日本人が申請しやすいニュージーランド永住権とは?
目次
日本人が申請しやすいニュージーランドの永住権は?
多くの観光客や留学生などが訪れるニュージーランド。独特の風景や文化や魅了され、移住を検討する人も多い国と言われています。しかし、ニュージーランドはロングステイ向きのビザの種類が少なく、東南アジアへ移住するよりも永久ビザのハードルは極めて高いです。
ニュージーランドで永久に暮らせるビザは?
そんなニュージーランドでも、ほぼ永久的に暮らすことのできるビザは幾つかあります。いずれも条件が厳しく、取得が簡単とは言えませんが、オーストラリアのような期限が定められた居住権とは異なり、取得さえしてしまえば更新の必要もなく、無限の滞在日数を得ることができ、まさしく『永住権』と呼べる役割を果たします。まずは、永久的に暮らすことのできるビザの種類を簡単にご紹介します。
リタイアメントビザ
リタイアメントビザは、以下に挙げるビザとは異なり、2年間の期限付きビザです。よって永住権とは言えませんが、シニア世代でロングステイを希望する方には最適なビザです。申請条件は66歳以上で75万ニュージーランドドル(約5,809万円)を移民局が認める投資先に2年、投資すること。また、申請時に6万ニュージーランドドル(約464万5,420円)の所得があることを証明し、かつ、生活資金を証明するために投資資金とは別に50万ニュージーランドドル(約3,871万1,827円)の資産を証明しなければなりません。これだけでもハードルは高いですが、さらに健康上の問題がないことや移民局が認める保険へ加入することが義務付けられています。
※1ニュージーランドドル=約77.71円(2017年5月時点)
ペアレント・リタイアメントビザ
年齢制限はありませんが、ニュージーランド在住の子供(永住権もしくは市民権のある子供)がいることが申請条件です。さらに、100万ニュージーランドドル(約7.771万円)の投資を4年間続ける必要があり、別途、生活資金証明や所得証明が必要です。
投資ビザ
無期限でニュージーランドに住み続けられる投資ビザ。種類は2種類で、1つは必要な投資運用額が150万ニュージーランドドル(1億1,636万円)以上、もう1つは必要な投資運用額が1,000万ニュージーランドドル(7億7,569万円)以上と高額です。取得後はニュージーランドで働くことも可能です。
起業家ワークビザ
原則として3年間の期限付きビザですが、事業展開後にその企業がニュージーランドの経済発展に貢献していると判断された場合のみ、永住権を申請することができます。また起業家ワークビザの申請時点で英語力や事業資金などの条件があります。
上記4つのビザは、いずれも金銭面でのハードルが高く、申請しやすいとは言えません。それでは日本人が最も多く申請している永久ビザは、何でしょうか?それは「技能移民部門」です。
技能移民ビザ:Skilled Migrant Category
ニュージーランドでは、高い学歴や技能を持ち、本国の発展に力を注いでくれる人材に向けて永住権を発行しています。これは日本人以外の外国人も多く申請をしており、ポイント制で点数が与えられます。
技能移民(Skilled Migrant Category)の申請条件
◆20歳以上55歳未満の成人
◇健康な人であること
◆無犯罪であること
◇コミュニケーションに困らない十分な英語力があること
◆ニュージーランドで有効な資格を持っていること(教師や医師など)
永住権の申請はポイント制となっており、年齢は若ければ若いほどポイントが高くなります。
例)20歳~29歳 30ポイント 30歳~39歳 25ポイント など
他にも、ニュージーランドに家族がいると10ポイントが与えられるなど、さまざまな面をポイント化しているので、確実に永住権を取得するためにも、申請を検討している方は、どのようにすればポイントが上がるのか?をチェックしてみると良いでしょう。