【カナダ移住体験談】カナダ生活で初めての歯医者

カナダで口内の炎症に!
カナダに移住してから約20年。生活には徐々に慣れてきましたが、医療や保険に関してはまだまだ不安が残ります。
特に歯医者は、日本のように保険がしっかりと効くわけではないので、できれば避けて通りたいというのが正直な気持ちです。
そんなある日、左上の奥の歯ぐきに違和感が…。鏡で見てみると、ぷくっと膨れたような白っぽいできものがありました。最初は口内炎だろうと思い、放っておくことにしました。
しかし、それから3ヶ月ほど経っても違和感は消えません。痛みはあったりなかったりで「忙しいし、そのうち行こう」と先延ばしにしており…。
ちょうどその頃、加入していた医療保険の切り替え手続きも進めていたため、「保険が有効になったら行こう」と思っていました。でも心のどこかでは「もしかして歯茎の癌だったりして?」などと不安な気持ちもありました。
そして遂に!
歯ぐきが今まで以上に腫れていることに気づき、「もう限界かも」と近所の歯科クリニックの予約を取りました。ちなみに、歯医者にもよりますが、私が行ったところはオンラインで簡単に予約を取ることができます。
翌週の午後に空きがあり、無事に診てもらえることに。
歯医者の前に少し時間があったので、以前から気になっていたベーカリーに立ち寄り、自分へのご褒美に!!と大好物のチーズケーキを購入し、「診察のあとに食べよう」と楽しみにしていたのですが、その計画は崩れました。。。
カナダの歯医者
クリニックに着くと、受付の方も歯科衛生士さんもとても親切で、英語も分かりやすく話してくれたので安心しました。
レントゲンを撮り、先生がやってきて開口一番、「これは口内炎じゃなくて、歯の根の部分に感染がありますね。抜歯が必要です」と言われ、思わず「えっ」と声が出そうになりました。
経過観察とか、薬を出してもらって終わり!と思い込んでいたので、抜歯と言われて驚きました。
「すぐに処置できます」と言われたので、覚悟を決めてやってもらうことに。
麻酔をしたので痛みはほとんどありませんでしたが、歯を引っ張られる感覚には緊張しました。
処置自体は30分ほどで終わり、止血剤のようなものを塗布されました。糸で縫われていることが口の中でも分かります。
先生からは、ざっくりと「今日は安静にして、熱いものは避けてね」と説明され、そのあとで詳しい注意事項が書かれた紙を渡されました。
紙には、「24時間うがいはしない」「激しい運動は避ける」「ストローを使わない」など、幾つかのアドバイスが細かく書かれており、初めての抜歯でも安心できる内容でした。
私の唯一の後悔は
その紙を読みながら「ケーキは当分おあずけだな」と思い、なんとも言えない気持ちになりました。
せっかく自分だけに買ったチーズケーキだったのに…。
結局、チーズケーキは冷蔵庫で数日保管し、抜歯から3日後にようやく食べることができましたが、あの時に思ったのは「歯医者に行く前は、好きなものは全部食べておくべき」ということでした。
もしかしたら、歯医者に限らず、他の診療でも即入院なんてことになりかねないので、食べたいものは日頃から食べておいた方が良いのかもしれません(笑)
先生からは、「2週間後にチェックアップに来てくださいね」と言われ、その場で次回の予約も取りました。抜歯後の経過をしっかり確認するのはカナダの歯科治療では一般的な流れのようです。
まとめ
今回のことで、歯や歯ぐきの違和感は放置せず、早めに診てもらうことの大切さを実感しました。たかが虫歯でも、そのために美味しいものが食べられないのはやっぱり辛いので。
つい後回しにしてしまいがちですが、痛みや違和感には必ず理由があるものです。
そして、カナダの歯医者さんも丁寧に説明してくれて、安心して治療を受けられる環境だと分かりました。これからは、もっとこまめにセルフケアをして、健康な歯を保てるように心がけたいと思います。