【カナダ移住体験談】カナダBC州は市街外出禁止!?

再び急増している新型コロナ感染者

カナダBC州では、11月に入ってから急激に1日の新型コロナ感染者数が増えています。

1日の感染者数が約100人ずつ増え続け、現在ではおよそ700人もの新しい感染者が確認されています。

1日の平均感染者数が100人程度だった夏には、油断する人も多くいましたが、この急激な感染者数の増加によって、感染予防のための様々な規制が再び行われています。

ソーシャルギャザリングの禁止

感染者数が増え始めたばかりの頃は、バンクーバー周辺を中心に増加していたため、BC州の一部域への侵入の禁止、定められた地域では仕事や緊急などの事情を除いては、ソーシャルギャザリングの禁止などが行われていました。

規制が行われてから2週間ほどして、ソーシャルギャザリングによる感染者の増加は少し落ち着いたものの、それでもまだBC州での感染者数が増え続けたことから、現在は2020年12月7日までの期間、ソーシャルギャザリングの禁止令が出されています(2020年12月1日現在)。

このソーシャルギャザリングは、家族以外との関わりを禁止するもので、友人を家に招待することなども禁止されています。

孤立によりメンタルヘルスに影響を及ぼす可能性もあるため、うつなどの症状がある人は、電話でカウンセラーと話をすることができるなど、対応・対策も行われています。

屋外での活動は比較的安全だとされていることもあって、友人と屋外を散歩することは認められているようです。

ただし、自宅以外のグループの集まりや自宅を使って行われているサービスは禁止するように指示が出ています。

市街外出禁止!?

人の動きを最小限に抑えることで感染者数を減少させられるとして、BC州では仕事やエッセンシャルな目的を除き、市街に出ないことも指示されています。

違反した場合の罰金などはまだ聞いていませんが、時間帯によっては市の入り口に警察が待機しており、「これからどこに行くのか?」「どういう目的でこの市内に入るのか?」などの質問を受けることもあるようです。

目的が「友人に会う」だった人が、Uターンするように指示をされたケースも実際にあります。

現在は1日の感染者数の平均が700人ほどで落ち着いており、さらに上昇する様子は今のところ見られませんが、再び減少するまでには、もう少し時間が掛かりそうです。

トイレットペーパーがまた売り切れ!?

新型コロナウイルスがカナダに流行り始めた頃、トイレットペーパーやキッチンペーパーがあちこちで売り切れになる状況が起きていました。その現象はすぐに落ち着いたものの、最近、再び同じような状況が起きています。

春に比べたら、まだ探せばあるので、完全に購入が難しいわけではありませんが、通常であればストックされているオンラインのお店で、在庫切れの状態が続いています。

また、グローサリーストアでのオンラインオーダーを利用する人も再び増えています。

夏には感染者数が減少していたため、前日でも注文することができたのですが、最近では翌日のピックアップをしようとしても、満員で数日待たなくてはいけないことがあります。

まだ冬は始まったばかりで、これからの予測が難しいところですが、現在よりもひどい状況にならないことを願います。

マスクの着用

マスクの着用に対して、反対する人が多かったカナダですが、新型コロナウイルスの感染者数が増えるにつれて、マスクを着用する人が増えています。

現在では「公共の場所に出かける際にはマスクを着用するように」との指示が以前よりも強く出されています。それでもまだマスクをつけていない人を見かけますが、店員などのスタッフは必ずと言って良いほどマスクを着用しています。

マスクに対する反対意見は、フィスブックなどでもこれまでに多く見かけましたが「マスクをつけても意味がない」と主張する人に対して「何もしないよりはマシだ」「マスクの意味がないのなら、どうして病院で働く医者や看護師はマスクを着用しているのか?」などの討論が行われていました。

今でも賛否はあるのでしょうが、このようにマスクに対する議論が増えた結果、マスクを認める人が増えたのではないかと思われます。

また、政府も以前はマスク着用を「推奨」としていましたが、現在では「義務」として発表しています。このことも、マスク着用のルールに従う人が増えた要因の一つだと考えられます。

 

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