【カナダ移住体験談】私のカナダ生活の始まりについて

私のカナダ生活の始まり

カナダで暮らし始めて、早20年が経とうとしています。

私のカナダ生活は、最初の3週間の短期留学から始まりました。語学スクールで過ごしたその期間は短かったのに、毎日が濃く、心が大きく揺さぶられる日々でした。

ホストファミリーとの食卓では、緊張して言葉が出なかったこともあれば、英語が聞き取れなくて悔しい想いをしたこともありました。時には、笑ってしまうような勘違いもありました。

それでも、早朝のひんやりした空気や街角のベーカリーで見た笑顔、東京とは違うカナダの香り…などなど、どこか穏やかな時間の流れに触れるたび「この国で暮らしたい」と思う気持ちが強くなっていきました。

日本へ帰国する頃には寂しさよりも「必ずまた戻る」と強い決意がみなぎっていました。

ワーホリの準備

日本へ戻ってからは、ワーホリに向けて計画的に準備を始めました。

語学面で感じた悔しさを忘れたくなくて、毎日コツコツと英語の勉強を続けました。学校の課題よりもカナダで使うであろう英会話を中心に練習し、少しでも現地での生活につなげられるように意識しました。

また、住まい探しにも早い段階から挑戦しました。

掲示板を何度も更新しながら物件を探し、気に入った部屋を見つけると勇気を出して国際電話をしました。当時はインスタやラインなんてものがなく、電話だったんです…。

慣れない英語での電話はド緊張の連続でしたが、粘り強く連絡を続け、ようやくキープできたルームシェアは光熱費とインターネット込みで300ドルでした。

とても質素でしたが、私にとっては宝物のように感じる部屋でした。

今でもあのワクワクする気持ちを鮮明に覚えています。これまでの人生で一番楽しみだったことかもしれません。そして、荷物のほとんどをスーツケースひとつにまとめて、日本で作った履歴書を持ち、私は再びカナダに向かう準備を整えました。

カナダ到着

到着した日、空港を出た瞬間の空の広さと空気の軽さは今でもはっきり覚えています。

前回の短期留学では緊張が大きかった景色が、この日は「ここから本当に生活が始まるんだ」という興奮に変わっていました。

シェアルームに到着すると、冷蔵庫の中は空っぽで、家具も最小限。けれど、そのシンプルさが逆に心地よく「ここから自分で積み上げていこう!」と気持ちが引き締まりました。

生活費を抑えるためにスーパーの値段を比較したり、週に一度だけ外食をする“ご褒美デー”を決めたり、質素ながらも工夫のある生活が少しずつ形になっていきました。

想像していた海外生活とは違う部分も多かったですが、その“想像していなかった部分”が私にとって成長のきっかけになっていきました。

最初にやったこと

仕事探しは到着してすぐに始めました。

ワーホリで、学校よりも仕事をしたいという目的があったからです。カナダで暮らして、毎日英語を話して、その環境の中で仕事をする!これが私の夢でした。

履歴書を手に、街のレストランやカフェを一軒ずつ回ることは本当に勇気が必要でしたが、行動しなければ何も始まらないと自分を励ましながら歩きました。

あるレストランでは突然その場で簡単な面接が始まり、緊張で言葉が詰まってしまったこともあります。オフィスの仕事では文書作成の英語に苦戦し、カフェではお客様のスピードについていけず落ち込む日もありました。

けれど、ひとつひとつの経験が自分の中に積み重なって、「海外で働く」ということが少しずつ現実味を帯びていきました。失敗の数だけ、学んだことも増えていき、気づけば英語で過ごす毎日が当たり前になっていました。

決断

ワーホリの一年を終える頃、私は確信しました。

「この国で生きていきたい」と。

出会った人たち、働いた場所、そこで感じた価値観の違い、すべてが私の世界を広げてくれました。その後、私はビジネスを立ち上げ、家族もでき、カナダは“挑戦の場所”から“人生そのものを築く場所”へと変わっていきました。

あの3週間の留学で芽生えた小さな気持ちが、ここまで大きな道につながるとは思っていませんでした。あの時、怖くても一歩を踏み出した自分に、今でも心から感謝しています。

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