【タイ移住289日目~タイ移住295日目】タイから送れないもの

おサワディー!!
バンコク在住のサワディーカプ雄です。こんばんハ。
ジャポネが連休中のようなので、ワタスもさっさと片付けてドロンしてゴロンします。
<タイ移住289日目>
この日の前日、会社の方の知人から「ヘアクリームを買って送って欲しい」との依頼を受けました。
たやすい御用です。じゃあ、メールで商品の写真と住所を送って!!
数分後、送られて来たメールにはヘアクリームの写真と送り先の住所、さらに個数が書かれていました。
250mlの大容量の方を24個。
手間賃は払います。
そんな有り難い心遣いまで頂戴しましたが、ワタクシ、下僕ではございません。
善意でなら動きますが、お駄賃が発生するようでしたら、まずは契約書をご送付下さい。提示額によっては指一本、動かしません。
ま、でもね、そんなメンドクセーことばかり言っていると、ますます世の中から孤立しますでしょ。その日のうちに出掛けました。しかし、簡単に見つかると思っていたのに、なかなか見つからず、ようやく見つけたスーパー(テスコロータス)では22個しか置いてなく、この日は買わず、翌日となるタイ移住289日目を迎えます。
「22個でも良いそうです」
スーパーで22個のヘアクリームを買うと、ずっしりと重く、灼熱の下を運んでいるだけで体力が奪われました。なんだって大容量なんか!!ブツブツ言いながら、自宅で梱包。

