【カナダ移住体験談】新学期のセール

9月はカナダの新学期

日本では、子供たちは4月から新しい学年が始まったり、新しい学校に入学していきます。カナダでは、9月が日本で言う4月にあたります。9月から新しい学年が始まり、新しい学校が始まる子どもたちもいます。

カナダは日本よりも夏休みが長く、7月から8月まで、2か月間の夏休みを終えて、新学期が始まります。8月末になると、学校が始まるに向けて少しずつ生活習慣を整えて早寝早起きをするようにするなど、少しずつ気持ちを学校生活へと向けていきます。

新しい学校に行く子供たちは、通学方法や通学経路を確認し、徒歩で学校に通う子供は、学校が始まる前に何度か歩いて道を確認したりすることもあるようです。

我が家の場合は、学校と自宅の距離が微妙なので、徒歩では難しい一方、スクールバスに乗れるほど離れていないので、毎日車で送り迎えをして通学します。高学年になれば、自分で歩いていくことができる距離です。

Back to School Sale

カナダでは、この季節になると”Back to School Sale”という宣伝をあちこちで見かけるようになります。

この時期は、9月から始まる学校生活に向けて、必要なものをそろえる人が多くいるため、バックパックやお弁当箱、ランチバッグなど、子供たちが学校に持っていくものがあちこちで売り出されます。セールとは言っても、安くセールとなっているところもあれば、値段はそれほど下がっていないけれど、魅力的なデザインのバックパックなどをちょっと高く売り出しているというお店もあります。

学校に必要なものを「安く」購入したい場合には、学校が始まる前の”Back to School Sale”よりも、学校が始まった直後あたりにお店に行くと、”Back to School Sale”で売れ残ったものが割り引かれているので、狙い時です。

去年のもので代用できる場合は代用し、値段が下がったときに新しいものを購入すると、お手頃な価格で学校に必要な新しいものをそろえることができます。ただし、その場合には良い商品は売り切れてしまっている場合もあるので要注意です。

新学期に必要なもの

9月から学校が始まるにあたり、カナダではあちこちの家庭で、この時期に学校に必要なものの準備をしています。日本ではランドセルでしょうが、カナダでは既定のものはないため、自分でバックパックを用意します。

学校に必要なものは、バックパック、ランチボックス、ランチバック、ウォーターボトル、ジムシューズ(室内履き)が主なところです。これ以外には、新しい靴や服、ジャケットなどを買って、新学期に向けて気持ちを盛り上げる人もいます。

年齢が上がってくると、学校でヘッドフォンを使うようになるので、新学期が始まった頃に、学校からヘッドフォンを持ってくるようにレターが来ることもあります。音楽の授業ではリコーダーもありますが、リコーダーは自分で持っていない場合、学校で注文することができます。楽器に関しては、地域や学校によっても異なるかもしれません。

小学生で必要なものはこんなところですが、さらに学年があがると、授業でパソコンが必要になるため、自分用のノートパソコンを用意しなければなりません(学校によって異なります)。

プレゼンテーションと言うと、昔は模造紙や黒板、ホワイトボードを使って行ったものですが、最近では小学校からパワーポイントなどを教えており、プレゼンテーションが行われる場合には、パワーポイントを使って画像を編集し、資料を作ります。

どの学年でも忘れてはいけないのは、ネームタグです。バックパックやランチバッグ、ウォーターボトルはもちろん、服や靴などにも名前を付けておくと、万が一紛失した時に自分の持ち物を見つけやすくなります。

カナダの義務教育

日本では7歳頃から1年生になり、義務教育がはじまります。それに対してカナダでは、5歳になるとキンダーが始まり、義務教育が始まります。

キンダーは、日本で言う幼稚園の年長さんと同じくらいの年齢になりますが、カナダではこの年齢から義務教育となります。キンダーから文字の学習や簡単な足し算などが始まり、日本よりもスタートは早いのが特徴です。しかし、ゆっくりと進んでいくので、日本の学校に比べると宿題なども少なく、のんびりとした学校生活です。

もうすぐ新学期がはじまるこの季節は、新しいクラスに向けての希望と不安などが入り混じった、ちょっとばかり緊張感のある季節です。

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