【タイ移住170日目~タイ移住176日目】タイからカンボジア

サワディーカップ。
バンコク在住のカプ雄です。
2016年になってからでしょうか。やたらと眠くて困ります。眠りが浅いんじゃねーの?とか、無呼吸ナントカじゃねーの?とか、そういうレベルじゃありません。先日は24時間中20時間も寝てしまい、残りの4時間は吉本新喜劇の動画を観て過ごしました。こんな調子なので、一日が早くて早くて、もうどうにもなりません。
それでは、年が明ける前の【タイ移住170日目~176日目】を振り返って行きましょう。
まだ日中は起きていた頃のことです。
<タイ移住172日目>
ビザなしでの滞在期限が数日後に切れるため、この日、カンボジアへ向けてタイを出国しました。
この2日前に友人のキタガワが東京からバンコクへ来たのですが「私と遊ぶため」と思っていたのは、私の一方的な思い上がりで、どうやら出張だったようです。
そのキタガワが言います。
「俺、仕事のビザで来ているからリエントリー・パーミットを空港で取らなくちゃならない」
リエントリー・パーミットを出国前に取得しなければ、どんなにビザの期限が残っていても、そのビザは失効してしまいます。それならば空港へ早めに到着した方が良かろうと判断し、きちんと逆算して家を出たものの、この日のキタガワは謎の吐き気に襲われ、思い通りに動くことができません。歩いては立ち止まり、立ち止まっては吐きそうになり、でも一滴たりとも吐瀉物は出ず、時間だけが過ぎていきます。
当初の予定ではオンヌット⇒ウドムスックは路線バスを、ウドムスック⇒スワンナプーム空港は空港行きのA3バスを利用するつもりでしたが、空港行きのバスが30分以上待っても来ず、キタガワの顔面も蒼白を通り越して灰色になりかけていたので、ちょうど到着したIKEA(メガバンナー)行きの無料シャトルに乗りました。ウドムスックでタクシーを拾うよりも、メガバンナーで拾った方が安いからです。
揺れ続けるシャトルバスの中で、今にも吐き出しそうなキタガワ。そして、心配しながらも他人を装いたい私。
こういう時に薄情な人間性が滲み出てしまうのは、幼い頃から変わっていません。
いとも簡単に人を裏切り、平気で人を売ります。
メガバンナーへ到着すると、キタガワは倒れこむようにベンチへ横たわりました。下痢や腹痛などの症状もなく、熱もなさそうです。
「薬を買って来るから横になってて」
このモールには3つくらいドラッグストアが入っているので、薬は簡単に入手できるはずです。
吐き気がある。
グーグル翻訳を使ってタイ語で薬剤師に伝えました。薬剤師も翻訳サイトを使い、日本語で下痢や熱、めまいの有無など幾つか質問をして来ました。ざっと10問は尋ねられ「さっさと出せよー。急いでんだよー」とイライラしながらも丁寧に答え続けた結果、薬剤師が私に見せたタブレットの画面には、このような最終診断が書かれていました。
心の問題。
なんだっつーんだよ!!
時間のムダじゃねーか!!
こっちがノイローゼになるっつーの!!
次の薬局まで向かう途中、タイで販売されている吐き気止め薬を携帯で調べ、そのパッケージ画像を見せることにしました。
「これ欲しい」
そう言って画面を見せると、薬剤師は「OK」と何一つ質問もせず、すんなり売ってくれました。
前者と後者、どちらが良い薬剤師なのかは難しい判断でしょうが、急いでいる時は圧倒的に後者です。
意識まで朦朧としているように見えるキタガワの口へ得体の知れないヤクを放り、タクシーを拾います。荷物とキタガワを後部座席に蹴り入れ、いざ空港へ。リエントリーを取得するための逆算は大幅に狂い、ちょうど2時間前の到着になりました。
エンストした自動車を押すように、または恥ずかしがり屋のアフリカ象を押すように、自力で歩くこともままならないキタガワの背中を両手で押しながら、チェックインを済ませ、いよいよリエントリー・パーミットの取得です。スワンナプーム空港でリエントリーを取得する場合は、チェックインカウンター<J>の前にある2番エスカレーターを上がります。この1箇所しか申請場所はありません。
先に荷物検査を済ませ、出国審査の階へ行くと、隅の方でリエントリーの受付を行っていました。ところが、こともあろうに、この日に限って<SYSTEM ERROR>と書かれた貼り紙を目撃ドキュン。リエントリーに必要な証明写真を撮影できない、とのこと。
「どうすりゃいいんだよ!!リエントリー取れないじゃん!!つーか、カメラの予備とか用意してないのかよ…」
呆然としていると、係員は一枚の紙を差し出しました。

