【カナダ移住体験談】カナダ人の健康に対する意識

カナダ人の健康意識

今回は、カナダ人の健康意識についてお伝えします。

日本は、健康に関する情報番組が多く、食料品もトクホが多いなど、健康に対しての意識が高い人が多い印象を受けます。また、衛生面も常に気にしており、海外のトイレなどに抵抗のある人もいます。

では、カナダはどうなのでしょうか?カナダ人の食生活やカナダの衛生面などから、カナダの健康に対する意識を考えてみましょう。

カナダ人の食生活

「カナダの食事」と言うと、肉料理のイメージがあります。また、着色料たっぷりのグミやドリンクが多い印象も受けます。実際に、カナダ人はチーズがたっぷりのピザやハンバーガーが大好きな人が多いです。

しかし、日本と同じで「人による好みの違い」が大きく、最近ではヘルシーな食品が流行っています。オーガニック食品も多く、それしか買わない人もいます。

早い話が、毎日のようにジャンクフードや冷凍食品を食べている人もいれば、オーガニックにこだわって食材を選んでいる人もいて、一概には言えません。

私がカナダで暮らすようになってから、既に10年以上が経ち、様々な人に出会ってきましたが、オーガニック食品にこだわってヘルシーな食生活をしている人=健康とは言い切れず、毎日のようにジャンクフードを食べているのに風邪をひかない人もいます。

何をもって健康なのか?は謎が深いところですね。

 

マスクの着用

日本では風邪やインフルエンザの予防のためにマスクを着用する人が多いですが、カナダではマスクを着用する人がいません。私がカナダで暮らし始めてから、公共の場所でマスクをつけている人は見ていません(一度だけクリニックで見た程度です)。

コロナウイルスが心配されるようになってからは「マスクが売り切れた」と言う話を耳にしますが「元々、マスクをお店で見かけたことがない」ので、売れてなくなっているのか、置いていないのか、本当のところは分かりません。

 

衛生管理

衛生管理にも個人差がありますが、カナダ人は家を綺麗にする傾向があります。

その一方で、毎日シャワーを浴びない人も多く、カナダ人がどこまで衛生管理を行っているのか?は、正直不明なところです。

なかにはトイレに行った後に、手洗いをしないで出てくる人もいます(日本でもそうかもしれませんが…)。

最近ではコロナウイルスを心配して、殺菌効果のあるハンドソープやハンドサニタイザーがほぼ売り切れとなっていますが、これを機に手洗いをするカナダ人が増えるのではないか?と思います。

家具に関しては、ファブリーズを使って家の匂いを管理する人が多く、風邪やインフルエンザの季節が始まると、殺菌効果のあるファブリーズが品薄になります。

ハンドソープやサニタイザーよりも、殺菌効果のあるファブリーズや掃除用品の方が先に売り切れになっているので、カナダ人の衛生管理は手洗いや身体よりも、家や環境に目が向いているのでしょう。

病気になった時

「風邪やインフルエンザになったら外出を控えて家で過ごす」ことが、風邪を拡大させないための予防対策の一つですが、熱がある時は家にいても、鼻水や咳だけの場合は通常通り、外出や仕事に出かけていく人が多く、そのような行動が風邪やインフルエンザが広がる要因になっていると思います。

この部分は完全に日本と同じで、特に日本は会社を休みにくい環境なので、風邪だと分かっていても出社してしまいます。

カナダでも、風邪の場合は「ただの風邪だから」と、倦怠感があっても無理をしてしまいがちです。

日本との比較

日本とカナダの街を比較すると、決してカナダの方が汚いわけではありませんが、時々、日本に帰国すると、やはり「日本は綺麗」と思ってしまいます。

ゴミをポイ捨てする人が少なく、周囲のことを考えて行動する人が多いことも、日本が綺麗な理由の一つではないでしょうか。

その違いは、公共のトイレに入ると、よく分かります。カナダでは、公共のトイレで流さずに出ていく人も少なくありませんが、日本でそのような状況をほとんど目にしたことがありません。

人によっては、次の人のためにトイレットペーパーの先を綺麗に折って出ていく人もいて、日本に帰国する度に考えさせられるものがあります。

2020年の風邪の特徴

カナダに限ったことではありませんが、風邪の特徴は毎年異なります。

2020年のカナダでは、鼻水、くしゃみ、咳、そして熱が多いようです。インフルエンザも同じく、鼻水、くしゃみ、咳、熱、そして関節の痛みが見受けられるようです。

症状が似ているため、見分けが難しく、さらに今年はコロナウィルスも心配されており、ちょっとした咳やくしゃみにも敏感になっている人が多くなっています。

体温計