【カナダ移住体験談】カナダ生活で感じた都市部と田舎の違い

戻ってみて感じた環境の違い
カナダに移住してから、私はこれまでいくつかの場所に住んできました。
最近、数ヶ月前まで住んでいた家の近くに用事があり、久しぶりに訪れました。今は都市部に住んでいますが、数ヶ月前までは、いわゆる田舎エリアに住んでいたのです。
車でわずか15分ほどの距離なのに、改めてその違いに驚きました。ほんの少し場所が変わるだけで、生活環境や雰囲気がまるで別世界のように感じられます。
田舎エリア
田舎エリアに住んでいた頃は、本当に静かで落ち着いた日々を過ごしていました。
周りはローカルの人たちばかりで、観光客の姿はほとんどありませんでした。治安はとても良く、夜道を歩いていても安心できる雰囲気がありました。
何より印象的なのは、そこにいる生き物たちです。
夜になると、庭先にラクーン(アライグマ)が現れたり、朝は鹿が道路を横切るのは珍しいことではありませんでした。
鳥のさえずりで目を覚まし、近所の猫がのんびり散歩しているのを見かけると、都会では味わえない穏やかさを実感できました。
散歩している人も少なく、街全体がとても静かなため、余計な音に邪魔されず、自分の時間を大切にできます。
自然に囲まれていることもあって、心がリセットされるような感覚があり、忙しい日常から少し離れて深呼吸できるような場所だったと思います。
都市エリア
それに対して、いま私が住んでいる都市部は、全く違います。
1週間前に「ホームレスが減った?」と書きましたが、それでもやっぱりホームレスの方を目にすることはあります。
街の中心部に行くと必ずといっていいほど見かけますし、もはや景色の一部になっています。
また、観光客も多いため、常に人通りが多く、特に昼間は賑やかです。
夜も夜で、地元のティーンエイジャーたちが外で騒いでいる声が聞こえてきて、田舎暮らしの頃の静けさとはまるで別世界です。
メリットとデメリット
正直に言うと、その騒がしさや人の多さに少し疲れてしまうことがありました。
しかし、都市部に住むメリットも大きいと感じています。日本でもそうでしょうけど、都市部は便利!!
スーパーやドラッグストア、レストラン、公共交通機関など、生活に必要なものがすべて近くに揃っていて、そのおかげで引っ越してから車のガソリン代は約半分になりました。
以前はどこへ行くにも車が必要で、移動距離も長かったため、ガソリン代が大きな負担になっていました。今は徒歩やバスで済むことが多く、車に乗る機会そのものが減りました。
さらに、住居の違いも生活費に大きな影響を与えました。
田舎では一軒家に住んでいましたが、今はアパートに住んでいます。その結果、光熱費は以前の1/4にまで減りました。冬の暖房費や水道代が大幅に下がり、出費が抑えられる点は大きな魅力です。
特にカナダの冬は長く厳しいため、暖房代が生活費の中で大きな割合を占めます。アパート暮らしに切り替えてからは、経済的にもだいぶ楽になりました。
こうして比べてみると、田舎と都市部の生活にはそれぞれの良さと課題があると感じます。
田舎は静かで安全、自然に恵まれているため心の安らぎを得られます。しかし、利便性の面では都市部に劣ります。一方、都市部は効率的な生活ができるものの、治安や騒音などの面では注意が必要です。
まとめ
今回、以前住んでいたエリアに久しぶりに足を運び、改めてその違いを実感しました。車で15分という短い距離なのに、暮らしの雰囲気はまるで異なります。
ほんの少し移動するだけで、まるで違う国に来たかのような生活を体験できるのは、移住者としてとても面白いことだと思います。
私は今、都市部での便利な生活を楽しんでいますが、時々、田舎の静けさや自然に囲まれた日々を恋しく思うこともあります。どちらが良い、悪いというわけではなく、その時のライフスタイルや価値観によって最適な場所は変わるのだと感じます。
移住してから、住む場所によって環境が大きく異なることを身をもって体験したことで、暮らし方に対する考え方がより柔軟になった気がします。
これから移住を考えている方は、都市部と田舎部の両方を実際に体験してみることをおすすめします。
便利さを優先するか、静けさや自然を優先するかによって、満足度は大きく変わるはずです。カナダは広い国なので、どんなライフスタイルでも合う場所が必ず見つかるでしょう。