【カナダ移住体験談】極寒に見舞われるカナダ西海岸
カナダ北西部でマイナス51度
あけましておめでとうございます。本年もカナダ移住体験談のブログをよろしくお願い致します。
本日は、カナダの冬についてお伝えします。
そもそもカナダの冬はとても寒いですが、この冬は例年以上の極寒となっています。カナダ北西部にあるラビット・ケトルでは、先日マイナス51度を記録しました。短時間で凍傷になるリスクが高いため、外出を控えるように!との警告も出ています。
その他の地域でも例年に増して寒さが厳しく、私が住んでいる町でも、ここ15年の中での最低気温はマイナス20度だったのですが、今年はさらに下回るマイナス25度を記録しました。
さらに、雪も降っており、ハイウェイにおける事故などを防止するために、できるだけハイウェイに行かないように…との注意も促されています。
極寒による被害
幸いにも、極寒による大きな被害は報告されていませんが、短時間の停電は発生しています。
地域全体の停電だけでなく、家の一部が停電するようなこともありました。原因はおそらく、気温が極度に下がったことでヒーターのエネルギーが増し、電力が追いつかなくなったことだと思われます。
我が家での停電は、一部だったので、ブレーカーのスイッチを入れ直すことですぐに回復しました。
厳しい寒さだけではなく、雪やヒョウも降っており、雪かきを行う時は凍傷にならないようにスノースーツを着ています。また、冷たい空気を吸い込まないために鼻と口も覆う必要もあります。
こんな時、コロナの影響で買い集めたマスクを活用しています。
2021年は自然災害が多い年
2021年を振り返ってみると、本当に自然災害が多い年でした。
夏には、前代未聞とも言える49度を記録し、ブリティッシュ・コロンビアのあちこちで山火事が発生しました。避難のために自宅を離れて生活しなくてはいけなかった人や山火事のために家を失った人も少なくありません。
秋になって山火事が落ち着くと、今度は降り続く雨によって洪水が生じ、町の半分が浸水してしまった地域もあります。浸水によりハイウェイの橋が壊れるなどの被害もあり、現在でも復旧に向けての工事が進められています。
冬になったら、カナダ西海岸では極寒に見舞われています。コロナに加えて、様々な自然災害が起きているため、旅行を断念する人が多く、自宅で1日を過ごすことが増えています。
2021年によく見かけた言葉
コロナ以降、1日でも早く安心した生活を取り戻すことができるように!との希望から『hope』という言葉をよく見かけるようになりました。
ハイキングコースを歩くと、絵の具で石を塗り飾り『hope』や『peace』などの言葉を書いて、ハイキングを楽しむ人を勇気付けているものを見かけました。
また、先日はビーチに行ったのですが、雪の上にも『hope』と書かれた文字を見つけました。ちょっとした落書きのようなものではありますが、コロナだけではなく、様々な自然災害に見舞われている中、このようなメッセージには心が温まりました。
減少する人混み
残念ながら2021年の間にコロナは収束しませんでした。
コロナの感染者が増える中、外出を拒む人も増えていますが、それに加えて極寒なども重なり、地元のニュースでは「ショッピングモールに訪れる人が減っている」と報道されていました。
特に、12月26日にカナダでは『ボクシングデー』と呼ばれる大きなセールがあり、通常は開店前から多くの人が外に列を作っていますが、今年は極寒のために外に並ぶことができないこと、そして雪のために運転を控える人、オミクロンの影響など、様々な事情があって、買い物客はかなり減少しているようです。
例年であれば、クリスマスまでにお金を使い果たしてしまう人が多く、ショッピングモール等ではクリスマス以降に人混みが緩和されるものですが、この冬は寒波も重なり、いつもに増して、人が減るのではないかと思われます。
活気がなくなってしまうことは寂しいですが、この機会に、コロナの新規感染者数も減少して欲しいと願うところです。
最後になりましたが、皆様にとって2022年が良い年でありますように!!