【カナダの移住体験談】カナダの光熱費:一軒家は高い!

一軒家だと光熱費が高い!
カナダに移住して驚いたことのひとつが、光熱費の高さとその差です。
以前は一軒家に住んでいましたが、家の構造や気候の影響で光熱費が想像以上に掛かりました。
特に冬に向かう9月からは、ベースメント(地下室)から入ってくる冷たい空気のせいで、セントラルヒーターを早めにオンにしなければなりませんでした。
まだ外気温がそこまで下がっていない時期でも、家全体を温めるために、かなりのエネルギーを使う必要があったのです。
家が広いこともあって、冬に家全体の温度を一定に保つことは正直難しいです。
特にベースメントは断熱が甘かったので、冷気が上がってきて、家全体が底冷えする感覚になりました。そのため、9月のうちからセントラルヒーターをフル稼働させ、光熱費がぐんと上がりました。
朝起きた瞬間や帰宅したときに感じる寒さは、まさに「カナダの冬がやってくる前触れ」という印象でした。
さらに、キッチンやバスルームなどの水回りも広く、温水の供給や換気扇の使用でも電気代やガス代が跳ね上がり、月々の光熱費は予想していたよりも高額になっていました。
それでも私が暮らしていたBC州は、他のエリアよりも温暖な気候なので、暖房コストがまだ安いと言われており、AB州(カルガリー)なども、もっと高くなります。
なお、QC州(モントリオール)は、水力発電が中心なので電気代は安い傾向にあります。
アパートに引っ越して光熱費が激変!
アパートに引っ越してからの光熱費の違いには、さらに驚きました。
10月半ば、朝の外気温はマイナス2度にもなる日がありましたが、日当たりの良いアパートは昼間に日光が差し込むことで自然と暖かくなります。
そのため、一軒家のようにセントラルヒーターを長時間つける必要がありません。
私の場合、ヒーターを使うのは夜だけで、寝る前に1時間ほどベッドルームを暖める程度です。リビングも夜に少しつけることもありますが、ヒートディッシュのヒーター1台で快適に過ごせます。
一軒家と比べて光熱費は格段に抑えられており、効率の良さを実感しています。
アパートでは、光熱費の節約が生活の工夫と直結することも面白い点です。
昼間はカーテンを開けて日光を取り入れるだけで部屋が暖まり、夜は短時間のヒーター使用で十分です。
また、隣室や上階からの熱も多少感じられるため、暖房効率がさらに上がります。一軒家のときには考えられなかった小さな工夫で、光熱費を大幅に削減できることに気づきました。
家とアパートの暖房効率の違い
アパートは広さがコンパクトなこともあり、部屋全体を温めるのに必要なエネルギーは一軒家に比べて少なくて済みます。また、日当たりの良い窓の位置や建物の向きによっても、光熱費の差は大きくなります。
一軒家は広くて快適ですが、特に寒い地域や古い建物の場合、光熱費は覚悟しておきましょう。
広い一軒家で、効率よく暖房を使うためには、断熱改修やヒーターのゾーン管理など、かなりの工夫が必要です。
一方、アパートは光熱費を抑えつつ快適に暮らせるケースが多いです。もちろん、アパートは部屋の自由度や収納スペースで制限がありますが、日常生活で掛かる費用の差は圧倒的に安く済みます。
カナダで冬支度を早めに考える重要性
カナダでは外気温が急に下がることも珍しくありません。
私が体験したように、10月でもマイナスになる日があります。そのため、冬支度のタイミングを早めに考えておくことが大切です。
一軒家に住んでいた時は、9月から暖房をつけることに抵抗はありませんでしたが、アパートに移ってからは、日中であれば自然の暖かさで過ごせるため、ヒーターを使う時間を調整する楽しみもできました。
また、光熱費の管理を意識することで、暖かさと節約を両立できる生活のコツも見えてきます。
一般的なアパートでの光熱費の目安
最後に一般的なアパート(85平米)に家族4人で暮らす場合の光熱費を都市別にお伝えします。
データは、Numbeoを参照しています。ちなみに、ここでの光熱費とは電気代・冷暖房代・水道代の他にゴミ処理料金を含んでいます(1ヶ月あたりの金額)。
バンクーバー:120カナダドル=約12,995円
モントリオール:100カナダドル=約10,829円
トロント:170カナダドル=約18,409円
カルガリー:290カナダドル=約31,404円
※為替レートは2025年10月22日現在
ひとり暮らしの場合は、半額くらいを目安に考えておくと良いでしょう。