【カナダ移住体験談】カナダに訪れるホリデーの気配

季節と共に変わる街並み
カナダに暮らしていると、季節の移り変わりだけでなく、街全体の「雰囲気の変化」にとても敏感になります。
特に秋から冬に移るこの時期は、街並みが少しずつクリスマス仕様に変わっていくプロセスがはっきりと見えて、なんともワクワクする季節です。
朝の空気がぐっと冷たくなってきた頃、カフェに入るとココアやジンジャーブレッドの香りがほんのり漂い始め、マグカップの隣にそっと置かれたクッキーがクリスマスツリーの形になっていることに気づきます。
暖かい室内だけではなく、クリスマスの飾り付けに心もホッと温まります。こんな小さな変化が、毎日の生活の中に「もうすぐホリデーがやってくるんだ」と感じさせてくれるのです。
ハロウィンからクリスマスへ
街を歩くと、クリスマスらしい音楽が店内から流れてくることが増えてきます。
ハロウィンが終わったばかりの頃は、まだ秋の名残と冬の気配が混ざったような静けさがあるのですが、11月に入ると店先に並ぶディスプレイが徐々に赤や緑の色味を帯びてきます。
ショッピングモールでは大きなツリーの準備が進み、道沿いのカフェには小さなライトが飾られ、夜になるとポツポツと輝き出し、思わず立ち止まってしまいます。
12月に向けてクリスマスの雰囲気が増していき、なんでもない日常の風景が少しずつキラキラと変化していくこの時期が、私はとても大好きです。
人々のファッションもクリスマスに!?
そして、面白いのは人々のファッションまでが季節の移り変わりを表しているところです。
カナダでは秋冬になると赤いチェック柄のジャケットやコートを着る人が一気に増えます。赤いチェックはクリスマスカラーの定番で、どこかホリデーシーズンらしい温かい雰囲気を持っています。
街の中で赤いチェックのコートを見かける頻度が増えてくると、「ああ、今年もこの季節が来たんだな」と実感します。
また、この時期はカップルでお揃いのチェック柄を着ている人たちも多く、これもまた冬のカナダならではの光景だと感じます。
犬のセーターなども、この季節は赤系のチェック柄が多く見られます。
大切な日も忘れずに…
ただし、クリスマスへの盛り上がりは一気には始まりません。
カナダでハロウィンの次の大きなイベントと言えばクリスマスですが、その間にはとても大切な日があります。それが Remembrance Day(リメンバランス・デー) です。
この日れは、第一次世界大戦の終戦記念日であり、戦没者を追悼する日としてカナダ全土で広く重視されています。この日までは、華やかなクリスマス飾りやフェスティブな雰囲気を控えるのが一般的なマナーとされています。
中には家の飾り付けを少しずつ始める人もいますが、店頭の飾りつけもまだまだ控えめです。
赤いポピーのバッジを胸につけて歩く人が多く、街全体が静かで敬意ある空気に包まれます。カナダに移住して初めてこの文化を知ったとき、年末の賑やかさとは対照的な厳かな雰囲気に心が引き締まる思いがしました。
そしてクリスマス一色に!
クリスマスの飾り付けが本格的に始まるのは、毎年11月11日のRemembrance Dayが終わってからです。
この翌日から一気に街の色が変わり、ライトアップが増え、カフェのメニューもホリデー仕様になり、まるで合図を待っていたかのようにクリスマスの雰囲気が広がります。
この切り替わりの速さは何度経験しても感心しますし、カナダの人々が文化や歴史を大切にしながら季節を楽しんでいることが肌で感じられ、とても素敵に思います。
移住して数年経った今でも、この「静けさから華やかさへ切り替わる瞬間」を感じるたびに、カナダで暮らしていることの特別さをしみじみと実感します。
これから雪が積もり、街全体が真っ白に染まる頃、クリスマスシーズンはさらに深まり、また新しいワクワクが始まります。それを思うと、冬の厳しい寒ささえも楽しみの一部になっている気がします。


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