【カナダ移住体験談】サンタにまつわる習慣の違い

サンタクロースの習慣は違う?

サンタクロースは、カナダでも日本でも12月24日のクリスマスイブの夜に、子供たちが眠っている間にやってきます。

私がカナダに移住してからは、時差を意識するようになり、「サンタクロースは、先に24日を迎える日本の子供たちにプレゼントを配ってから、カナダが24日の夜になる頃にコチラにやって来て、プレゼントを配ってくれる」と、子供たちに話すこともあります。

サンタクロースが子供たちにプレゼントを持ってくることは、日本もカナダでも同じですが、細かい習慣が異なるところもあります。

今回は、カナダでのサンタクロースの習慣について紹介していきます。

クッキーとミルクを用意

カナダでは、クリスマスイブの夜に、サンタクロースのためにクッキーとミルクを用意します。そして、サンタクロースを乗せて世界中を駆け巡るトナカイには人参を用意します。

サンタクロースは、プレゼントを置いて行く際に、クッキーとミルクでエネルギーを補充して、次の子供の家に向かって行きます。

サンタクロースを待つ子供たちにとっては、クッキーとミルク、そしてトナカイ用の人参を用意することで、プレゼントをもらう喜びだけでなく、相手を気遣う優しさも学びます。

そのため、クリスマスイブの午後になると、多くの家族でジンジャーブレッドクッキーを焼いて、サンタクロースを迎える準備が行われます。

ジンジャーブレッドクッキーやショートブレッドクッキーは、クリスマスの季節によく作られるお菓子で、エッグノッグと一緒におやつとして頂くことも多いです。

また、クリスマスのクッキーでお菓子の家を作る子供たちもいます。お菓子の家に使うクッキーは自宅で焼く人もいますが、必要なものが揃っているキットが販売されているので、それを利用する人もいます。

サンタクロースへの手紙

カナダでは、クリスマスの前にサンタクロースに手紙を書きます。しかも、サンタクロースから返事が届きます。

カナダポスト(カナダ郵便)が協力しており、サンタクロース宛に手紙を書いて郵便ポストに投函すると、サンタクロースからの手紙を受け取ることができますが、サンタクロースから返事をもらいたい場合は、12月10日までに手紙を書いてポストに投函する必要があります。

「時間ギリギリ」が、カナダの習慣の1つですが、サンタクロースの手紙に関しては、事前の準備が必要です。

サンタとの写真がファミリーフォトに

カナダでは、毎年ファミリーフォトを撮る習慣があります。もちろん、なかにはファミリーフォトを撮らない家庭もありますが、季節や記念日に合わせて家族写真を撮って、子供たちの成長や家族の変化を楽しみます。

12月になると、ショッピングモールではサンタクロースと写真を撮ることができるブースが設置されます。有料かつ基本的には予約が必要ですが、サンタクロースと一緒に写った写真は、子供たちにとって大きな喜びになります。

また、クリスマスブランチやバイキングなどを行っているレストランやホテルにサンタクロースがスタンバイしていることもあり、そこでサンタクロースと一緒に記念写真を撮る人もいます。

カナダでは、クリスマスシーズンになるとクリスマスカードを送る習慣があり、このようなファミリーフォトを使って、オリジナルのクリスマスカードを作る人が沢山います。

日本で言えば、年賀状に家族写真をプリントすることと同じような感覚です。

サンタの位置を確認

クリスマスイブになると、テレビで天気予報などの合間に「サンタクロースの現在地」を放送してくれます。

インターネットでも確認することができますが、テレビでサンタクロースの位置を確認することで、子供たちも「サンタクロースが自分たちが住む地域に近づいている!」と知ることができます。

サンタクロースが来る頃にまだ起きていると、サンタクロースが人見知りをして別の家に行ってしまう…と言われているので、子供たちはサンタクロースが来る前にベッドに入ります。

サンタクロースの話題に気をつける

カナダには様々な国から移民してきた人が生活しています。

なかには宗教の関係からクリスマスをお祝いしない家庭もあり、サンタクロースが来ない子供もいます。そのため、クリスマスの日に、当たり前のようにサンタクロースの話をすると、プレゼントをもらっていない子供が寂しい想いをしてしまうなど、話題には気をつける必要があります。

カナダでは、この季節になると挨拶の代わりに「メリークリスマス!」と言うこともありますが、相手の宗教が分からない場合は、「ハッピーホリデー!」と挨拶をすることもあります。

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