【カナダ移住体験談】新型コロナワクチン摂取計画と国民の反応
新型コロナワクチンの摂取計画
カナダでは、新型コロナウイルスの予防接種が2020年末から始まり、私が暮らすブリティッシュ・コロンビア州でも、摂取済みの人が日に日に増えています。
なかでも感染者数が多いオンタリオ州では、死者率が高い長期老人介護施設での摂取を中心に、予防接種が拡大される予定です。カナダ国内では、2021年9月までにはカナダの住人全てが新型コロナウイルスのワクチンを摂取することができると計画しています。
ワクチンの摂取はすでに始まっていますが、国民の反応は様々で、あまり積極的でない人もいます。
介護施設での現状
老人介護施設では、新型コロナウイルス第1波の頃から大きな打撃を受けており、当初は身を守るための防具もなく、自分で身を守ることしかできませんでした。
オンタリオ州にある長期介護施設では、すでに3,000人以上の入居者が亡くなっており、スタッフもコロナの感染で10名が亡くなっています。オンタリオ州では、このままでは2月14日までに、さらに1,500人以上の人がコロナによって亡くなる可能性があると予測しています。
現在は、トロントに拠点を起き、介護施設で働くスタッフを中心に予防接種を行う計画が進められています。しかし、現状を見てみると、遠方に住んでいるため、仕事の合間にトロントまで足を運ぶことができないスタッフや予防接種は「そのうち」または「受けたくない」と拒否している人もいます。
新しい対策
消極的な反応を示している人も決して少なくない状況ですが、カナダは予防接種計画をさらに進めていく方針です。
オンタリオ州では、摂取を躊躇している人たちに対して、直接施設を訪問して、会話を通じて緊張や不安を解消し、予防接種を拡大していくことを検討しています。
このような対策は、特にトロントから離れた地域で大都市まで足を運ぶことができないスタッフにも効果的だと考えられています。
ワクチンに対する概念
新型コロナウイルスは、2019年から流行し始めた新しいウイルスで、そのウイルスに対するワクチンも、現時点では新しいものゆえに、安全性に対して大きな不安を抱えている人がいます。
このような人々の不安を解消するために、これからはウイルスとワクチンに対する理解を深めるための計画が進められる予定です。
実際にこのような対策が行われた場所では、ワクチンの摂取に対する不安が解消され、積極的に予防接種を受ける人が増えているとのことです。
日本でももうじき、ワクチンの接種が始まると、ネットのニュースや知人の話で知りましたが、こちらも様々な反応が出て来るでしょう。
コロナに対する考え方も個人によって異なるので、全員の行動を一致させることは非常に難しいと思います。
新型コロナウイルスと市内の状況
カナダでは昨年、パンデミックに突入して以来、自宅で過ごすことにも慣れてきた人が多いように見受けられます。
私自身も慣れてきたのですが、先日、子供たちと外出しようとしたところ、通常なら気軽に入ることができる公園が閉鎖されており、新型コロナウイルスによる影響を身にしみて感じています。
現在は、全ての公園が閉鎖されている訳ではありませんが、一部の公園は感染を予防するために開園時間が異なることがあるようです。
公共の場所ではマスクの着用が義務付けられており、拒否すると罰金になることもあります。そのため、現在では公共の屋内施設でのマスク着用率は、ほぼ100%となっています。
持病などの事情によってマスクを着用することができない人や12歳未満の子供は、マスクの着用が免除されていますが、それでも屋内施設ではマスクをつけた小さなお子さんも見かけます。
最近は、柄物などの可愛らしいマスクも普及しており、その日の服装に合わせてマスクを選ぶなど、マスクもファッションの一部として認識され始めています。
まだまだ油断できない状況が続いていますが、今後、新型コロナウイルスの予防接種と共に、状況が改善されていくことを願います。