【カナダ移住体験談】カナダの年明け

カナダの年末年始
私がカナダに移住し始めて、20年ちかく経ちますが、どうしても日本のお正月の習慣が体に染み付いており、カナダの年明けの雰囲気を知りながらも、いまだに慣れずに新鮮に感じることがあります。
ここでは、カナダでの年明けの様子や、日本の年越しとの違いについてご紹介します。
どちらの文化にも独特の魅力があり、比較することで新たな発見がありました。
大晦日の過ごし方
カナダの年越しでは、大晦日のカウントダウンイベントが有名です。
多くの都市では、街の中心部や公園で花火が打ち上げられ、華やかな雰囲気の中で新年を迎えます。
友人や家族と一緒にカウントダウンを楽しむことが一般的で、特にバンクーバーやトロントのような大都市では、数万人が集まる大規模なイベントが開催されます。
一方で、自宅で静かに過ごす家庭も多く、テレビでニューヨークのタイムズスクエアのカウントダウンを見ながら新年を迎えることもあります。
これに対して、日本では年末年始の過ごし方が、より伝統的で厳かなものが多いように感じます。
大晦日には年越しそばを食べ、NHK紅白歌合戦を見て、除夜の鐘を聞きながら新年を迎えることが一般的だと思います。さらに、新年になると初詣へ行き、お札やお守りを購入したり、おみくじを引いたりします。
このように、日本では家族で過ごすことが多い、かしこまった行事が中心となる一方で、カナダではパーティー感覚で新年を祝う点が大きな違いだと感じています。
日本の年末は、大掃除やおせち料理の準備で忙しく、家族が集まることを重視する傾向がある一方で、カナダではもっと自由で各家庭のスタイルに合わせた年越しが行われる印象を受けました。
ただ、現在は日本でも、紅白歌合戦や観ない家庭やおせちを作らない(食べない)家庭が増えて、徐々に、スタイルが変化しているのだと思います。
元旦の過ごし方
カナダの年明けで特に印象に残ったのは、元旦の過ごし方です。
日本と同様、元旦は静かで落ち着いた一日となることが多く、多くの店や施設が休業します。そのため、家族や友人とゆっくりと過ごす時間を大切にします。
また、一部の地域では「ポーラーベアダイブ」と呼ばれる寒中水泳のイベントが行われ、新年の冒険として挑戦する人々で賑わいます。
一方、日本の元旦は朝から忙しく、親戚を訪問したり、初売りに行ったり、社交的な活動が多い印象です。また、近所の神社や寺院への参拝も欠かせない行事の一つで、新年の祈りを捧げる時間が多く取られます。
年賀状
もう一つの大きな違いは、年賀状の文化がカナダにはほとんどないことです。
日本では、新年の挨拶として年賀状を送る習慣があり、年末には準備で忙しくなる人も多いでしょう。しかし、カナダではクリスマスカードが主流で、新年に特別なカードを送る習慣はありません。
さらに、カナダでは新年を迎えた直後から仕事や学校が始まる場合も多く、日本のように年末年始にまとまった休暇を取る文化がほとんどありません。
まとめ
カナダでの年明けは「家族や友人とリラックスして過ごす時間」という印象です。
一方、日本では参拝などの伝統や、帰省あるいは親戚への挨拶周りなど家族行事に重点を置く傾向が見られる気がします。それぞれの国で新年を迎える雰囲気は異なりますが、どちらも心温まる瞬間を提供してくれる特別な時間です。
私のような移住者は、どちらの文化も取り入れることで、さらに充実した年末年始を楽しむことができるのではないでしょうか。
※日本でも初詣こそは文化として残っていますが、おせち離れや年賀状離れが加速するなど、年末年始の過ごし方が変わりつつあります。
それでも、日本では3が日あたりまで新年を祝う風潮が見られたり、お正月番組が放送されたり、やはり年末年始は特別な期間で、ただのリラックスした期間とは異なる印象を受けます。
このように、日本とカナダの違いなど、少しの変化を楽しみながら、2025年も皆さまにカナダの情報をお届けできればと思います。
最後になりますが、今年もよろしくお願いいたします。


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