【カナダ移住体験談】カナダの英語と歴史

Canadaの発音

カナダでの英語は、一般的には「アメリカ英語」とされていますが、よく聞くとカナダの英語はアメリカ英語とは少し異なります。

『Canada』と、国の名前を発音するときに、アメリカ英語ではAの発音がしっかりとしており、「キャナダ」と聞こえます。それに比べてカナダでは「キャナダ」と発音する人は少なく、大半の人は「カナダ」と発音します。

特に、ブリティッシュ・コロンビア州では戦時中にイギリスが深く関係していることから、イギリス英語のような発音も少し混ざっています。

「カナディアン」と発音するときには「キャナディアン」ではなく「ケネディアン」と発音されます。

 

ブリティッシュ・コロンビア州 名前の由来

ブリティッシュ・コロンビア州の名前は、1858年にイギリスのビクトリア女王によって命名されました。

イギリスである「ブリティッシュ」と、現在のカナダとアメリカ合衆国を流れるコロンビア川に由来して命名されたと言われています。州都はバンクーバー・アイランドにあるビクトリア市となっていますが、ブリティッシュ・コロンビア州での多くのビジネスはバンクーバー市にて行われています。

 

ウイルスにより絶滅の脅威にさらされた原住民

カナダには「インディアン」と呼ばれる原住民が住んでいます。

今でも、この原住民はカナダに在住しており、原住民である人は税金が免除されるなどのベネフィットを受けて生活しています。

カナダには、19世紀末から20世紀初め頃にかけて白人入植者が増加しました。これにあたり、大陸の外からインフルエンザなどの細菌がカナダ本土に入り込み、原住民はインフルエンザに対する免疫を持っていなかったため、集落単位で滅亡するのではないか?と言われるほどの脅威に面していました。

 

カナダでの人種差別

カナダは、トルドー首相が「この国では人種差別を認めない」と主張していることもあり、他の国に比べると人種差別が少ない傾向にあります。

それでも、街中で特定の人種を嫌う人が暴言を吐くことがあります。しかし、世間的にも人種差別を認めないことが広がっているため、公共の場で差別的な発言をする人がいると、それに対して反対意見を述べる人が必ずと言っていいほど存在します。

このようなカナダですが、白人がカナダの土地に侵入してきた頃には、原住民と白人との間で人種差別が問題となっていました。現在は、原住民であれば税金を払わないなどの待遇がありますが、それでもまだ、原住民に対する差別問題の論争が続いているようです。

また、カナダにはアジア系の民族も多く移民しており、アジア経済に後押しされて、経済の発展も続いています。

 

ウイルスにまつわる歴史

カナダに限らず、世界では新型コロナウイルスという新しいウイルスの問題に直面しています。新型コロナウイルスは、まだまだ未知の部分も多く、経済を維持させながらウイルスをコントロールする問題に直面しています。

新型コロナウイルスにより、学校や多くのビジネスが閉鎖するなど、様々な対応が行われてきました。「前代未聞の環境」とも言われていますが、カナダの歴史を見ると、過去に「スパニッシュ・インフルエンザ」が流行したことがあり、当時も同じように学校や公園を閉鎖することで、ウイルスに対処したとの記録が残っています。

BC州では、5月から6月にかけて感染者が大幅に減少し、新しい感染者がゼロの日が続くこともありました。それに伴い、ビジネスも少し再開され、現在では50人以下のグループ活動が認められるようになってきました。

ファーマーズマーケットも通常通り再開されており、天候が良いことや感染者数が減少していることから、マスクを使用している人がほとんどいない状況になってきました。

ファーマーズマーケットでは、ソーシャル・ディスタンスを測るために一方通行になっていますが、それでもうっかり逆方向のエリアに侵入してくる人や、ソーシャル・ディスタンスを気にせずに歩き回る人も多くなっています。

しかし、新しい感染者が大幅に減少していたブリティッシュ・コロンビア州で、つい先日は1日の新規感染者数が20名まで引き上がり、今後の変化が心配されています。

 

ファーマーズマーケット