【カナダ移住体験談】カナダ人は日本の文化が好き!?

日本を離れて分かること
カナダに移住してから、日本の文化の素晴らしさを改めて実感することが増えました。
日本に住んでいた頃は当たり前だと思っていた習慣やマナーが、カナダでは「素晴らしい文化」として高く評価されることがあり、その度に「たしかにそうかも」と納得する日々です。
日本のマナー
特に印象的だったのは、日本のマナーの良さについての反応です。
カナダには日本旅行をしたことがある人が意外と多く、そのような人たちと話をすると、まず第一に出てくる感想が「日本はとても静かで清潔だった」というものです。
電車の中で電話をする人がいなかったり、皆が静かにしていたり、列にきちんと並んで順番を待つことが自然に行われていたことに感動したと話してくれます。
子供の躾
また、日本では子どもがショッピングモールやレストランで走り回る姿をあまり見かけませんが(もちろん、見ることもありますが)、それもマナーの一つとして評価されているようです。
日本の親は子どもにきちんと「公共の場での振る舞い」を教えるというイメージが強いらしく、そのためか、日本人のベビーシッターは人気があると聞きました。
日本人なら安心して子どもを任せられる、きちんとした躾をしてくれそう、などの信頼があるのだそうです。
実際、日本人のベビーシッターを雇っていた知人のカナダ人は「子どもに対してもきちんと敬語を使っていて驚いた」と言います。もちろん、すべての人がそうではないと思いますが、丁寧な言葉づかいや態度は、日本の文化の一部として評価されているのだと感じます。
時間に関する常識
さらに、日本人の時間に対する意識も高く評価されています。
私自身、仕事においては「5分前行動」が習慣になっていて、特に意識せずとも出勤時間より少し早めに職場へ到着することがよくあります。
しかし、それだけで「時間に正確で信頼できる人」と評価されてしまうのです。
与えられた仕事をきちんとこなす、時間通りに出勤する――そんな日本では当たり前な行動が、こちらでは「しっかりしている」「優秀」と見なされることに最初こそ戸惑いましたが、今ではそれが自分の強みの一つだと捉えるようになりました。
知人の日本人も、現地の企業で働き始めたばかりの頃、「時間通りに来て、言われたことを確実にこなしてくれるからすごく助かっている」と上司から褒められたそうです。
「ただ普通にやっているだけなのに…」と笑っていましたが、カナダの職場ではそれがしっかりと評価されるのです。
日本の食べ物
そして、文化という点では、食べ物も重要な要素です。カナダでも寿司はすっかり定番の人気料理ですが、それだけではありません。
最近では抹茶や餅といった伝統的な和スイーツも人気を集めています。抹茶味のスイーツやドリンクはカフェのメニューにも増え、お餅をアレンジしたデザートも注目されています。
味が美味しいのはもちろんですが、そこにある「日本の伝統」や「文化の深さ」も含めて楽しんでいる様子が伝わってきます。
特に「抹茶」はヘルシーなイメージもあるらしく、健康志向の人たちの間でも人気があります。
私が抹茶ラテを作って差し入れしたとき、「まるで高級スパみたいな気分」と喜ばれたことがありました。このような反応をもらうたびに、日本の食文化の奥深さを感じます。
まとめ
カナダに住んでいると、多様な文化を受け入れる土壌がしっかりと根付いていることを感じます。
その中で、日本の文化や習慣が高く評価され、尊重されていることは私としても誇らしいことです。日本人であることがポジティブに捉えられる場面が多く、自分のルーツに対して改めて感謝の気持ちを持つようになりました。
もちろん、異国での生活には大変なこともありますが、日本文化への理解や尊敬の気持ちに触れることで、心が温かくなる瞬間もたくさんあります。
これからも、自分が持っている日本人としての価値観やマナーを大切にしながら、カナダでの暮らしを楽しんでいきたいと思います。