【カナダ移住体験談】カナダ国内でのコロナによる影響

カナダにも上陸した新型コロナウィルス感染症

世界に広まりつつあるコロナですが、少しずつカナダにも上陸しています。

Government of Canada のウェブサイトによると、2020年3月3日現在の感染状況はオンタリオ州で20名、ケベック州で1名、BC州で12名とされています。

私が暮らしているBC州の感染状況は、現在のところ、海外からBC州に到着または帰国した人のみで、自宅療養が行われています。しかし、感染拡大に備えて、カナダ国内では風邪やインフルエンザの予防と同時に、コロナウイルス感染への注意が呼びかけられています。

 

カナダ国内での感染確率

Government of Canada は現在の段階では、カナダ在住者への感染確率は低いとしています。

ただし、感染する確率が0ではないため、体調の変化に気を配り、手洗いや消毒をして予防することが推奨されています。

学校やデイケアでは、コロナの症状に注意を払い、症状がある子供や生徒は、集団から離れて。すぐに帰宅するように指示されています。また、感染者に対してはマスクの着用を推奨しており、感染者が小さな子供で着用が難しい場合は、感染者のケアをする大人がマスクを着用します。

学校やデイケアによっては、到着したら1日の生活を始める前に、まず最初に手洗いをすることを義務付けているところもあります。

 

自宅療養が義務付けられている人

カナダでは、現在(2020年3月3日)は、海外帰国者が感染者の中心となっているため、海外帰国者への感染予防対策が重視されています。

特に、中国とイランからの帰国者に対しては、体調の良し悪しに限らず、14日間は人との接触を避けて、自宅療養を行うように義務付けられています。

それ以外には、感染者と接触したと思われる人や、コロナの疑いがある症状を持っている人も、他人との接触を避け、811に連絡するように呼びかけられています。

 

811とは?

カナダの811は「ナースコール」と呼ばれるもので、自宅で体調が悪い時に相談することができる電話窓口です。ナースコールに電話をすることで、症状に合わせて正しい対応を指示してもらうことができます。

 

コロナの症状

コロナの初期症状は、インフルエンザや風邪と似ているため、見分けが難しいと言われています。主な症状は以下の通りです。

  • 呼吸困難

 

コロナによるパニック

コロナウイルスがカナダに上陸してから、少しずつパニックがカナダ国内でも広がっています。

コロナウイルスの感染予防には手洗いが重要、とヘルスケアからも呼びかけられているため、ここ数週間、カナダではハンドサニタイザー(消毒液)が売り切れとなっています。

ハンドソープは、まだお店で購入することができますが、需要が高くなっているため、価格が上がっています。

また、ハンドサニタイザーもアマゾンでは購入することができますが、通常10ドル程度の商品が、現在100ドルまで上がっていることもあります。

その他、トイレットペーパーや食料品にも影響を及ぼしています。ヘルスケアにより、万が一、症状が現れた場合は、人との接触を避けて自宅療養が義務付けられているため、万が一の状況に備えて、大量に生活用品や食料品を買う人が続出しています。

先日、BC州のコスコでは、あちこちで大行列ができ、半日でトイレットペーパーが売り切れてしまったというニュースを見かけました。

日本でも同様のニュースが連日報道されているようですが、カナダ人はのんびりしているので、パニックになりにくいイメージがあり、今回の騒動には私も驚いています。

 

処方箋の受け取り

Government of Canada では、処方箋の受け取りも今のうちにしておくことを呼びかけています。

体調を崩すと外出をすることができないため、感染していない現在のうちに、必要なものは揃えておくように呼びかけています。

そのような状況なので、薬局では通常10分程度の待ち時間でも、先週末は約2時間の待ち時間でした。

2020年3月3日現在では、カナダ在住者への感染確率は低いとされていますが、コロナの感染による恐怖などから、あちこちでパニックが起きている印象です。

 

コロナウィルス