2階のゲート3と4の間にあるツーリストポリスで写真を取れと?
しかも、ぶっ壊れているくせに「ハリーアップ!」なんてエラソーな命令までしやがって。
どっから外に出るの?また荷物検査をしないとだよね…。あんまり時間ないんだけど!!
タイでは何が起きるか分からないので最後まで油断できません。
今にも倒れそうな人間から荷物を奪い、必死になって走らせます。おかげで私も汗でグッショリになりましたが、証明写真に映るキタガワの姿は、ビチョビチョに濡れてグッタリとした灰色の物体で、それはまるでナスの煮浸しでした。おいしそー♥
再び荷物検査を済ませ、リエントリーに向かいます。
搭乗開始時刻まで残り10分、とにかく急いで欲しいのに、リエントリーの係員はおしゃべりに夢中。人にはハリーアップ!と言っておきながら、自分はハリーアップをする気すらなさそうです。無事に搭乗ゲートまで到着したのは搭乗開始時刻ジャスト。しかし、そこから20分は搭乗が始まりませんでした。
何から何までルーズなわりに、よく定刻通りに飛行機が飛ぶものだと感心さえします。
シェムリアップ空港に到着したのは、予定通りの15時半。
日本人の場合、カンボジアへの入国にはビザが必要ですが、私たちはネット経由でe-visaを取得していたので、そのまま入国審査へ向かうことができました。そんなに面倒ではないので、あらかじめ取っておいた方が良いと思います。結構、空港でのビザ申請は混雑していましたし。
カンボジアのビザ申請はコチラです。
空港を出て、ホテルにお願いをしていたトゥクトゥクでの迎えを探しましたが、いねぇ…。何分待っても来ねぇ…。隣じゃ病人が具合悪そうにうなだれており、なんだろ、いろんなことを引っくるめてイライラして来ました。それでも待ちます。入れ違いになったら困るので、気力の限り待ち続けます。そして30分。ハナから勘付いていたけれど、忘れられていることを素直に認め、トゥクトゥクを拾うことにしました。
「そのホテルなら知っている」
そう言ったわりにトゥクトゥクの運転手は、何度も途中でその辺の人に道を聞き、しまいには「分からない」と言い始めました。
「8ドル」
そう言ったわりにトゥクトゥクの運転手は、降りる時になってから「日本人でしょ?10ドルちょうだい」と言い始めました。
どちらの時も、トゥクトゥクの運転手は上目遣いで微笑みました。ジジイが年下の外人に媚びやがって!だいたい目的地に着いてねーのに、なんで2ドル余計に貰えると思うんだよ!
自力で探したホテルです。

1階がレストランバーになっており、階段を使って2階の部屋へ行きます。頼んだ迎えが来ていないことを言うつもりでしたが、香坂みゆきに似たキレイな女のフレンドリーかつ爽やかな対応で不問に。美人は得です。
ちなみにカンボジアの通貨はリエルですが、シェムリアップではUSドルが主に使われており、レストランやホテルだけでなく、屋台や市場でさえも、ほとんどの商品がドルで表記されています。お釣りが1ドル未満の場合は、セントではなくリエルで支払われますが、邪魔だし計算も面倒なので、ほとんどチップとして使用しました。
<タイ移住173日目>
キタガワが回復した一方で、今度は私が謎の吐き気に悩まされます。吐けばラクになるのに吐けません。前日に買った吐き気止めを飲み、ベッドの上でひたすら安静。前日もそうでしたが、二人のうち一人が元気で一人が病気だと厄介です。そろって具合が悪い方が気分的にラクで、キタガワは前日、私に申し訳ないと思ったでしょう。けれど私は多少イラつきました。そしてこの日、今度は私が申し訳ないと思う番です。わざわざカンボジアまで来ているのに、なかなか遺跡へ行くことができません。
たぶんキタガワは腹が減ったろう…。そう思って、昼過ぎにホテルの真正面にあるイタリアンへ行きました。

