【カナダ移住体験談】運転中の携帯電話に要注意!

「ながら運転」による交通事故

日本に限らず、カナダでも交通事故の要因は様々ありますが、ここ数年は、携帯電話が普及したことによる「ながら運転」の交通事故が増えています。

以前から、カナダでは「ながら運転」が禁止されていましたが、交通事故の数が減らないため、本格的な取り締まりが始まりました。

現在は、交通事故の4件に1件は「ながら運転」によるものだとされており、交通事故による死者を減少させるためにも、取り締まりが強化されるようです。

 

「ながら運転」をすると罰金

カナダでは、2019年に「運転中、携帯電話を使用すると罰金が請求される」ことが法律で決まりました。

運転中に携帯電話を使用すると、368ドルの罰金と、4ポイント分のペナルティである252ドルが請求され、合計で620ドルの支払いが生じます。

昨年は携帯電話をドリンクホルダーに入れて運転していた女性が「ながら運転の疑い」で罰金を請求された、と多くのメディアで取り上げられていました。

携帯電話が正しく固定されており、運転中に携帯電話を手に持って操作しなければ違法ではないとされています。しかし、携帯電話をドリンクホルダーに入れていただけで罰金を請求された女性もいるため、運転中はなるべく携帯電話を手の届かないところにしまっておくように!と呼びかけられています。

ただし、音声のみで通話をすることやナビゲーションを使うことまでは禁止されていません。

最近の自動車は、ブルートゥースにより携帯電話を車内のスピーカーに接続することができます。「ながら運転」を予防するために、多くの自動車は音声で電話を受け取ったり、掛けたりすることができるようになり、受信したメールも車内のスピーカーが読み上げてくれます。

しかし、受信したメッセージに対して、内容を聞くことはできても、返信はできません(もしかしたら、返信ができるタイプもあるかもしれませんが…)。

ナビゲーションに関しては、自動車が搭載している機械によって、スクリーンに地図を表示してくれるものと、音声のみでナビゲーションを行う機械があります。

音声のみでナビゲーションをしてくれる機械は、携帯電話に表示されている地図をナビ画面で見ることはできますが、「ながら運転」として罰金を請求されないために、携帯電話を設置する場所に気をつける必要があります。

 

警察の取り締まりに要注意!

多くの人は、警察が取り締まりを行っている光景を見ると、スピードを落としたり、携帯電話から手を離すなど、交通ルールに気を付けます。取り締まりだけでなく、道路でパトカーを見かけた際も、スピードを落とすなど、気を付けているでしょう。

しかし、最近は「抜き打ち」のような形で違反を取り締まるようになり、バスを使用して取り締まりを行うケースもあります。

多くのドライバーは、まさか止まっているバスの中に警察がいるとは思ってもいないため、スピードを落とすこともなく、運転中に携帯電話を使用している人も、バスの横を通過する際に使用を続けています。

このような取り締まりにより、200件以上もの罰金が請求されており、ドライバーは「くれぐれも運転中に携帯電話を使用しないように」と呼びかけられています。

たとえ運転中に携帯電話を使用していなくても、助手席の手の届くところに携帯電話が置いてあると、「運転中に携帯電話を使う可能性がある」として、罰金を請求される恐れもあるので気を付けましょう。

 

罰金を請求されたらどうする?

罰金を請求されたら、運転中に携帯電話を使用していた場合は、自分の行動を反省して、罰金を支払う必要があります。

しかし、携帯電話を手の届くところに置いていただけで、全く使用していない場合は、運転中に携帯電話を使用していない証拠があれば、弁護士などを通して罰金を免除してもらうことができます。

ただし、この場合は、「携帯電話を使用していないことが証明できる証拠」が必要となるので、非常に難しいケースのようです。

ながら運転