【カナダ移住体験談】カナダでもらえるベネフィット

目次
カナダの生活費は高い!?
高い、安いの感覚は人によって様々でしょうが、個人的にはカナダの生活費=高いと感じています。
特に、この10年程度の間で物価がかなり上がりました。それは食料品をはじめとする買い物だけではなく、レストランでの食事、家賃なども同様です。
たとえば、家賃はバンクーバーなどの2ベッドルームで3,000ドル(およそ30万円)、3ベッドルームだと5,000ドル(およそ50万円)で、もちろんエリアや物件の状態などによって金額は異なりますが、決して安くはありません。
日本と同様で、大きな都市ほど高い傾向が見られます。
ホームステイやシェアハウスなどの場合は、やや安く抑えられますが、近年は「激安!」と思う場所は、なかなか見つかりません。
ベネフィットも高くなっている
家賃や物価など、生活費が年々高くなっているカナダですが、国からもらえるベネフィットも、金額が徐々に上がっています。
ここからは、カナダでもらえるベネフィットについて紹介していきます。
※以下で紹介するベネフィットは、永住権もしくは市民権を持っている人が対象となります。また、州によって条件や金額などは異なる場合があります(今回は私が暮らすBC州について記載します)。
家賃補助
所得が一定の金額を下回っている場合、さらに、すぐに使える大きな貯金がない場合は『Rental Assistance』を申請することができます。
実際に受け取ることができる金額は、収入と家賃の金額によって異なります。
バンクーバー周辺に住んでいる人は、BC州の中でも特に家賃が高いことが明らかなので、受け取る金額も高くなります。
この家賃補助を受け取るためには、申請が必要です。
国民健康保険は無料
カナダBC州では『MSP』と呼ばれる国民健康保険があります。
かつては75ドルしましたが、2020年以降は無料となりました。こちらは生まれた時、移住した時などに申請する必要があります。
『MSP』ではドクターによる診察や病院での診察が無料の他、入院費や検査、手術なども無料になります。ただし、美容関係など、必須でない診察や検査、治療などは有料です。
また、歯科、処方箋による医薬品、カウンセリングなどのセラピーは『MSP』の対象外です。
これらの医療費は、雇用されている人であれば、職場で用意されている保険を利用することで全額もしくは治療費の一部がカバーされます。
自営業などの場合は、個人でカバーできる保険を探すか、自己負担となります。
チャイルドベネフィット
子供がいる家庭では「チャイルドベネフィット」も受け取ることができます。
誕生もしくは移民の際に申請する必要がありますが、登録されるとコチラから変更しない限り、該当する手当を受け取ることができます。
チャイルドベネフィットとして受け取ることができる金額も、この10年程度で上昇しています(実際の金額は前年度の年収と子供の年齢によって異なります)。
GST
一定の収入を下回る場合には『GST』というベネフィットも受け取ることができます。
支払いは年4回で、受け取る金額は収入や状況などによって異なります。『CRA』のアカウントを持っている場合は、受け取り金額をマイページから確認することができます。
保育料補助金
家庭の収入が一定金額を下回り、さらにデイケアを利用している場合は『保育料補助金(ACCB)』も受け取ることができます。
ただし、この補助金は政府からデイケアに支払われるものなので、補助金を受け取ると言うよりは保育料が安くなる感じです。
保育料に関しては、高すぎることが問題となっています。
現在では『CCFRI』という補助もあり、収入に関係なくデイケアにかかる費用が割引されます。『CCFRI』の場合は、こちらに登録しているデイケアのみで利用することができます。
勤労就労給付(Canada Workers Benefit)
勤労就労給付とは、上昇する生活費をサポートするために、2023年7月から対象者に対して支払われるベネフィットです。前年度の収入に基づいて金額が計算されます。
特別な申請の必要はなく、受け取り資格などは、CRAアカウントのページから確認することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
物価の上昇に伴って、カナダでの生活費は年々高額になっていますが、それに合わせて受け取ることができるベネフィットの金額も大きくなっています。
生活費が安い国が良いのか、それとも生活費が高くてもベネフィットが充実している国が良いのか、難しい選択だと思います…。


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