【カナダ移住体験談】カナダの就職・転職事情
カナダと日本では異なる就職事情
カナダで働いたことがある方はご存知でしょうが、日本とカナダでは就職事情がかなり異なります。
仕事のスタイルだけでなく、仕事に対する考え方や取り組み方なども日本とカナダでは違います。
そこで今回は、日本とカナダの違いを中心に、カナダでの就職事情を紹介します。将来、カナダで働きたいと考えている方のお役に立てれば幸いです。
転職をする人が多い
日本では、一度就職したら同じ職場で長く働く人が多いと思います。
長く同じ職場で働くことを称賛する傾向があり、また、転職回数が多いことで印象が悪くなることもあります。それに比べてカナダでは「転職をしたことがない人はいない」と言っても大げさではないほど、転職をする人が多くいます。
転職する理由は日本と同じく、職場での条件や給料に満足できない場合、職場での人間関係がうまくいかない場合、家庭の事情など、様々です。
カナダでは、仕事第一ではなく、家族や個人を第一と考える価値観を持つ人が多く、現在の仕事や職場に満足していないのであれば、満足できない環境に身を起き続けること=不健康であると考えられています。
また、ストレスを抱えながら働き続けるよりも、退職して新しい仕事(職場)を見つけることで解決できる、と考えている人が多い印象です。
カナダで解雇は珍しくない
日本では、自分の意思で退職することがあっても、会社の方から解雇されるケースは比較的少ない傾向があります。しかし、カナダでは、解雇されてしまうことが珍しいことではありません。
職場の環境や条件に満足できないと、あっさり退職する人が多いのと同じように、会社のやり方や考え方と社員の考え方などに相違がある場合、会社が解雇をすることも少なくありません。
こちらも解雇になる理由は様々で、遅刻や欠勤が多いなど社員に要因がある場合も多いですが、企業の都合で企画などが変わるため、一部の社員を解雇するケースもあります。
カナダで解雇は珍しくないことですが、失業保険によって収入が保証されているため、会社の都合で解雇された場合は、退職後一定期間、失業保険を受け取ることができます。
カナダの有給休暇
日本でも有給休暇があるように、カナダにも有給休暇があります。
カナダでは「Vacation Pay」と呼ばれるものが有給休暇にあたり、年間決められた日数は有給で休みを取ることができます。もし、定められた期間のあいだに有給休暇を取らなかった場合は、定められた有給休暇の日数に合わせて給料が加算されます。
休暇の取りやすさは、職業や企業によっても異なりますが、日本に比べるとカナダは休暇が取りやすい傾向にあるでしょう。正社員として働いている場合は、有給休暇を解消しないといけないという義務感を持つ人も多くいます。
日本でも有給休暇の消化に注力されていますが、どうしても休みを申請する際に気を遣ってしまうことが多く、上司の顔色を窺ったり、念入りに先のスケジュールを確認したり、色々と面倒ですが、カナダではストレスフリーで仕事をするスタイルを持つ人が多く、休暇に対しても理解があります。
カナダの企業に飲み会はある?
日本では、仕事が終わった後に、同僚や上司などと一緒に飲み行くことがあります。
よく「飲み会も仕事のうち」などと言われ、飲み会に参加しない若い社員が増えたことに対して、あれこれと洞察するような記事まで出ています。
半ば強制的な参加では、早く帰宅をしたくても断ることができない状況でしょう。
一方、カナダでは仕事よりも家庭や個人の生活が優先とされることが多いため、飲み会は日本に比べるとあまりありません。仕事の後に同僚とバーやパブに行くことはありますが、家庭や個人の事情で参加しなくても全く問題ありません。
また、カナダでは週末に、職場の仲間でバーベキューパーティーなどが行われることもあります。このようなイベントには、社員だけでなく、家族やパートナーを連れて行くこともできます。
12月になると、多くの企業がクリスマスパーティーを催します。クリスマスパーティーも、家族やパートナーを連れて行くことは当たり前で、たとえ会社主催のイベントでも、家族やパートナーとの時間も確保できるようになっています。