【カナダ移住体験談】カナダのハイウェイ~魅力と注意点~
カナダに移住して気づいたこと
カナダに移住してから、日常生活の中で日本と異なる部分を発見することが多々あります。
その中の1つがハイウェイ=日本でいうところの高速道路です。市内を車で移動するだけであればハイウェイは使いませんが、市外に出るときにはどうしても必要になります。
そのハイウェイですが、日本の高速道路とは異なる風景や運転状況に驚かされました。そこで今回は、カナダのハイウェイについてお伝えしたいと思います。
自然に囲まれたハイウェイ
日本の高速道路を運転していると、都市部では高層ビルやマンションなどの景色が広がっており、サービスエリアも充実しています。
しかし、カナダのハイウェイは全く異なります。まず、カナダのハイウェイでは、見渡す限り山や丘、湖などが広がっていて、まるで自然の中を走っている感覚です。
人々の生活感が感じられる街並みはほとんど見えません。
その代わりに、シカやクマをはじめとした野生動物が横切る姿を見ることがあります。自然との距離がとても近く、それがカナダのハイウェイの魅力ですが、基本的にカナダのハイウェイにはサービスエリアがありません。
トイレや小腹が減った時の食事(またはお買い物)は、次の町に着いてから、ガソリンスタンドやファストフード店などで行います。
そのため、日本へ旅行してきた友人などが、高速バス移動などで日本の高速道路を利用すると、清潔で充実しているサービスエリアに驚きます。日本のサービスエリアは、一種の娯楽施設と受け止められているようです。
ハイウェイは街と街を繋ぐ道
カナダのハイウェイは、基本的に街と街を結ぶ大動脈です。
バンクーバーやトロントのような大都市では、公共交通機関が発達しているので、バスや電車での移動が便利です。しかし、市外に出ると、ほぼ間違いなくハイウェイを利用する必要があります。
旅行や用事で隣りの町に行く場合、車で1時間ほど運転していくことが一般的です。高速バスや飛行機を使うことも可能ですが、隣接する州に向かう場合は、車での移動が多いでしょう。
繰り返しになりますが、カナダのハイウェイは自然あふれる道に過ぎないので、ドリンク等はあらかじめ用意しておき、必要であればトイレも済ませておきましょう。
ハイウェイでの運転は慎重に
カナダのハイウェイで気をつけなければならないのは、夜間の運転です。
日本の高速道路のように、どこも明るく照らされているわけではありません。特に都市部から離れた場所では、街灯がないエリアも多く、真っ暗な中での運転を余儀なくされます。
そのため、夜のハイウェイはできるだけ避け、明るい時間帯に移動することを心がけ、どうしても夜に移動しなければならない場合は、近くのモーテルや宿泊施設に泊まることも検討しみましょう。
冬のハイウェイは危険
カナダでは、冬のハイウェイを運転する際にも注意が必要です。
冬になると気温がぐっと下がり、道路がしばしば凍結します。また、山間部では雪が積もり、道路が非常に滑りやすくなります。除雪はされますが、完全に安全というわけではありません。
雪道や凍結の恐れがある日にハイウェイを通ることは、よほどのことがない限り避けた方が良いでしょう。どうしても移動しなければならない場合は、冬用のタイヤやチェーンをしっかり準備し、慎重に運転することを心掛けて下さい。
なお、ほとんどの地域で、10月以降はスノータイヤが義務付けられています。
長距離移動の楽しみ
ここまで長々と、カナダのハイウェイの注意点を書きましたが、カナダのハイウェイを使っての長距離移動には、独特の魅力・楽しみがあります。
例えば、BC州からオンタリオ州まで移動する場合、途中でモーテルなどに宿泊しながら1週間ほどかけて辿り着くことが一般的です。
このような長旅であれば、キャンピングカーを利用して家族や友人と楽しく移動することができそうです。
また、道中で見られる壮大な自然の景色は、まさに圧巻!日常の喧騒を忘れることができます。キャンプサイトでバーベキューをしたり、夜は星空を眺めたりと、アウトドア好きにはたまらない体験でしょう。