【カナダ移住体験談】床に座らない文化
床に座ると驚くカナダ人
カナダ人の家のホームパーティーに呼ばれたときに、子供たちと遊びながらカーペットに座ったところ、それを見たカナダ人が慌てて、「床に座らないで、カウチ空いてるからこっちにおいで。」って言われたことがあります。
また、はじめてカナダに来てホームステイをしたときに、スーツケースを床で開けて、床に座ってくつろぎながらスーツケースを整理していたところ、”Are you ok?”と心配されたこともあります。ホームステイをしていた時にはまだ気づかなかったのですが、カナダ人は床に座る習慣がないので、人が床に座っているのを見ると、驚くそうなのです。
床に座って落ち着く日本人
日本人は、畳文化があることや、家の中では靴を脱ぐのが基本なので、床もそれほど汚くありません。カナダ人の家でも、靴を抜いて中に入る家は多くあるのですが、それでも古くからの靴の文化があるせいか、「床は汚いところ」だというイメージが強いようです。
カウチがある家でも、やはり床に座ってゴロゴロするのは日本人にとってはリラックスできるものですよね。
日本の文化を説明する
最近では、どうして床に座るとカナダ人が驚くのかわかってきたので、そんな時にはできるだけ、日本の文化を説明するようにしています。日本では畳という床があって、とても綺麗にしていることや、こたつやちゃぶ台など、床に座ってご飯を食べることもあるという文化などを説明すると、多くのカナダ人はおもしろそうに聞いてくれます。
その結果、じゃあどうぞ、と、床に座るのを認めてくれるカナダ人と、「いやいや、文化のことはわかったけれど、うちの床は汚いからカウチに座ってください」というカナダ人がいます。日本のb文化を知っても、これまで床に座る風習がなかったカナダ人にとっては、やはり誰か(特にお客さん)が床に座っているのを見ると違和感があるようなのです。