【カナダ移住体験談】山火事と空気

カナダBC州の山火事
カナダBC州とアメリカの一部では、夏になると気温があがるだけでなく乾燥がひどくなることから、火事が起きやすい環境になります。そんなこともあり、カナダBC州では毎年のように山火事が起きます。
そうはいっても、これまでは山火事がおきても、火事になるのは山だけなので町にはそれほどの影響はなかったのですが、ここ3年ほど山火事が深刻化し、昨年と今年は特に、BC州がSOSを呼びかけるほどまで山火事が深刻化しています。
山火事は、毎年7月上旬から中旬ころからはじまり、8月末から9月上旬にかけて落ち着きを取り戻します。
山火事の原因
山火事の主な原因のひとつとして雷があげられます。
カナダBC州は5月頃から暑くなり7月頃から本格的な暑さが始まります。夏のはじまりは季節の変わり目でもあり、ストームと呼ばれる台風が発生します。雷を伴うサンダーストームが来ると山に雷が落ち、火事の原因となります。
特に、夏の終わりころにサンダーストームがやってくると、すでに草木が乾燥しているため、ちょっとした雷でも火事の原因となってしまいます。
雷以外には、キャンプファイヤーやたばこのポイ捨てが原因で山火事がおきることもあります。
このような山火事は人間によるものなので、山奥よりも、比較的町に近い山で起きます。
夏になると乾燥がひどくなり、キャンプファイヤーを消火しても発火の原因となることも多く、BC州の多くの地域では、夏になるとキャンプファイヤーが禁止されます。禁止されている地域でキャンプファイヤーをすると、高額な罰金が取られるので注意しましょう。
山火事と避難
自然災害の中でも、山火事は避難するまでに時間的な余裕があるので、一般市民が亡くなったり怪我をするということはほとんどありません。
ただし、山火事が町まで迫って来ると、エリアによっては家を失ってしまう人もいるので、山の近くに家を持っている人は、山火事にも対応できる保険に入っておくことが大切です。
現地での知り合いの中でも、過去に山火事により家が焼けてしまい、保険を使って新しい家を建てたという人がいます。保険に入っていれば、家事によって失ってしまうものもありますが、取り戻すことができるのが救いです。
避難が必要になる場合には、避難エリアの住宅は直接ノックをして避難が呼び掛けられます。万が一、避難勧告が出された場合には、すみやかに必要最低限の荷物をまとめて、指定された場所に避難します。避難場所は、ホテルなどが多いようです。
避難する場合は、貴重品、銀行などの情報、保険などの情報、その他重要な書類、パスポート、免許証、バースサティフィケート(カナダで生まれた人)、鍵、パソコン、電話などの貴重品、そして5日程度生活できる程度の衣類や食べ物、毛布などがあると安心です。
山火事の消火活動
この季節は、カナダBC州のあちこちで消火活動が行われています。
現地の消防隊員だけでなく、アメリカや他の州から応援が来ることもあります。消火活動は空から行われるものが多く、ヘリコプターで湖から大量の水をくみ、その水を山火事エリアにまいて消火活動をしていきます。
陸からは危険度が高くて近づくことが難しいので、山火事の消火活動は、場合によっては、拡大防止対策を取り、それ以外は自然に落ち着くのを待つしかない場合もあります。
山火事による空気汚染
山火事の影響は、避難にまつわる心配だけでなく、実際に火事が起きていないエリアでも「煙による被害」を受けることがあります。
air qualityは幾つかののウェブサイトで確認することができ、ハイリスクになった場合には、健康に影響を与えることもあるため、屋外活動を控える人も多くなります。場合によっては、煙による被害が原因でイベントが中止になることもあります。
煙による健康被害には、のどの痛みやイガイガ感、咳、鼻づまり、さらには頭痛が発生することもあります。充分に注意しましょう。


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