【カナダ移住体験談】カナダの給料の相場(BC州)

カナダの最低賃金は?

カナダには10の州があり、それぞれの州で法律が異なります。

バンクーバーがあるBC州の最低賃金は15.65ドル(2022年10月現在)ですが、BC州で関しては、ほぼ毎年のように最低賃金が値上げされています。

値上げの幅も大きく、2000年には7.60ドルだったので、ここ22年で2倍以上にもなっています。

また、職業によっては国民の祝日(いわゆる祝日を指します)に仕事をする人もいますが、祝日に仕事をする場合、雇用主は通常の2倍の賃金を支払う義務があります。

そのため、最低賃金の仕事でも、祝日に仕事をすると時給31.3ドルの収入を得ることができます。

1日の労働時間

1日の労働時間は、パートタイムの場合は4時間まで、フルタイムの場合は6時間~8時間になります。

最低賃金で仕事をした場合、1ヶ月に得る収入は、週5日仕事をしたとして、パートタイムの場合は1,252ドル、フルタイムの場合には1,878ドルから2,504ドル程度でしょう。

ただし、収入から税金などが差し引かれるので、実際に受け取る金額は、これよりも少なくなります。

給料から差し引かれるもの

カナダでは、給料は毎月ではなく、月に2回、もしくは2週間ごとに支払われます。

毎月の給料から差し引かれるものは、所得税、CPP(年金)、EI(雇用保険)などが挙げられます。雇用主は、社員の CPP の半分を支払う義務があるので、差し引かれる CPP は指定額の50%です。

毎回の給料から以上の金額が計算されて差し引かれたものを受け取りますが、多くの場合は必要以上に支払い過ぎており、春の確定申告の際に払い過ぎていた分は返金されます。

バケーションペイ

カナダの給料にはバケーションペイというものもあります。

いわゆる有給休暇のことで、1年の中で有給休暇を取らなかった場合は、使わなかった分の日数が計算され、バケーションペイとして給料に加算されます。

バケーションペイは、多くの企業で1年ごとに加算されますが、なかには1ヶ月ごとに、利用しなかった分のバケーションペイを給料に上乗せするところもあります。

職業別の給料は?

カナダには観光業界をはじめ、様々な仕事があります。

最低賃金での仕事は、カフェやレストラン、ギフトショップなどの店員に多くみられます。ただし、長く働くことで確実に昇給があります。

また、カフェやレストランでは、基本の給料に加えてチップも加算されるので、レストランでフルタイムで働いたとしても、単身者であれば、1ヶ月の生活費を充分に稼ぐことができます。

実際に、1ヶ月でどのくらいの給料を稼ぐことができるのか、職業別に見てみましょう。

レストラン(フルタイム)

1日6時間のフルタイムの場合、1ヶ月の基本給が1,878ドル、レストランでのチップは1時間に6ドル程度稼ぐことができるので、チップだけでも720ドルほどが上乗せされます。

その結果、レストランで1日6時間の仕事をした場合、1ヶ月で2,600ドルほどの収入になるでしょう。もちろん、チップの金額によって多少の違いはあります。

カフェ(フルタイム)

カフェの場合は、同じ時給でもお客さんが使う金額がレストランよりも少ないので、チップの金額が下がります。

カフェでのチップは、1時間で3ドル程度と計算すると、1ヶ月に稼ぐ金額は2,238ドルほどになるでしょう。

保育所での仕事

ここ数年、カナダでは保育所の数を増やすために政府が対策を進めており、ECE(幼児教育資格)を取得するための学費のサポートなども行っています。

保育所で仕事をするためにはECE(幼児教育資格)が必要になりますが、1時間で25ドル前後稼ぐことができます。1日の労働時間は園によって様々ですが、週40時間のフルタイムの場合、4,000ドル程度になるでしょう。

まとめ

ここでは、学生でもアルバイトができる仕事をや最近カナダで注目されている職業を取り上げてみましたが、当然ながら数多くの仕事があり、職種や業界によって給料は全く異なります。

また、基本給が低くてもチップが沢山もらえる職場も多いので、いろいろな仕事を探してみましょう。

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