【カナダ移住体験談】コロナに効果がある薬がカナダに到着?

カナダで承認されたファイザー製の経口薬

2022年1月17日、カナダの保健省は、ファイザーによる新型コロナウイルスに効果があるとする経口薬、PAXLOVID(パクスロビド)を承認しました。パクスロビドは、18歳以上で入院や死亡などの深刻な症状に進行する確率が高い人に対する治療薬として認められました。

このパクスロビドは、2つの抗ウイルス薬が配合されており、自宅で手軽に服用することができる錠剤です。カナダでは、このパクスロビドの取り入れにより、病院や医療機関のひっ迫を緩和し、パンデミックが進む先を変えていく見込みがあるとしています。

パクスロビドの服用方法と効果

ファイザーのパクスロビドは医師によって処方されます。

臨床試験によると、パクスロビドの服用により、死亡率を89%減少させることができたとされています。このパクスロビドの効果を最大限に得るためには、Covid-19と診断されてから5日以内に(できるだけ早く)服用する必要があるとのことです。

1日2回、5日間服用することにより、コロナによる重症化を避けることができます。

パクスロビドの注意点

パクスロビドを服用することで、コロナの症状を緩和し、さらに病気の期間を短くすることができるため、今後の状況が大きく変わる兆しが見えています。

しかし、パクスロビドは他の薬との相互関係によって服用できない場合もあるので、パクスロビドを服用する前に、ファミリードクターもしくは医師と相談して決める必要があります。

現在(2022年1月22日)のカナダでの規制

カナダでは、学校や保育園、幼稚園などにおける新たな規制が発表されました。

現在、オミクロンによる感染者数が急増しています。これまで、コロナ患者の親近接触者(close contact)は機関から電話を受けて自己隔離するように、との指示がされていました。しかし、1月に入ってから、1日の感染者数が、これまでの10倍にも増えているため、電話による連絡が追いついていません。

そのような事情もあって、新しい発表では、コロナ患者の親近接触者は、各自で感染した可能性がある人に連絡し、症状を観察するように、との指示が出ています。

学校は通常通り?

オミクロンの感染者が急増している状況を踏まえて、1週間ほど遅れて始まった学校では「もしかしたらオンライン授業に変更されるかもしれない」と言われていました。

しかし、オミクロンに対する不安とは裏腹に、たとえコロナの陽性反応が出ても、症状がなくなれば、これまで自己隔離しなくてはいけなかった10日間が免除され、学校や保育園のクラスに戻ることができる、との発表がありました。

また、これまでは同居している家族が検査の結果を待っている間、また、同居している家族に陽性反応が出ている場合、最低14日間は自己隔離を行い、症状が出ないか?を観察する必要がありました。

しかし、新しい発表では、この自己隔離期間も免除されるようになり、症状がない場合は、たとえ同居している家族がコロナにかかっていても、子供たちに症状が出ていない限り、学校に通うことができるようになりました。

38度以下の体温、咳などのコロナにまつわる症状がない、などであれば、学校に来ることができるとされているため、場合によっては、コロナにかかっている生徒が登校して感染が拡大するのではないか?と不安を持つ人も少なくありません。

現在の感染者の大半は、オミクロンによる感染者であり、オミクロンはこれまでの種類に比べると症状が比較的軽く、重症化しにくいと言われています。

そのため、現在では様々な規制が軽減されていますが、今後どのように変わっていくのか気になるところです。

公共施設における規制

カナダでは、学校や保育園は通常通り行われていますが、レストランやバー、結婚式などのイベントにおいてはコロナによる感染者が多い現在、規制が行われています。

スポーツジムも同じく規制の対象となっていたのですが、規制による指示にも関わらず、「ジムが閉鎖してしまったら人々の健康はさらに害される」と規制を無視して営業を続行し、罰金の対象となったジムがあります。

規制期間に営業したジムは罰金の対象となっていますが、人々の健康を維持するためには必要な施設だと判断され、2022年1月20日から、ジムはコロナの感染対策を行いながら、営業が許可されています。

このように、カナダでも日々状況が変わっています。この先、少しでも状況が緩和していくことを願います。

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