【カナダ移住体験談】カナダ政府によるサポート

カナダでの新型コロナ

2020年3月25日現在、カナダでの新型コロナ感染者数は急激に増えつつあります。

感染者が急激に増加している理由の1つとして、現在、国が感染者を抑えるための対策を取っており、以前より積極的に検査を行なっていることが挙げられます。

また、症状が軽い人は自宅待機で、悪化した場合に811(ナースコール)に電話を掛けて、指示を受けることになっています。

現在のところ、検査は重い症状がある人、病院に立ち入りした人、ケアホームで働く人、海外から帰国し、なおかつ何らかの症状がある人、新型コロナに感染した人と関わった人を中心に行っています。

さらに、感染を防ぐためにドライブスルーでも行われています。

2020年3月25日午前11時(カナダ時間)の報告によると、カナダ国内での新型コロナウイルスの感染者数は、以下の通りです。

 

  • BC州 617名
  • アルバータ州 358名
  • サスカチュワン州 37名
  • マニトバ州 11名
  • オンタリオ州 588名
  • ケベック州 221名
  • ニューブルンスウィック州 18名
  • ノバスコシア州 51名
  • プリンスエドワード州 3名
  • ニューファンドランドアンドラボレーター州 4名
  • ユーコン州 2名
  • ノースウェストテリトリー州 1名
  • ヌナバット州 0名
  • 海外旅行者 13名

 

現在は必要以外の外出が禁止されており、それに伴い、国からのサポートも始まります。

 

国からの生活援助とサポート

新型コロナの影響で、多くの人が仕事を失い、今後どのように生活を維持したら良いのか戸惑っています。

失業保険もありますが、カナダでの失業保険は基本的に雇用されている人が対象で、自営業の場合は適用されません。

このような状況を考慮して、国では期間限定で、失業保険の対象者を拡大しています。

現時点(2020年3月25日)の段階では、具体的な申請方法などは明らかにされていませんが、実際のサポートは4月から始まるとされています。

また、子供がいる家庭では、毎月のチャイルドサポートに加えて、子供1人につき300ドルが支給されると言われています。チャイルドサポートは一時的な支給で、5月に実行されるようです。

タックスクレジットというサポートもあり、大人1人につき400ドル、カップルには600ドルが支給される予定です。

これらのサポートだけでは生活が賄えない場合は、イマージェンシーサポートも申請できるとされています。

しかし、このようなサポートの一部は、翌年以降のタックスの際に、払い戻しをする必要があるとのことです。翌年のタックスの支払いは多くなりますが、サポートを受けることで、今を乗り切ろうとする対策なのでしょう。

 

カナダの学校と保育園

私が暮らしているBC州の政府は、病院やスーパーなど、どうしても生活に欠かせない職業をサポートするための対策をとっています。

現在、公立の学校は9月までお休みですが、病院、警察、消防士、食料品や生活用品を販売(または製造)している仕事(エッセンシャルワーカー)などに限り、子供の受け入れを実施することが検討されています。

デイケア(保育園)は、現在のところ閉鎖されていませんが、デイケアで受け入れできる家庭が上記の職業に限られています。

保育園は国からのサポートを受け入れる代わりに、できる限りの家庭に自宅待機してもらうようにお願いすること、そして保育料の請求をしないことが指導されています。さらに、空いているスポットをエッセンシャルワーカーのために維持するように指示されています。

 

友達と公園で遊んだら罰金!?

政府からソーシャルディスタンス(社会的距離=人と人との距離を保って濃厚接触を避ける試み)が出ているにも関わらず、公園で多くの友人と集まっている様子が報道されています。

定かな情報ではありませんが、今後、警察のパトロールにより、罰金が請求されるかもしれない…との情報もあります。

現在、新型コロナ対策として、私たちのような一般人ができることは、行動に注意をはらって、ウイルスの感染を最小限に抑えることです。

1人でも多くの人が、ウイルスの感染減少に真面目に取り組み、1日でも早く、この状況が改善されることを願います。

 

窓