ただでさえ箱が潰れ気味だったので(スーパーの店員は段ボールを蹴って動かしますww)緩衝材に包み、さらにスーパーの袋に包み、その上から大きな透明のビニール袋で二重にして、準備完了。中に手紙とレシートも添えました。
オンヌットからだと、プラカノン駅の近くにある郵便局が近いのですが、近いと言っても徒歩15~20分の微妙な距離。
タクシーに乗ろうか、バスに乗ろうか、BTSに乗ろうか、迷いに迷った挙句の徒歩です。外の気温は40度、重さ5.5キロの液体を持っての20分は、ジジイの身体に堪えます。はあー、おとなしくBTSに乗れば良かった!!
ようやく到着したプラカノンの郵便局。
案内係なんてものはいません。さて、どうしたもんかね。
いくつか記入用紙は置いてあったのですが、どれもタイ語で見たことのない紙ばかり。今回はSAL便でお願いしたいと言われていたので、空いている窓口に行き、質問をしてみます。
「あの…」
「番号札を取って」
相変わらずの仏頂面。もう私は慣れました。
無愛想にも慣れたし、何分待ってもバスが来ないことにも、フードコートの米がたまに臭いことにも、蛇を咥えた野良猫にも、半額のシールを無視する店員にも、まるっと全部慣れました。
「すみません、SAL便の伝票を下さい」
乱暴に突き出された伝票を受け取る時にも、決して笑顔は欠かしません。ややこしい性格でも愛想だけは一丁前な生き方をしているのは、情けないながらも、それが私にできる唯一の防衛手段だからです。
「コップンカーップ、ブス」
その代わり、語尾に必ず相手を貶める日本語を付け加えます。それも私の生き方です。
伝票に住所などを記入し、番号札を取り、アナウンスされた番号の窓口に行き、荷物を渡します。
「中身は何?」
「ヘアクリームです」
「送れない。シャンプーとかも送れない」
な、な、なんですって?
「タマイ?ババア」(どうして?ババア)
これ以上のタイ語が理解できなかったので、後で調べてみたところ、国際郵便では法律・条約などにより取り扱いできないものがあり、小包郵便物では「液状の物質、陶製の物品等運送中に破損しやすい物品を包有する小包は許されない」とありました。これは郵便局のルールですが、宅配業者でも以下のものに関しては輸入許可証が必要とされています。
ビタミン剤・家畜系以外の革製品・携帯電話および携帯電話周辺機器・通信機器・化粧品・乳製品・コンタクトレンズ・大理石・計測機器・ビデオゲーム・ラジオやラジオ関連機器・衛星通信機器・無線機器など。
とは言っても実際には、ネットを拝見する限り、色々なものを日本から送ってもらう時に、日用品や衣類などと一緒に、化粧水や液体調味料を送ってもらっていた人もいるようで、何とも言えません。その一方で、同じく色々なものを送ろうとして、その中の一つにナンプラーの小瓶を入れていただけで、まるっと箱ごと戻って来た人もいました。
荷物が戻って来ても郵送代は返って来ないからねー、この段階で言われた方がマシだと思います。
要するに原則としてはダメなのでしょうが、チェック漏れで通る場合もあるみたいです。
前日から費やした時間と手間が無駄になり、本来なら不機嫌になりそうな出来事ですが、この時の私は、自分でも理解のできない感情が猛烈に湧き上がり、やたらと浮かれていました。
「なんか今、楽しい!!楽しすぎるぶぁ~い!!!!!」
知らなかったことを知った喜びでしょうか、それともタイ語と英語で意思疎通を図れた喜びでしょうか。
原因不明の幸せ気分は、ここから歓喜の絶頂を迎えます。
依頼をした当人と、間に入った会社の人は「申し訳ない」と青ざめていたようですが、私は俄然ヤル気です。このバイタリティとモチベーションを普段から仕事やプライベートに向けられたのなら、今ごろ【ハワイ移住日記~アロハマハ郎38歳、波の数だけ抱きしめて~】になっていたことでしょう。
ダメ元で宅配業者に出向き、郵便局と同じように断られ、今度はテスコロータスまで返品へと行きます。
「返品って単語が分からないなー」
店員と対峙する前にスマホで調べ、いざ伝えてみます。
通じた~~~!!!!
まあ、通じるよね。言いながらスマホの画面も見せたんだから。
タイ語が通じたことや思っていた以上にスムーズに進んでいることに笑みがこぼれて、ちょっとした変態です。
こいつ、なんで返品しながら笑ってんの??
店員も不審に思ったようです。開封されていないか、一つ一つしっかりと調べていました。そりゃー、22個も買って全部を返すなんて怪しいよねー。
日本での返品と同様にレシートを渡し、クレジットカードで購入した場合は使用したカードも必要です。売り場の責任者なのか主任的な人なのか知りませんが、2人のサインが必要らしく、彼らのサインをもらってから、その用紙に名前と電話番号を書き、無事に返品は終了しました。
その間、会社の方から何度も「本当にごめんなさい」と連絡がありましたが、謝ることなんてねえー!!
むしろタイに来てからベスト3に入るくらいの機嫌の良さ!!!
誰も理解をしてくれないでしょうが、私は一人でやり切った充実感に溢れ、興奮すらしていました。
どうしても一人で生活をしていると「難しそうだな」とか「出来なそうだな」とか、面倒に感じることを避けてしまうため、突然のチャレンジと、それを成し遂げられた結果(ブツは送れなかったけれど)に心が満たされたのでしょう。この後、いつも行く果物屋にも「今日は機嫌がいいね」と言われるほど、終始ハイテンションでした。
<タイ移住290日目>
これで170バーツくらい(約544円)。チキンステーキにサラダとガーリックトーストとウインナーが付いて、さらにクリームパスタもセットになって、それにキウイジュースも頼んで、こんな程度の価格だろ。そりゃ外食になるって!!
でも、こんな生活をいつまでも繰り返していたら、せっかくのイケメンが台無しだわ!(どのツラ~)と思い、数ヶ月ぶりに料理を再開しました。数ヵ月前に鍋を捨てたのに、また鍋を買うなんて。金が貯まらないのは、どうやら社会のせいではなさそうです。
相変わらず、レパートリーはラープ1本!!
ハーブは左から、シブレット、パクチー、バジル、ミント。これで20バーツ(約64円)です。
ラープにシブレットを入れると、おいシブレット!!~織田信成・名言集より~
今更ながら、主婦って本当に大変だと痛感しています。
嫁さん、いつも、ありがとな☆(いねぇし)
ここから、恒例のボヤキなんですけど、私が好きで読んでいるブログがありまして、その人が「今日は○○(スーパー名)で野菜を買って料理をしました」と、野菜の写真をアップしたら、わざわざよ、わざわざ他人が「○○の野菜は農薬まみれですよ。においですぐ分かりませんか?野菜を買うなら○○ではなく、××のオーガニック野菜を買うべきですよ。日本人の主婦はみんなそうしていますが」なんて、コメントをしていて驚きました。
自分の価値観を押し付けるなんて、江角マ○コ(偶然の卑猥)じゃないんだから!!
書き方こそ悪いけれど、このエセ江角・通称エセミマ○コは、善意で教えてくれたのかもしれません。
ただ、求められていない時のアドバイス、無作法なお節介と、マハ郎、思います。(尾木ママ風の文体にハマっています)
前日、私は「ご主人さまにヘアクリームを送る」という要望を叶えられませんでしたが、自分で動き、自分で苦労し、だからこそ結果が伴わなくても、充足感を携えながら新しいことを学べました。これがもし、エセミマ○コのような見ず知らずの人から「送れないって知らないんですか?日本人の主婦はみんな知っていますが」と先に牽制されようものなら、時間や労力こそは削減できても、あの喜びや刺激を味わうことはできませんでした。
失敗をして、回り道をして、だからこそ多くのことを感じ、次に活かせるのだと思います。
どんなことでもネットで調べられる今の時代。事前に、そして簡単に実用的な情報を得ることができます。
その一方で、待つことができなかったり、大きな失敗をしない人も増えていると思います。
それで本当に良いのでしょうか。
自分で動いて、自分で苦労して、失敗をして、回り道をして、次に活かせるように…。
これからも、本ブログは何の意味も情報も含まない、無駄で無益な娯楽で在り続けます。
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以上、参考になる記事を書けない人間の屁理屈でした★

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