【カナダ移住体験談】カナダのマスク事情

カナダではマスクが推奨されていなかった
元々マスクを使う習慣がなかったカナダですが、新型コロナの感染が始まった頃、国は「マスクの着用は推奨しない」とはっきりと宣言していました。
これは、マスク文化から来た日本人の私にとって、かなり衝撃的な宣言でした。
実際に、日本では新型コロナの感染がカナダよりも1ヶ月以上前から始まっているのにも関わらず、日本での感染スピードは他の国に比べるとゆっくりでした。混雑していることが多い東京ですら、カナダでの感染スピードよりも、はるかにゆっくりなことに、正直私も驚いていました。
感染のスピードは、国や地域の気候などによって異なるのかもしれません。しかし、個人的な意見ではありますが、マスクも感染スピードがゆっくりであった要因の1つだと思います。
カナダで新型コロナの感染が始まった頃、マスクの着用が推奨されておらず、マスクをしたくても堂々とすることができない状況でした。
マスクが推奨されなかった理由
マスクが推奨されなかった理由は幾つかありますが、その理由の1つが「マスクの使い方はとてもややこしい」と言われていました。
日本人からすると「マスクの使い方がややこしい?かなりシンプルでは?」と思うところですが、マスクを使い慣れていない国では、感染を予防するために、どのようなことに気をつけて使用するのか?を明確にすることが難しかったのではないかと思います。
マスクは、病院に訪れる患者で咳をしている人、学校や保育所などで子供が咳をしている時など、咳をしている人の着用が推奨されていました。
しかし、子供の場合はマスクを着用することで、顔を触ることが多くなるため、子供をケアする大人がマスクを着用する方が一般的でした。
マスクの役割
マスクの着用が推奨されていなかった理由の一つとして「マスクを着用しても感染すること」も含まれていたようです。
空気中にウイルスが散乱している場合は、マスクを着用してもウイルスを含んだ空気を吸い込む可能性があるため、マスクを着用しても「100%は予防できない」と言うこと見解でした。同時に、マスクを推奨することにより、マスクが市場からなくなることを国は懸念したのかもしれません。
実際に、日本と同様に、病院などでマスク不足が問題となっています。
マスクを着用しても100%予防できないことは事実でしょう。しかし、ウイルスは咳やくしゃみだけでなく、会話からも拡散するため、公の場所で多くの人がマスクを着用すれば、拡散はおさえられると思います。
ここ最近は、カナダでもマスクが認められるようになり、周囲を守る目的で着用が推奨されています。
手作りマスク
もともと、日本のような使いやすいマスクを手軽に購入できなかったカナダでは、マスクを購入することが困難です。
そのため、最近では手作りマスクが流行しています。手作りマスクは医療用マスクに比べると予防効果は低いでしょうが、それでも着用しないよりは着用した方が良いと言われるようになりました。
そんなこともあり、最近はようやく堂々とマスクをして外出することができるようになりました。
マスクに対する興味
マスクが一般的にも浸透してきたカナダでは、マスクに興味を持っている人が増えています。
以前であれば、マスクを着用して外出したら「とんでもない病気を持っている人ではないか?」と警戒されたものですが、最近ではマナーとして認識され始めています。
可愛い手作りマスクをして外出すると、お裁縫に興味がありそうな女性がマスクを凝視することはありますが、警戒されるような目で見られることはありません。
また、ソーシャル・ディスタンスは約2メートルとされていますが、自転車などに乗っている時は、それよりも長く距離をとる必要があるため、最近はサイクリングに出かける時にもマスクを着用するようにしています。
マスクを着用している時、人と挨拶をしても、今では多くの人が笑顔で対応してくれます。
それでもまだ、実際にマスクを着用している人は少なく、もっとマスクに対する認識が深まり、広く浸透してくれることを願っています。


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