【カナダ移住体験談】カナダでの運転デビュー
ペーパードライバーからの脱却
カナダに移住してから、まさか自分が車を運転することになるとは思っていませんでした。
実を言うと、移住したばかりの頃はカナダではペーパードライバーでいようと思っていました。免許はあるけれど、日本とカナダでは運転において右と左が逆なので、事故を起こす気がしていたからです。
試しに運転してみた時も、運転中に頭が混乱して、誤って逆方向に進んでしまうのではないかという不安が常にあり、実際に左右を間違いかけました…。
日本でも運転に自信はなく…
私は日本で免許を取得し、時々運転をしていました。
東京だったので道が混雑していて、ただでさえ運転が得意!というわけではないので、恐る恐るの運転でした。そんなに大きな事故ではないのですが、軽い衝突事故を起こした経験もあって、それがトラウマとなり、カナダでの運転に対して消極的になっていました。
日本とは道路事情が違います。それに、左ハンドル車に慣れる自信もありませんでした。
そのため「カナダでは絶対に車を運転しない。それでも何とかなる!何とかする!」と考えていました。
カナダは基本的に車社会
しかし、カナダで生活を開始して、すぐにその考えが打ち砕かれました。
バンクーバーなどの大都市であれば、公共交通機関も整っているので、車がなくても移動に不便を感じませんが、小さな町に行くと車がないと非常に不便というか…実質、何もできないに等しい状態です。
国土面積が日本の26倍と広大なのに対して、公共交通機関は限られているカナダ。郊外に住む場合は、車が唯一無二の移動手段と言っても過言ではないでしょう。
バスも通っていますが、本数が少なく、そもそも時間通りに来ません。来るのかどうかも分からないことさえあります。よほど時間があって、さらに用事自体もそれほど大切ではない…みたいな人にしか地方のバス移動は向いていません。
そんなこともあって、仕事や買い物へ行くために、結局は、どうあがいても車を使わなければならない状況に直面しました。
免許の書き換え手続き
カナダで車を運転するためには、免許の書き換えが必要でした。
幸いにも、日本の運転免許からカナダBC州の運転免許変更手続きはとても簡単で、書類さえ揃っていれば簡単に日本の免許をカナダの免許に書き換えることができます。
ただし、カナダの免許を取得する際に、日本の免許は没収されます。
BC州では、運転免許は1つしか所持できないという法律があるらしく、日本に一時帰国をした時に免許がないのは不便かもしれないな…と少し戸惑いましたが、カナダでの生活を第一に考え、書き換えを決心しました。
カナダでの初運転の感想
いざカナダで運転をしてみた感想ですが、やはり右側通行に慣れるまで、少し時間が掛かりました。
頭では理解しているのですが、どうしても視覚的に…というか、長いこと日本で見ていた「車は左」の感覚が抜けず、最初の数回は常に緊張しながら運転していました。
それでも一週間ほど運転していると、自然と右側通行に慣れていき、右折・左折の時も迷わなくなりました。
カナダの道路は日本に比べて広く、とても運転しやすいです。
日本では、狭い道が多かったり、交通量の多かったり、プレッシャーを感じる場面が多いですが、カナダではそのようなストレスをほとんど感じません。
また、駐車場が広いため、駐車が苦手な私でも、安心して車を停めることができます。
カナダで運転をするようになって、今のところは事故を起こしていません。自分でも驚いていますが、カナダの交通ルールや運転マナーがしっかりしていることも関係していると思います。
日本よりも安全?
カナダで運転するようになって感じたことは、意外にも日本より安全に運転ができるということです。
右と左の違いにさえ慣れてしまえば、道路は広く視界も開けており、快適に運転することができます。最初は不安で、ずっと渋っていましたが、今ではカナダで運転することが当たり前になっており、運転を通じてカナダの生活により深く溶け込むことができたように感じています。
もし、カナダに移住を考えている人がいるなら、車の運転に挑戦してみる価値は十分にあると思います。運転を通して、この広大な国の魅力をさらに感じてみましょう。