【カナダ移住体験談】カナダの入国事情(2021年6月22日時点)
新型コロナウイルスによる入国制限
2020年に、世界中で新型コロナウイルスが流行するようになってから、カナダでも入国制限が設けられています。
ある時期は、市民権もしくは永住権所持者以外の全ての人の入国を拒否していたこともありますが、少しずつ状況は改善しつつあります。
今回は、カナダへの入国、それとカナダから日本への渡航について詳しく紹介していきます。
※いずれも2021年6月22日時点の情報です。入国条件などは随時変更されるので、直前の確認をおすすめします。
カナダに入国できる人(2021年6月22日時点)
現在、カナダに入国できるのは、市民権もしくは永住権所持者、ワーキングホリデービザ保持者、ワークビザ保持者、そして学生ビザの保持者です。
観光などを目的とした短期での滞在は、依然として認められていません。ただし、永住権もしくは市民権保持者の親近者に関しては、観光ビザでの入国が認められています。
ワーキングホリデーは2021年3月からビザが発給されるようになりましたが、ビザを取得するためには、カナダでの内定が必要という条件が出されています。
カナダ入国において知っておくべきこと
上記のように、特定の人に関しては入国は認められるようになりましたが、カナダへの入国制限は現在でも継続されています。2021年7月頃からは、2回のワクチン接種が終わっている人に限って、14日間の自己隔離が免除されるようになるとのことです。
※現在(2021年6月22日)では、どのような状況でも自己隔離が義務付けられています。
カナダ発着便の乗客は、航空機に搭乗する前に健康確認の問診と検温が義務付けられています。ここで不合格となった場合は、搭乗を拒否されています。その後、カナダの入国時にも、以下の条件を満たしている人のみが入国を認められています。
- 出国前72時間以内に検査取得したPCR検査またはLAMP検査の陰性証明書の掲示
- 航空機の搭乗前までに、連絡先と自己隔離計画をArriveCANアプリもしくはWebサイトで登録する
- 到着後にPCR検査
- 宿泊先、もしくは指定の施設にて14日間の自己隔離の義務。3日間は政府が指定した施設で待機し、陰性が証明されると国内線での移動は可能になります。その後、移動先にて11日間の自己隔離を行います。
- 14日間の自己隔離期間が終了する際に、再度PCR検査を受ける
なお、陰性証明書には、以下の情報が記載されていることが必要です。
- 英語での記載
- 氏名・生年月日
- 検査実施期間の名称と住所
- 検査日
- 検査方法(PCRもしくはLAMP)
- 検査結果
カナダから日本への渡航
カナダでは、出国に関しては特別な制限を設けていませんが、到着する国での制限に従う必要があります。日本への入国は、国籍を問わず以下に従う必要があります。
- 検査証明書の提出
出国72時間以内の陰性結果の掲示
所定のフォーマットを使用している必要があることから、検査を受ける際に確認する必要があります。フォーマットは以下のようになっています。 - 氏名とパスポート番号、国籍、生年月日、性別
- 検査方法と採取検体
- 結果と検体採取日時、結果判明日、検査証明書交付年月日
- 医療機関名と住所、医師名、医療機関印影
- 全ての項目が英語で記載されていること
また、検体摂取方法は以下に限られています。
- 鼻咽頭ぬぐい液もしくは唾液
検査方法は、R T -PCR法、LA MP法、TMA法、TRC法、SmartAmp法、NEAR法、次世代シーケンス法に限られます。
入国する際には、空港からの移動も含めて、公共交通機関の使用は不可とされており、入国後に待機する滞在先と空港などから移動する手段について、検疫所にて登録する必要があります。
日本到着時に全ての人に検査が行われ、結果が出るまでは空港内のスペースまたは検疫所が指定した施設などで待機する必要があります。
検査が陰性の場合でも、14日間は指定された場所で自己隔離をする必要があります。
また、14日間は公共の交通機関を利用することができないなどの規制もあります。入国の際には、スマートフォンのアプリをダウンロードする必要もあるので、事前に準備しておきましょう。さらに、入国後14日間は、毎日アプリを通して報告をする必要があります。
各国への入国は、不可能ではない状況ですが、膨大な手続きと準備が必要になるため、今の時点ではまだまだ不要不急の渡航は避けた方が良いでしょう。