【カナダ移住体験談】カナダでゲイは普通!?

カナダのゲイ事情

日本では少しずつ理解が浸透しているものの、公共の場所で、ゲイのカップルが手を繋いで歩く光景などは、あまり見られません。

それに比べてカナダでは、2005年より男性同士、女性同士の結婚が認められているようになり、公共の場所で堂々と手を繋いで歩く同性カップルが増えています。私もショッピングモールでデートをしている男性カップルや、カフェでキスをする女性カップルを見かけたことがあります。

また、私の友人の中にも彼女がいるカナダ人女性がいます。

カナダでは、同性愛も社会から認められており、友人との会話の中でも堂々と ‘My girlfriend is〜’ と隠すことなく話します。ショッピングモールで男性同士が手を繋いで歩いている光景を初めて目にした時は、私自身にとって見慣れない光景だったので、思わず二度見をしてしまったのですが、驚く人は周りにも誰もいませんでした。

ただ、普通のカップルが手を繋いで歩いているのと同じように、社会が受け入れています。

 

カナダのゲイは女装しない?

ゲイにも種類があるようで、私自身はあまり詳しくありませんが、日本ではテレビやメディアの影響もあって、女装をしている人たちの認知度が高いと思います。

カナダでは、そのような女装をした人を見かけることはほとんどありません(なかにはいるのでしょうが)。

また、手術などを受けて性転換する人もいるようですが、その場合は徹底的に身体を女性に変えているため、外見だけでは分からないでしょう。

それで、その人がコンプレックスから解放され、人生が素敵に輝くのであれば、良いと思います。

 

ある留学生の体験談

昔、バンクーバーに住んでいた頃、男性の友人が街を歩いていたら、カナダ人の男性に声を掛けられたそうです。「フレンドリーなカナダ人だな」と思って、会話を楽しみ、一緒にカフェに行ったところ、本来なら向かい側に座ると思われる相手が、隣に座ってきたそうです。

そして、相手のカナダ人がいちゃつく行動を始めようとして、ようやく相手がゲイだと気付き、そんなつもりじゃ…とお店を出てきたと言います。

バンクーバーには、デイビーストリートという道があり、なぜかゲイが多く、デイビーストリートで男性から声を掛けられたらナンパの可能性もあるでしょう。

ただし、これはゲイに限ったことではなく、カナダ人がフレンドリーで大らかな性格とは言え、実際に日本人が巻き込まれた事件もあるので、知らない人に声を掛けられた時は用心に越したことはありません。

 

レインボーはゲイをサポートするサイン

カナダでは、1年に1度ほどゲイパレードなどのイベントが行われます。

イベントによっては「プライド」と呼ばれるものもあり、プライドのイベントではレインボーカラーのアイテムがあちこちで販売され、レインボーの旗を持って大勢のゲイが街を歩きます。

イベントでは、ミュージシャンによる演奏なども行われ、ゲイでない人がイベントを楽しむために参加することもあるようです。ローカルに住むゲイカップルの多くは、このようなゲイパレードやプライドイベントに参加しており、ゲイカップルが社会から認められるようにアピールします。

日本ではあまり見かけないと思いますが、カナダのプライドイベントにはゲイとは関係ない子供たちも多く参加して、催し物を楽しんでいます。

 

同性結婚

カナダでは同性の結婚が認められていますが、これに対しては様々な意見があるようです。

パートナーを選ぶことは本人次第だから、同性を選んでも問題ないと考える人もいれば、宗教の関係などから同性の結婚については反対と考える人もいます。

また、同性の結婚は構わないけれど、同性カップルが子供を養子などで迎え入れることに対して反対する人もいます。

同性の恋愛に抵抗なく、同性の結婚も認められている社会ですが、それでも男女のカップルと同じような「家族」を作ることができずに悩む同性カップルもいるようです。

 

レインボー