自分で広告を載せていることもあれば、仲介業者を通していることもあります。

カナダは土足?

カナダで暮らし始める前までは、アメリカのドラマで見るように、カナダでも土足で家の中に入るものだと思っていました。しかし、実際にカナダに来てみると、室内は室内用の靴やスリッパ、素足や靴下で過ごす人が多いことを知りました。

これは家庭や個人によって異なるようで、なかには土足で過ごしている人もいますが、半数程度の家庭では入口で靴を脱ぐ、もしくは靴を履き替えてから室内に入っています。

ただ、カナダの家には日本のように玄関スペースが特別に設けられていません。

玄関の雰囲気は家庭によって様々で、靴箱などが置いてあり、靴を脱ぐ場所が分かりやすく設置されている家もあれば、玄関のドアを開けるとドアマットのみで、一歩を踏み出すとそのままリビングに入っていく家もあります。

カナダは車社会

カナダは日本以上に車社会です。

日本でも東京や大阪、名古屋などの大都市圏を除けば、ほとんどの地域で車社会でしょうが、それでも小さな町にも電車が通っていて、運転ができない人でも極端なほどの不便を感じません(本数などは少ないですが)。

カナダでは大きな都市から離れると、車がない生活は不便に感じます。

バンクーバーやトロント、モントリオールの大都市などでは、公共の交通機関が発達しているので、車がなくても不便を感じませんが、少し小さな町に行くと電車がありません。

バスは通っているのですが、日本のように時間通りに運行されていることが少なく、かなり時間に余裕を持って移動をする必要があります。

また、大人1人に対して車1台を所持している家庭もありますが、家族で1台のみ所有し、自転車やスケートボード、ローラーブレイドなどを使って移動する人もいます。

ちなみに、私が住んでいる町には、街中にレンタルの電動式スクーターがあります。携帯のアプリをダウンロードしてQRコードをスキャンすることで課金される仕組みで、手軽な移動手段として使うことができます。

お店が閉まる時間が早い

日本では24時間営業をしているお店もありますが、カナダでは夜になると閉まってしまうお店が多いです。

24時間営業をしているカフェやコンビニもあることはありますが、グローサリーストアなどは22時(遅くても0時前)までには閉店してしまいます。

日本のようにスーパーが24時間営業していることはないので、必要なものは日中に調達しておく必要があります。また、コンビニも日本ほど品数が充実していません。

閉店直前のカフェなどでは、閉店10分前でも既に片付けてしまっていると、ドリンクを作ってもらえないこともあります。

洗濯は干さない

カナダでは、ほとんどの住宅に洗濯機と乾燥機が備え付けられています。

乾燥機を持っていても「環境のために」と乾燥機を使わず、庭に干す人もいますが、カナダでは洗濯物を庭に干していると貧しい家庭と思われてしまいがちなので、乾燥機を使わない人では裏庭や室内など、人目につかないところに干しています。

カナダは空気がとても乾燥しているので、加湿のために洗濯物を室内に干す人もいます。

食洗機は普通?

カナダのほとんどの家庭では食洗機が使われています。キッチンに内蔵されていることが多いので、カウンタースペースを取ることもなく非常に便利です。

しかし、食洗機に関しては、全ての住宅に備え付けられているのではなく、アパートや賃貸条件によっては食洗機がない物件もあります。

特に、1人暮らし向けの物件は洗い物の数も少なく、さらにスペースにも限りがあるため、食洗機が設置されていません。

食洗機はあると便利ですが、ある程度の汚れは水ですすいでから入れなくてはならないので、洗い物から完全に解放されるわけではありません…。

とは言え、食洗機は高温で食器を洗うため、「殺菌作用があるはず!」と積極に使っている人もいるようです。

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