【カナダ移住体験談】カナダでよくある苗字とその由来

英語の名字にも由来がある!

日本でも、名前や名字に由来があるように、英語の名字にも、実は隠された意味があると言われています。アルファベットばかりで覚えにくい苗字も、由来を知ると覚えやすいかもしれません。

それでは早速、英語の苗字と由来について見ていきましょう。

※なお、苗字の由来などは諸説あります。

Smith(スミス)

『Smith』は、イギリスから始まった名字と言われています。

現在では、イギリスをはじめ、カナダ、アメリカ、オーストラリアなどに広がっており、カナダで『Smith』は、2番目に多い苗字になっています。

『Smith』という名字の由来は、鍛冶屋さんが店の名前を『Smith』と命名したことが、苗字として続いています。鍛冶屋は『Smith』の他に『black smith』と呼ばれることもあります。

なお、鍛冶屋は金属を加工して食器などを作り上げる人のことを指します。これを土台として作られたイディオムに『wordsmith』があります。『wordsmith』は、言葉を作り上げるという意味で、文章を推敲・修正することを指します。

Johnson(ジョンソン)

英語で、John(ジョン)という名前を聞いたことがあるという人は多いでしょう。

『Johnson』という苗字は、Johnの息子(son)で『Johnson』=そのままの意味で、Johnという人の息子であることを示唆します。

このパターンの名字は多く、『Johnson』以外にも『Anderson(Andrewの息子)』や『Wilson(Willの息子)』『Thompson(Tompの息子)』などがあります。

また、アイルランドでは Mac や Mc で始まる名字にも「息子」という意味があり、『McDonald(Donaldの息子)』などが該当します。

Jones(ジョーンズ)

『Jones』という名前も、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

『Jones』という苗字は、イギリスで2番目に、アメリカで5番目に多い苗字で、もちろんカナダでも頻繁に見聞きする苗字です。

この苗字は、Jon に s が付いたもので、s が付いた名字は「子孫」を意味します。この『Jones』であれあ『Jon』の子孫であることを表します。

これと同じパターンの苗字に『Williams』『Roberts』『Phillips』などがあります。

Brown(ブラウン)

『Brown』は「茶色」を意味する単語で、苗字でもあります。

名字の由来も色に関係しており、髪の毛が茶色い人や茶色い服を着ていた人、肌が茶色い人に、この名字が付けられていました。

このように、人の特徴を表す名字は他にもあり、たとえば『Allen』という名字はハンサムを意味する単語だったので、ハンサムな男性が苗字として使っていました。

その人がハンサムかどうか…は、誰が判断したのでしょうか。それは不明ですが、体が強い人には、腕が強いという意味で『Armstrong』が使われ、背が高い人には『Long』という名字が使われていました。

現在、身長が低くても『Long』という名字の人は、先祖の中に背が高い人がいたのだと推測されます。

Taylor(テイラー)

『Taylor』という名字は、イギリスで4番目に多い苗字です。

イギリスだけではなく、イギリスの文化の影響を受けている国、たとえばカナダ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどで、広まっている苗字です。

この名字の由来は『Smith』と似ており、洋服屋(tailor)として働いていた人の名字が、そのまま『Taylor』となりました。

このように、職業をもとに名字がつけられることは多く、『Taylor』以外には、『Fisher(漁師)』『Miller(製粉屋)』『Baker(パン屋)』『Cooper(桶屋)』『Wright(大工)』『Carter(カートの運転手)』などがあります。

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