【カナダ移住体験談】災害が引き続くBC州
止まらない災害
カナダBC州では、現在様々な自然災害が相次いています。
コロナの感染者数の上昇と同時に、現在あちこちで山火事が相次いています。特に、内陸部のオカナガンエリアは、毎年この季節になると観光客が増えるため、それに比例するかのように、コロナの感染者数が急増しています。
また、山火事もオカナガンエリアでは特に多く、煙い日々を過ごすだけはでなく、市内では避難をしている人が沢山います。
なかには、続いている山火事によって家を失った人もいます。さらに、内陸部では崖崩れも発生しており、次から次へと自然災害が起こり、ストレスの多い夏となっています。
コロナの状況
コロナの感染者数ですが、カナダBC州ではワクチン接種が浸透するにつれて、一時期は1日の感染者数が100人以下にまで減少しました。しかし、2021年7月1日から、少しずつこれまで規制されていたものが緩和され、国内旅行も自由にできるように許可され、この辺りを機に状況が一変しました。
その中でもコロナに悩まされているエリアがBC州の内陸部にあるオカナガンエリアです。
オカナガンエリアは豊かな自然に囲まれ、ゴルフ場やワイナリーも多いため、毎年多くの観光客が訪れています。今年もオカナガンエリアへの観光客は多く、それにより、1日の感染者数が100人以下から800人程度まで上昇してしまいました。
たったの1ヶ月で、これだけ上昇したこともあり、現在、オカナガンエリアではマスクの着用が再び義務付けられています。
また、オカナガンエリアで感染者数が急増したことを受け、2回のワクチン接種が完了していない人は、不要不急のオカナガンエリアへの出入りが禁止されています。
先日のニュースでは、さらに内陸部にあるネルソンでも感染者数が急増していると報道されていました。
ネルソンは、小さくて可愛らしい町で、毎年多くの観光客が訪れます。その一方で、ネルソンには大きな病院がなく、体調が急変した場合は、ヘリコプターでケロウナの病院まで搬送されることがあります。
山火事による影響
コロナと並行して、山火事も深刻です。
毎年、夏になるとBC州では山火事が発生します。特に内陸部では乾燥がひどく、気温も上がるため、ちょっとした刺激で火事が起こりやすい状況になります。この季節は、雨がほとんど降らず、山火事が一度発生すると、消火されるまでに、1ヶ月以上掛かることも少なくありません。
山火事はカナダのあちこちで発生しますが、BC州では、例年以上に山火事が発生しています。
乾燥がひどい状況にもかかわらず、タバコをポイ捨てる人、キャンプファイヤーの火の始末が不十分な人などがいて、先日は、警察による警告を無視して適切に火の始末をしなかった人が逮捕されました。
ローカルのフェイスブックのコミュニティでは「タバコをポイ捨てした人に注意をしたところ、バカにされるような態度を取られた」として、該当者の車を撮影し、メディアが人物を特定して取り上げた、などとの記事も見かけます。
これほど、現地の人たちは山火事に対して強いストレスを抱えています。
観光客が多いオカナガンエリアでは、コロナの感染者増加により、観光による不要不急の来訪を控えるように呼び掛けられているにも関わらず、観光客は絶えません。それによって、現地に住む人が山火事の避難先がなくて困ってしまう状況に陥っています。
このエリアでは、山火事による避難者がホテルを利用する必要があり、現在はオカナガンエリアに旅行で来ている人に、退去することを呼びかけています。
このように、BC州のオカナガンエリアでは、観光客が増えることでのコロナ感染者上昇と終わりの見えない山火事で、ピリピリしている状況です。
この夏、カナダでの国内旅行を計画しているようであれば、これらの状況が落ち着くまで、オカナガンエリアを避けることをおすすめします。