【カナダ移住体験談】暖冬から一転!寒波が到来!

ついに来た!本格的な冬

今年の冬は、例年と比べると驚くほど暖かかったです。

通常であれば12月から1月にかけて厳しい寒さが続き、マイナス20度を下回る日も珍しくありませんが、今年はまるで別の季節のようでした。

昨年と比べると気温が20度ほども高く、日中は氷点下にならない日もありました。

雪の量も少なく、道路の状態も例年とは違っていました。

しっかりと雪が積もり、凍りついた道を慎重に歩くことがカナダの冬の風物詩ですが、今年は雪が降ってもすぐに溶けて、道路はまるで何もなかったかのように乾いています。

一気に押し寄せてきた寒波

このまま春になってしまうのではないか…と思うほど暖かな冬でしたが、やはりそう甘くはありません。

冬も終わりに近づいた2月、ついに寒波がやってきました。

気温が一気に下がり、朝はマイナス15度前後。昼間でも氷点下をキープし、風が吹く日は体感温度がさらに下がります。こうなると気軽に外へ出かけられる気温ではなくなります。

日本では、北海道や東北など一部の地域ではマイナス10度を下回る日があるかもしれませんが、このくらいの気温でさらに風が吹くと、息をすることさえ辛くなります。

冷たい空気が肺に直接流れ込むと、まるで氷のナイフを突き刺されたような感覚になります。そのため、外を歩くときは必ずマフラーやネックウォーマーで口と鼻を覆い、少しでも冷気を防ぐようにしています。

寒波中に気をつけたい「洗濯」

寒波がやってくると、日常生活にも気をつけなければならないことが増えます。

そのひとつが洗濯です。

カナダでは、極寒の日が続くと家の水道管が凍ることがあります。

私の家の洗濯機も影響を受けやすく、マイナス20度になると水が出なくなってしまいます…。洗濯をしようとスイッチを押しても、うんともすんとも言いません。

こうなってしまうと、気温がマイナス10度以上になるまで待つしかありません。

だから、冬になると天気予報のチェックは欠かせません。毎日の気温を確認しながら、洗濯のタイミングを見計らっています。

「今日はマイナス15度だから大丈夫」「明日はマイナス22度? じゃあ今日のうちに洗濯をしておこう」などと、洗濯の計画を立てるのが冬のルーティンになっています。

また、シャワーを浴びる時間帯にも気をつけています。

寒さが厳しい夜や早朝は、家の中の水道管が凍りやすいため、できるだけ日中の暖かい時間帯にシャワーを済ませるようにしています。このような、ちょっとした工夫が冬の生活をスムーズにする秘訣です。

真冬の服装

マイナス15度と聞くと、東京や大阪では想像もつかない寒さでしょう。しかし、実際にはしっかり防寒対策をすれば、それほど怖くありません。

まず、防寒着は必須です。

ヒートテックのようなインナーを重ね着し、その上に厚手のセーターやフリースを着て、最後にダウンジャケットを羽織ります。足元は防寒ブーツで、手袋と帽子も忘れずに!

このような装備を整えれば、短時間の外出なら平気です。

とは言っても、冬のカナダでの生活は、基本的に外に滞在する時間は短く、ほとんどの人が自動車で移動し、家→車、車→目的地の建物内など、外の空気に触れるのは僅かな時間だけです。

だからこそ、マイナス20度の世界でも、日常生活は意外と普通に回っています。

いつもとは違う寒波

今年の冬はいつもと違い、風が強い日がありました。

私が暮らしているカナダのBC州はもともと風がそれほど強くないため、冬の寒さにも耐えやすいのですが、今年は強い風が吹く日が何度かありました。

寒いうえに風が吹くと、一気に体感温度が下がります。

例えば、マイナス10度でも風が強いと体感温度はマイナス20度前後になることもあります。そのような日は、短時間でも外にいることがつらくなります。

そんな寒波が来たとはいえ、冬はもうすぐ終わります。一時的に寒波の影響を受けていますが、そうは言っても今年は暖冬。それを考えると、春の訪れは早いかもしれません。

まとめ

春の訪れは早いかも…と書きましたが、カナダの冬は最後の最後まで油断できません。

3月に入っても雪が降ったり、寒波が来ることは珍しくありません。過去には4月に大雪が降ったこともありました。

冬の厳しさと、その中でも工夫しながら生活する楽しさ。

カナダの冬は決して楽ではありませんが、その分、春の訪れが待ち遠しくなります。今年の冬は例年とは違う、少し変わった冬でしたが、そんな気候の変化もまた、カナダでの暮らしの一部として楽しんでいます。

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