【カナダ移住体験談】日本とカナダの5つの違い

カナダと日本はどんなところが違う?

カナダは留学先や移住先、ワーキングホリデーの行き先として人気が高い国です。

冬はとても寒く、比較的暖かいバンクーバーでもマイナス10度前後まで気温が下がることもあります。一方、夏はとても過ごしやすく、気温は最高で40 度近くまで上がりますが、湿度が少ないため、暑さによる疲労感は日本よりは少なく感じます。

そんなカナダと日本は、どのようなところが異なるのでしょうか?今日は、ちょっと違うカナダの文化を紹介します。

移民国でおおらか

カナダは、インディアンと呼ばれる先住民を除いては、ヨーロッパ、アジア、中南東、アフリカなど、世界各国からの移民者が大半を占めています。

いわゆる「カナダ人」は、何らかの手続きを経て市民権を取得した人、もしくは先祖の誰かがカナダに移住したことで「カナダ人」となっている人がほとんどです。

そのため、カナダ人と一言で言っても「アイリッシュ系」「アフリカ系」「中国系」など人種や文化は様々で、ゆえにカナダは人種差別が少ない国としても有名です。

また、カナダではほとんどの地域で英語が話されていますが、東海岸にあるケベック州に行くとフランス語が第一言語として使われています。1つの国でありながら、英語とフランス語の2ヶ国語が母国語とされています。

給料は月2回

日本では、正社員として働いている場合は、基本的に給料は1か月に1度ですが、カナダでは月に2度、もしくは2週間ごとに給料が支払われます。

これが関係しているのか、日本では1か月の給料を計画的に使い、貯金もする人が多くいますが、カナダ人は貰った給料を2週間で使い果たす人が多く、あまり貯金をしません。

日本人は将来や老後のことも考えて「貯金」を重視しますが、カナダ人は「今が大事」という考えが強いため、何が起きるか分からない未来のためにお金を残すよりは、今、必要なものに対して使った方が良い、と考える人が多いように感じます。

とは言え、日本人でも貯金を全くしない人がいるように、カナダでも個人差はあります。貯金をする人もしくは株などでお金を増やす人もいます。

自動販売機がない

日本では、寒い冬の日に電車を待っている間、駅でホットドリンクを飲むことがあると思います。私も日本で暮らしていた時は、よく自動販売機を利用していました。

しかし、カナダには日本のように、あちこちに自動販売機がありません。電車やバスを待つ時に温かい飲み物を飲みたい時は、保温性のあるタンブラーにお茶やコーヒーを入れて持ち歩きます。

稀に、ショッピングモールなどに行くと自動販売機を見かけることがありますが、ドリンクよりはチョコレートやチップなどのお菓子を販売していることが多いです。

限られている喫煙エリア

カナダでは、公共の場所での喫煙は禁止されています。

公園などでも場所によっては禁煙で、限られた場所でのみタバコを吸うことができます。モールなどの建物も禁煙です。

近くでタバコを吸う場合は数メートル離れたところで吸うこと、出入り口の周辺では吸わないこと、喫煙エリアのサインがある場所で吸うことなどのルールがあります。

日本でも禁煙の施設が増えており、限られた場所でしか吸えませんが、カナダより喫煙所が多く、また飲食店も分煙や喫煙可のお店があるため、カナダに比べれば、そこまで(喫煙者は)困りません。

タバコの税金も高いので、喫煙者にとってカナダは少し住みにくいかもしれません。

交番がない

日本では、多くの駅の周辺に交番があり、道を尋ねたり、落とし物などを見つけた時に届けたり、逆に落し物を尋ねたり…と、治安の面も含めて頼りになる存在です。

しかし、カナダには交番が一切ありません。あるとすれば本格的な警察署のみで、市民が気軽に尋ねることができる窓口とは言えません。必要な場合には「911」をして、窓口に繋ぐ必要があります。

カナダは、他の国と比べれば犯罪が少ない国ですが、それでも日本よりは犯罪が多く、日頃からの防犯意識は大切です。

なお、カナダで道に迷った場合は、スマートフォンなどの地図が便利ですが、それでも目的地に辿り着くことができない場合は、通行人や近くのショップの店員さんに尋ねてみると良いでしょう。

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