【カナダ移住体験談】カナダの永住権と市民権
カナダの永住権と市民権の違い
カナダには観光客や学生、ワーキングホリデーが訪れると同時に、移住することを願って訪れる人も多くいます。
カナダで永住的に暮らすためには、永住権や市民権を取得します。
永住権と市民権の違いですが、永住権の場合は定期的にPRカードを更新する必要があること、選挙に参加できないこと、公務員に該当する仕事に就くことができないことが挙げられますが、それ以外は市民権と同じ条件でカナダで暮らすことができます。
また、カナダの市民権を取得すると、日本が多国籍を認めていないため、日本の国籍を失うことになりますが、永住権の場合は、国籍は日本のままなので、日本のパスポートを維持しながら、カナダで永住的に暮らすことが可能です。
カナダ永住権の取得方法
カナダの永住権は、申請を考える時点では、条件が揃っていない人がほとんどです。
まずは、永住権の申請にあたり必要な条件を理解し、自分に合った方法で準備していくことをおすすめします。具体的に、どのようなことができるのか?を詳しくチェックしていきましょう。
英語力を高める
カナダの永住権を取得するためには、英語力が必要です。
永住権の申請に有効な資格としては「IELTS」もしくは「CELPIP」があります。
「IELTS」にはアカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類があり、アカデミック・モジュールはカナダやアメリカ、オーストラリア、イギリスなどの大学やカレッジに出願するために必要となります。
一方、ジェネラル・トレーニング・モジュールでは、日常生活が基本となっている内容で、永住権申請の目的の場合に利用されることが多いようです。
仕事を見つける
カナダで1年以上、指定された職種で仕事をすると、永住権申請のためのポイントを取得することができます。
就労先が決まっている場合は、就労ビザを申請してもらうように仕事先へ相談しましょう。就労先が決まっていない場合は、ポストグラジュエイトビザを申請することで、カナダで仕事をすることができるようになります。
大学に通って就労する
カナダで仕事を見つけることが難しい場合は、カナダの大学に通って、ポストグラジュエイトビザを取得する方法があります。
カナダの大学(University)に2年通って卒業すると、卒業と同時に仕事をすることができるビザ(ポストグラジュエイト)を取得することができます。大学を卒業した後に特定の仕事に就くことで、カナダの永住権に必要なポイントを取得することができます。
また、カナダの大学を卒業することでも、永住権申請のポイントを稼ぐことができるので、一石二鳥でしょう。
カナダ市民権の申請条件
カナダの市民権は、カナダの永住権を持っている場合に取得することができます。
ただし、カナダの永住権を持っていても、市民権を取得するための条件が揃っていない場合は申請することができないので注意が必要です。
カナダ市民権の申請に必要な条件を詳しく見てみましょう。
- 年齢制限はなし。未成年の場合は保護者が代理人となることで市民権に申請することができます。
- カナダ永住権を保持していること
- 過去5年間で1,095日以上カナダに滞在していること
- 過去5年間のうち、3年間はインカムタックスリターンを申告していること。
- 54歳未満の場合には以下の条件も必要となります。
– 初級レベルの英語もしくはフランス語の知識を持っていること
– カナダの歴史やちり、政府、法律の知識を持っていること
– カナダ人としての権利や責任などに関する知識を持っていること
現在、カナダの永住権を保持しており、市民権への申請を考えている人は、できるところから条件を揃えていきましょう。
長い道のりではありますが、カナダの永住権と市民権には、それぞれのメリットがあります。将来どのように生活したいのか?どこで暮らしたいか?なども踏まえて、自分に合ったビザを目標にすると良いでしょう。