【カナダ移住体験談】カナダの景気は天気次第!?

カナダは天気の影響を受けやすい!

カナダに移住して驚いたの一つに「天気が経済に影響する」ということがあります。

日本でも雨の日は人通りが減りますが、カナダではその影響が桁違いです。朝から曇り空が広がると、まるで街全体のテンションが下がったかのように静まり返ります。

特に9月から11月の間は天気が不安定で、朝は晴れていたのに午後から突然雨が降ることも珍しくありません。

そんな日は、ショッピングモールやカフェ、図書館まで人がまばらになり、まるで時間がゆっくり流れているようです。店員さんたちも「今日は雨だからね」と笑ってのんびり過ごしています。

日本では雨の日でも傘をさして出かける人が多いですが、カナダでは「雨の日は出かけない」という選択をする人が日本以上に多いです。

反対に、冬でも太陽が顔を出すと、街の空気は一変します。気温がマイナスだろうと、太陽が出るだけで外出する人が一気に増えます。

カフェのテラス席には毛布をかけて座る人、公園では犬の散歩を楽しむ家族、そしてショッピングモールの駐車場は満車。まるで「太陽セール」が始まったような賑わいです。

光を浴びると心まで明るくなり、人の行動力が一気に高まるのがはっきりと分かります。

カナダでは「天気=気分=行動=経済」という繋がりが、日常の中で色濃く反映されているようです。

カナダの秋と景気

カナダでは10月になると、街はハロウィン一色になります。

スーパーやホームセンターでは、カボチャやコスチューム、デコレーションのコーナーが広がり、まるでお祭りのようです。この時期は雨でも人が外に出てくる特別な期間です。

子どもたちのために親が準備をし、家族でお菓子を買いに出かけます。特に週末はグローサリーストア(スーパー)が大混雑。駐車場を探すのにも一苦労です。

私も移住したばかりの年は「ただ牛乳を買いに来ただけなのに、なんでこんなに混んでるの!?」と驚きました。

ハロウィンの夜が終わると、街は一気に静まり返り、少し寂しい気持ちになりますが、それも束の間。11月に入ると、今度はブラックフライデーに向けて、街が再び動き始めます。

ブラックフライデーは、カナダでも一大イベントです。

アメリカほど大規模ではないものの、この時期はお金が一気に動き出します。多くの人がこのセールを狙って、家電や家具、冬物衣類、クリスマスプレゼントをまとめて購入します。

オンラインショッピングも活発で、配達業者は大忙し!!ニュースでも「今年のブラックフライデーの売上は〇〇ドル」と報じられ、まるで年末のボーナス商戦のような盛り上がりです。

街のイルミネーションも点灯し、クリスマスソングが流れ始めると、寒さの中にも温かさを感じます。消費と笑顔が連動して、街全体が生き生きとしてきます。

これだけは要注意!

消費者としてはこの季節こそ注意が必要です。ブラックフライデーからクリスマスにかけては、財布の紐がゆるみやすく、気づけば支出が膨らんでしまいます。

私も移住当初は「せっかくだから」と思って買い物を重ね、後でクレジットカードの明細を見て冷や汗をかきました。

それ以来、私は「リストを作ってから買い物に行く」「少し値段の高いものは一晩寝てから決める」など、自分なりのルールを作りました。

周囲のカナダ人も、意外と似たようなルールを持って計画的に動いていて、必要なものだけを買う姿勢が根付いています。

カナダでは「買う=準備する=計画する」という意識が強く、季節の変化に合わせて賢くお金を使う人が多い印象を受けます。

まとめ

カナダの人々は、天気とうまく付き合っています。

晴れた日には全力で外に出て、自然や人とのつながりを楽しみ、曇りや雨の日には家で静かに過ごすーーー。そんなリズムが生活の中に根付いていて、それが経済にも影響を与えています。

まるで自然とともに呼吸するように、経済も動いているかのようです。

結局のところ、カナダの景気は天気次第。でもその「ゆらぎ」こそが、カナダという国の豊かさを表しているのかもしれません。

天気が変わるたびに、人の心と街の表情が変わる、、、そんなダイナミックで人間らしい経済を、私はこの国で日々感じています。

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