吐き気のある人間が注文するものではないと気づいたのは、一口食べた直後です。ダメだ、味を感じる余裕がねえ…。すぐにギブアップ。
夕方まで再び横になり、ホテルの近くにあるマッサージ屋へ。
シェムリアップでは1時間5ドルが相場です。フットマッサージを選択し、気持ちよくウトウトしているとマッサージをしている若い男が耳元で何かを囁き始めました。それはとても小さい声で、神経を集中させなければ聞き取れません。全神経を集中させて、彼の声を拾う努力をします。
…プ、…ップ…、ップ…、チップ、チップ、チップ、チップ!!
なんだとぉ~小僧!!
渡すっつーの、うるせーな!!
日本のガイドブックには「カンボジアではチップが不要」と書いているため、ほとんどの日本人は渡さないのでしょう。
しかし、観光地でもあるシェムリアップでは、欧米人が多いこともあってチップの習慣が根付きつつあり、日本人の客以外は1ドル札を渡していました。
あのね、本当にね、チップの習慣がない国の人にとって「お礼」とか「心付け」とか言われても、ピンと来ないわけよ。なんならガイドブックに「シェムリアップではチップとして1ドルを渡します」って書いたあった方が、お互いのためよ。もちろん、チップを渡すことで現地の物価が上がったり、労働意欲に問題が生じたり、デメリットもあるとは思いますが、ガイドブックを真に受ける人は非常に多く、タイでもガイドブックに書いてある「値段の相場」を信じて、必要以上にトゥクトゥクと交渉している観光客を見かけます。
ガイドブックより高い金額を提示されると「ぼられた」と感じて嫌悪感だって生まれるでしょうし、現地価格より少し高い金額を最初から掲載しておけば「ガイドブックよりも安い金額で行けた☆」って、ちょっと得した気分になるだろうよ。ま、別にいいんだけどさ。
<タイ移住174日目>
今度は二人そろって朝から下痢です。パスタしか食ってねーのに!!
何度もトイレへ駆け込み、グッタリしてトイレを出ます。よって、この日もアンコールワットは見合わせ。3泊くらいでカンボジアを訪れる人も多いのに、3日目にして一つも遺跡を見ず、ホテル周辺でグズグズしているグズ二人です。
少し体調が良くなった午後に、シェムリアップ川のほとりを散歩し、カフェで休憩。

シェムリアップには、雰囲気の良いカフェがたくさんあります。
<タイ移住175日目>
年末年始のアンコールワットは混雑がすさまじいだろうから…。
そう思って12月25日にカンボジアへ入国したと言うのに、前日まで体調不良が続いたせいで、12月30、12月31日、1月1日の最も混雑するであろう3日間に、アンコールワット遺跡群を巡ることにしました。
オシャレホテルをチェックアウトして、この日から別のホテルへ移動です。体調も万全なので、ホテルへ荷物を預けてからチャリを借ります。自転車に乗ってシェムリアップの風を感じるなんて、サイコーー!!楽しいーー!!気分爽快!!
でも、なんでチャリこれ?

滋賀県警察って…。誰か滋賀からチャリできゃんた?
心地よくって、浮かれまくって、チャリを2時間も漕ぎまくって、最後はグッタリ。夕飯はホテルで食べました。
これにフランスパンがセットになって、5ドル。

計算が面倒なのか知りませんが、このホテルに限らず、シェムリアップのレストランやマッサージ屋など、価格を5ドルに設定しているものが多かったです。
<タイ移住176日目>
朝から再びチャリを借り、あっち行ったりこっち行ったり。
翌日からアンコールワットなので、早めに消灯しました。

★──────────────────────────────────
|
| “サワディーカプ雄のタイ移住日記” の一覧はこちら
|
★───────────────────────

アメリカ
中国
オーストラリア
タイ
カナダ
イギリス
ブラジル
ドイツ
フランス
韓国
シンガポール
マレーシア
ハワイ
台湾
インドネシア
ニュージーランド
フィリピン
ベトナム
イタリア
スペイン
アルゼンチン
メキシコ
スイス
インド
オランダ
ベルギー
グアム
パラグアイ
アラブ首長国連邦
スウェーデン
ペルー
ボリビア
カンボジア
オーストリア
ロシア
ミャンマー
アイルランド
トルコ
フィンランド
チェコ
チリ
デンマーク
ハンガリー
ポーランド
南アフリカ
サウジアラビア
コロンビア
ノルウェー
ネパール
パキスタン












こんにちは( ˆ﹀ˆ )
20時間も眠られるという事は若い証拠ですよ!私なんて…朝までグッ━━(。-ω-)Zzz━━スリ☆眠ったという記憶は遠い過去です。子どもを産んでから?は気が付いたら朝だった!ってことが一度もないです。お酒を大量に飲んでも喉が乾くか…尿意で目が覚めるお年頃です。
よろこんでロングスリーパーは体質とか言いますが、若い証拠でもあるのだと私は思いますよ☆彡.。
で、せっかくのカンボジアなのに(笑)
大変なアクシデントに見舞われたのですね。カプ雄いる所災難あり(笑)ってくらいに色んな事がおきますよね!私と同じニオイがします(´<_` )
私も年始の親族の食事会の日にレストランに着くなり激しい腹痛に襲われ途中から吐き気をもよおし…ほとんど最初の前菜とスープ位しか食べられず(笑)行く前までピンピンしていたのに!いざっ!って時にこんな感じです。家に帰ったら嘘のように治り親族から仮病説まで浮上しました。←なんでワザワザレストランで食べない仮病使うんだよっ!!
なんて感じで新年早々バタバタしてた私です。でも暴飲暴食が祟ったのか?現在も胃の調子が悪くパンシロンを飲んでおります(笑)
カプ雄さんももう本調子に戻られましたか?
お互いこういう星のもとに生まれてきてしまった以上必死であがいて?ドタバタしながら今年も頑張りましょう( ´罒`*)✧"