【カナダ移住体験談】知っておきたいカナダのドラッグ事情

日本とカナダのドラッグ事情
カナダは世界の中でも平和で生活しやすい国として知られています。
しかし、法律で認められている薬物などは日本と異なるため、カナダに訪れる場合は、何が合法で何が違法なのか?をしっかりと把握しておくことが重要です。
また、合法として認められている薬物でも、正しい知識がないままに使用すると、健康に影響を与えるなどの危険もあります。
取り扱いには十分な注意が必要です。
カナダで認められているドラッグ
カナダでは、2001年より医療目的としたマリファナの所持と使用が合法化され、2008年10月からはタバコやお酒などのように嗜好品としての使用も認められるようになりました。
しかし、誰でも・いつでも・どこでも、マリファナを使用することができるわけではありません。
カナダでは公園や子供達がいる場所で、タバコやお酒を使用してはいけないと法律で定められており、それと同じように、マリファナの使用に関しても制限が定められています。
現在の法律では、マリファナを使用することができるのは19歳以上の成人で、購入可能な場所は政府管轄または民営の店舗、オンラインなどになります。お酒やタバコと同じように、車内や子供が頻繁に通るエリア、そのほか禁煙エリアでの使用は禁止されています。
現在では、自宅での栽培も認められており、4鉢までは自宅で合法的に育てることができます。公共の場所では育てることができないので、コミュニティーガーデンなどでは栽培することができません。
家を賃貸に出している大家は、タバコと同じようにマリファナの使用を制限することができます。
知っておきたいマリファナの名称
大麻とも呼ばれるマリファナには、それぞれ別の呼び名があります。
THCと呼ばれる成分が0.3%未満のものは「ヘンプ」として取り扱われています。日本では、THCの成分が0.3%未満であれば輸入可能なので「ヘンプ」を使った素材などを目にしたことがある人も少なくはないでしょう。
ヘンプは名称こそ違いますが、大麻と同じ植物から作られています。
次に「カナビス」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
カナビスは、大麻の正式名称で、医療目的として使用される際に、カナビスという言葉が使われてきました。
「マリファナ」は、大麻の植物全体を表す言葉で、カナダでも2018年に合法化されるまでは「マリファナ」という言葉を公共の場所で発すること自体、あまり良くないとされていました。
現在ではマリファナの使用が合法化されていますが、それでも「マリファナ」という言葉よりも「カナビス」という言葉の方が多く使われています。
カナビスは日本人でも使用できる?
カナダでは、マリファナの使用が合法化されていますが、あくまでもこれはカナダの法律なので、日本国籍を持つ日本人に対しては、日本の法律が適用されます。
つまり、カナダに在住していても、日本国籍を持っている日本人は、マリファナを使用すると違法になります。
しかし、マリファナの葉と根はTHC成分を0.3%以上含んでいるため違法とされていますが、同じ植物から抽出されるCBDについては、日本でも合法化されています。
THCは、覚醒作用などがあるため、日本の法律では現在でも「ドラッグ」として法律で禁止されています。
しかし、同じ植物から抽出されるCBDオイルは、THCのような覚醒作用や依存などの症状がなく、日本でも法律に触れることなく使用することが可能です。
CBDオイルとは?
CBDオイルとは、大麻から抽出されるオイルですが、深刻な副作用もなく安全に使用することができます。
具体的には、ストレス解消や不眠治療、うつ、偏頭痛、アトピー性皮膚炎などにも効果があるとされています。
THCオイルは、いわゆる「ハイ」になる成分が含まれているため、日本の法律では認められていませんが、CBDオイルはそのような成分がないため、日本国内でもオンラインなどで安全に購入することができます。
ただし、THCオイルは違法なので、CBDオイルを購入する場合は、THC成分が含まれていない商品を選ぶようにしましょう。
また、危険なドラッグも日本国内では「オイル」などの隠語で販売されていることもあるので、注意が必要です。