【カナダのコロナ情報】どんな規制がある?

症状がある人を中心とした規制

カナダのブリティッシュ・コロンビア州では、2020年3月にロックダウンが行われ、6月頃から少しずつ規制を取りながら様々なビジネスが再開されています。

現在のブリティッシュ・コロンビア州では、症状がある人を中心に規制が取られています。新型コロナウイルスの症状として認定されている症状がある人は、たとえ症状が軽くても、最低10日間の自己隔離を行うこと、症状がある場合はPCRテストを受けることが義務付けられています。

テストの結果がネガティブだった場合は、最後の症状から48時間、もしくは最後の熱(37度以上)から72時間、症状がないことを確認した後に、外出や公共の場所へのアクセスが認められています。

テストの結果を待たずに外出した場合、約1億円の罰金があると言う噂も耳にしますが、政府のウェブ・ページに、そのような規制が記されていないため、この罰金に関する真実性は不明です。

症状がない場合でもウイルスが広がる恐れがある、とも言われていますが、カナダのブリティッシュ・コロンビア州に関しては、多くの場合で症状がある人と接触することでウイルスが広がっている形跡があるため、症状がある人を中心に自己隔離が行われています。

 

カナダへの入国に関する規制

カナダでは、2020年6月から入国制限が行われています。

入国が許可されているのは、カナダ国籍者または永住者の外国籍の近親者に限定されており、新型コロナウイルスの症状がないこと、少なくとも15日間カナダに滞在する予定があることなど、複数の条件で入国が許可されます。この決定は、学生ビザやワークビザなど、カナダ一時滞在者の近親者には適用されません。

近親者とは、配偶者またはコモンローパートナー(事実婚)、扶養児童、配偶者またはパートナーの扶養児童、親、保護者、後見人に限定されています。

アメリカとカナダの国境の再開は、2020年8月20日の時点では8月末まで閉鎖とされていますが、実際には市内でアメリカのナンバープレートの車が走っているのを見かけるため、アメリカから入国の場合も、上記の条件が適用されていると思われます。

なお、海外からの入国者は、公共の交通機関を使うことができないこと、さらに14日間の自己隔離を行うことが義務付けられています。

 

クリニックでの規制

これまでは、ウォークイン・クリニックなどに行くと様々な症状を持った人が待合室にいましたが、現在では適切な規制が取られており、ドアを開けるのはスタッフのみ、待合室では患者同士がすれ違うことがないように工夫されています。

クリニックの中に入ると、すぐにハンドサニタイザーで手を消毒されるように促され、体温をスキャンしてから、ようやく中に入ることができます。

大げさだと感じる人もいるかもしれませんが、新型コロナウイルスやその他の感染症の脅威から守られると思うと、このような規制が公共の場所で取られることに対して安心感を覚えます。

 

レストランでの規制

2020年6月にビジネスが再開されたばかりの頃、レストランはパティオなどの屋外の席のみで食事を取ることができました。また、新型コロナウイルスが流行するようになってからは、オンラインで注文して食事をピックアップできるシステムや配達してくれるサービスも普及しています。

最近では、レストラン内での食事も可能になりましたが、スタッフがマスクを着用するなど、今までにはないNew Normal と呼ばれる光景をあちこちで見かけます。

 

学校は?

カナダでは現在、リカバリー・プランのフレーズ3にあります。これが9月からはフレーズ2に突入する予定で、学校もほぼ通常通り再開します。

しかし、通常通りとは言っても、中学校(ミドルスクール)以上の学校では、ホール内など人が混雑する場所ではマスクを着用すること、公共の交通機関を使って学校に通う生徒はバスに乗る際にマスクを着用するなど、幾つかの規制が義務付けられるようです。

学校や幼稚園、保育園に通う生徒や子供達は、症状がないことが条件で、どんなに軽い症状でも、何かしらの症状がある場合は、10日間の自己隔離が義務付けられています。

少しずつ通常に戻りつつあるカナダですが、しばらくは新型コロナウイルスに対する規制が続きそうです。

 

マスク着用