【カナダ移住体験談】デイケアに掛かる費用(BC州)
目次
カナダのデイケアとは?
カナダではここ数年、デイケアに掛かる費用や数などについて政府が見直しを行い、新たな対策を進めています。
デイケアとは日本で言う保育園のことを指し、0歳から小学生までのお子さんが通う施設です。
小学生になると学校に行くようになるので、デイケアの必要性は減少しますが、両親が働いているお子さんは、学校の後にアフタースクールデイケアなどに通います。
同じくらいの年齢が通う場所としてプリスクールもありますが、プリスクールは日本で言う幼稚園にあたり、実際に通う時間がデイケアよりも短く、親のために通うと言うよりは、小学校に行く前に集団生活を慣れさせるため、もしくはお友達を作るためなどの目的で利用する人が多くいます。
なお、デイケアには種類があり、子供の年齢や性格に合わせて選ぶことができます。
グループデイケア
グループデイケアとは、1クラス20人前後のグループデイケアです。
グループデイケアでは、年齢ごとにクラスが分かれており、複数の先生が子供たちを見ています。グループデイケアの料金は高めですが、政府からの補助金も大きいので、デイケアを利用する家庭への負担を軽減することができます。
マルチエイジデイケア
マルチエイジデイケアとは、少人数のデイケアで、最大8人までのデイケアになります。マルチエイジデイケアの中にも種類があり、in homeの場合は一般の住宅を利用してデイケアが設置されています。
ファミリーデイケア
ファミリーデイケアとは、一般の家の一部を利用したデイケアで、最大7人までとなります。
ライセンスを持ったファミリーデイケアを見つけることができれば、グループデイケアと同じくらいの補助金を利用することができるので、費用を抑えることができます。
ファミリーデイケアは、人数が少なく細かいところまで見てもらうことができるので、小さなお子さんを持つ家庭から人気を集めています。
ファミリーデイケアの中には、ライセンスがないデイケアもあります。
ライセンスがないファミリーデイケアでも、インスペクション(検査みたいなもの)はされているため、安心してお子さんを預けることができます。
ただし、ライセンスがないファミリーデイケアでは、最大2人までしか預かることができないので、あっという間に空きが埋まってしまいます。
政府からの補助金
上記でも少し触れましたが、現在では1日10ドル保育というプランも進められており、それに加えて2022年12月からは新たな補助金が発表される予定です。
これを機に、子供をデイケアに預けて仕事をしようと考えている親御さんも増えているようです。
以下、政府からの補助金についてご紹介します。
Child Care Subsidy (Affordable Child Care Benefit)
この補助金は、低所得者に向けられた補助金で、毎年定められた年収を下回る場合に受け取ることができます。規定では、最大1ヶ月600ドルまでとされていましたが、家庭の事情によっては、それ以上受け取っている人もいます。
CCFRI(Child Care Fee Reduction Initiative)
これは家庭の収入に関係なく受けることができる補助金です。
このCCFRIが2022年12月に改正されて、補助金が大幅に増えるという発表があり、多くの保育所では新たな補助金に対応するための準備が進められています。
デイケアに掛かる費用
デイケアに掛かる費用は、BC州内でも地域によって大幅に異なります。
バンクーバーなどの大きな都市では1ヶ月にかかる保育料金が1,500ドル(およそ15万円)を超える場合もあり、小さなお子さんを持つ家庭への負担はとても大きなものとなっています。
バンクーバーを離れると、保育料は少しばかり下がりますが、それでも1,000ドル前後かかることが多いようです。現在では、この負担を軽減するための対策が進められており、すでに1日10ドルを実現したデイケアも増えています。
1日10ドルプランに参加していないデイケアでも、保育料を下げるためのプランが進められており、これから先、子供に掛かる経済的な負担が、大きく軽減されていくことが予想されています。