【カナダ移住体験談】カナダのヒーター

カナダはもうすぐ冬

カナダでは10月に入ってから一気に涼しくなり、10月中旬には早くもマイナス1度を記録しました。まだまだ紅葉は綺麗で秋の景色を楽しむこともできますが、冷たい空気に触れると冬を感じさせられます。

気温が低くなると、多くの家でヒーターを使い始めます。

我が家でも夜は冷えていたので、9月頃からヒーターを入れていました。多くの家では、一度ヒーターを入れると24時間つけっぱなしにします。温度設定をすることができるので、設定された温度まで気温が上がると自動的に止まり、空気が冷えてくると再び稼働して部屋を暖めてくれます。

気温が下がって冬が近くなってくると、外を歩いた時に暖炉で木を燃やしている匂いが近所を漂います。

ヒーターが壊れる!

気温が低くなってからは、温度が下がると同時にヒーターがオンになる日が増えていました。

我が家ではガスを使ったセントラルヒーターで家全体を温めています。しかし、気温が寒くなってヒーターが必要な季節になったと同時に、ヒーターの調子がおかしくなってしまいました。

稼働はしているのですが、妙な臭いがして、安全だとは思えないので、とりあえずセントラルヒーターは止めて、現在は小さな電気のヒーターで対応しています。

本格的な冬の前に修理を依頼しなければなりません…。

ヒーターをつけっぱなしにする理由

日本では、基本的にエアコンやヒーターは人が家(もしくは部屋)にいる時に使うことが多いのですが、カナダではヒーターの温度設定をして24時間つけっぱなしにすることが普通です。

理由は様々ありますが、たとえばカナダは真冬になると、気温がかなり低くなるので、ヒーターを消してしまうと家の中のパイプなどが凍ってしまい、故障の原因になってしまいます(聞いた話ですが)。

このように、家を守るためにヒーターをつけっぱなしにすることもありますが、それ以外にも、一度冷えてしまうと、寒い部屋を暖めるためにエネルギーが必要で、寒くなってしまった部屋を暖め直すよりは、1日中つけっぱなしにしておいた方が、必要なエネルギーも少なく光熱費を抑えられるとも聞きました。

今回、我が家のセントラルヒーターが故障して分かったことは、カナダの家は日本の家よりも広いため、部屋が冷えてしまうと、暖まるまでにかなり時間が掛かると言うことです。

セントラルヒーターが故障して小さなヒーターで部屋を暖めるようになってからは、電気代がもったいないと思い、使わない時には消していました。

しかし、部屋に戻る1時間前に部屋を温めるようにしても、1時間では部屋は暖まらず、設定した温度まで戻すためには、5~6時間が掛かりました。これに気付いてからは、小さな電気のヒーターでも24時間つけっぱなしにしています。

ガスよりも電気の方が光熱費は高いと聞いたことがあって、電気代は心配ですが、寒さにはかないません。

現在は、セントラルヒーターではないので、家全体ではなく、主に毎日使う部屋だけを暖めています。そのため、バスルームはひんやりと肌寒く、なんとなく日本の冬を思い出します。

ヒーターの種類

カナダの家には3種類のヒーターがあります。

1つは我が家でも使っている「ガスで家全体を温めるセントラルヒーター」です。

これは、家全体が温まるので、トイレもバスルームも全て均一に暖かくなり、外は寒くても室内は過ごしやすい状態になります。ただし、セントラルヒーターは暖かい風が出てくるので、部屋の中が乾燥しやすくなります。必要に応じて加湿器を使うと良いでしょう。

セントラルヒーターの次に多いのは「電気を使ったヒーター」です。

基本的には、各部屋に設置されています(壁の下の方に白くて長細いものが設置されています)。風は出てきませんが、中にある金属の部分が暖かくなり、部屋全体を暖めてくれます。温度設定は、部屋ごとにできる場合もあれば、一つのスイッチで家全体の温度を調節するものもあります。

そして、もう一つは古くから使われている「暖炉」です。

風情があって素敵ですが、私が暮らしているBC州では、乾燥による火事が相次いでいるため、新しく建てられる家には、暖炉を作ることができません。暖炉で家を暖めることができるのは、この法律が作られる前に建てられた古い家のみです。

fireplace