【カナダ移住体験談】トルドー首相がマスク着用の呼びかけ

カナダのマスク事情に新しい動き

マスクを使用する文化がなかったカナダでは、新型コロナウイルスが感染し始めた頃も、マスクの着用は推奨しないとされていました。

その理由は多々あるようですが、当初マスクの着用を推奨しなかった理由の一つとして「マスクをつけているから大丈夫!」と、症状のある人まで外出してしまうことを防ぐためだったと言われています。

また、マスクの使い方もよく知られていませんでした。

新型コロナウイルスの感染が広まり始めた頃は、とにかく「自宅待機」が徹底されており、必要以上の外出を防ぐこと、公共の場所に行く時にはソーシャル・ディスタンスを維持すること、何らかの症状がある人は風邪などの症状でも10日間の自宅待機をして、人との接触を避けることが指導されていました。

それと並行して、医療従事者が必要とするマスクが不足してしまう恐れがあったことも、マスクの着用が推奨されていなかった理由の一つではないかと考えられます。

カナダでは3月からロックダウンが開始し、5月より少しずつ規制を取りながらビジネスが再開しつつあります。このビジネス再開にあたり、新しい感染者の増加を予防するために、公共の場所でソーシャル・ディスタンスを保つことができない場合には、「マスクの着用を推奨する」と、トレドー首相が正式に発表しました。

トレドー首相も外出の際にはマスクを着用しているとのことで、オフィスの建物内を歩く時にはマスクを着用し、自分のデスクに座ったら、人との接触がほとんどないためマスクを外しているとのことです。

 

マスクはどこで買う?

遂にカナダでもマスクの着用が推奨されましたが、元々マスクを使用する習慣がなかったカナダでは、容易にマスクを手に入れることができません。また、日本のように便利な使い捨てマスクはありません。

ビジネスでマスクを必要とする人は、優先してマスクを購入することもできるようですが、一般市民はマスクを購入することが難しく、困っている人もいるようです。

私が知っている限りでは、『Canadian Tire』などのお店では、工事の人が使用するガスマスクのようなマスクを購入できると聞きました。

それ以外では、可愛い柄の布を使用して、自分でマスクを作っている人もいます。

しかし、ローカルのフェイスブックグループなどで、可愛いマスクを売っている人、買っている人は見かけるものの、実際に外出した際に、可愛いマスクを着用している人はまだ見ておらず、公共の場所でマスクを着用しているのは、お年寄りやアジア人がほとんどです。

 

使いやすいマスクは?

新型コロナウイルスが広がって以来、私は持っていた使い捨てマスクに加えて、手作りのマスクも使用しています。

私自身、裁縫は得意ではないので、まずはバンダナで、縫わずに作れるマスクに挑戦しました。バンダナやハンカチで作るマスクは、折ってゴムをつけるだけで簡単に作ることができます。

ゴムは使い捨てマスクを捨てる前に、ゴムの部分だけ取っておき、布マスクに使いました。使い捨てマスクのゴムは、マスクのために使われているゴムなので、肌に優しく使いやすいのですが、マスク部分は折っただけで作られているため、ごわつきが気になり、マスク着用中にマスクを触ってしまうことも多くなってしまいました。

その後、手縫いの可愛らしいマスクを友達から頂き試してみました。

手縫いのマスクも布がいくつか重なって作られているのですが、しっかりとアイロンがかけられて縫われているので、安定感があり、使い捨てマスクに負けないくらいの使い心地です。

肌に当たる部分がガーゼのような優しい生地で作られている点も使いやすい理由の一つかもしれません。

 

マスクより手袋!?

買い物に出かけると、マスクを着用している人よりも、使い捨ての手袋を着用している人の方が多く見られます。

コロナウイルスは、空気感染よりもウイルスを触れて、その触れた手が顔などを触ることで感染すると言われています。そのため、手袋を着用し、買い物が終わると同時に手袋をはずす、または手袋を交換するなどして、不特定多数の細菌や、ウイルスへの接触を最小限に抑えることができると考えられています。

日本の知人に聞いたところ「手袋をしている人は稀に見る」程度で、やはりマスクの方が圧倒的に多いそうですが、カナダでは手袋の方が多いです。

ただ、手袋を着用しても、その手で携帯電話や持ち物などを触ってしまうと、細菌やウイルスは広がるので、手持ち物の消毒なども忘れないようにする必要があります。

 

マスク