【タイ移住331日目~タイ移住337日目】タイの物件探し(引越し)

サワディーカップ。
昨年の7月7日からタイのバンコクでロングステイをしている、サワディーカプ雄と申します。
もうじき1年が経つんですねー。本当に、あっと言う間でした。
よって、借りているコンドの契約期間が残り1ヶ月になります。
<タイ移住332日目>
引っ越しは面倒、オンヌットは悪くない。近所に顔馴染みのタイ人も沢山いるし、両隣は空室だから騒音もない。
大して引っ越す理由がないので、このまま契約期間を延長することも選択肢に入れていました。
18,500バーツ(約59,200円=1バーツを3.2円計算)の家賃も東京で暮らしていた時の半額程度だし、そもそも私のような気難しくて神経質な人間は、どうせ引っ越したら引っ越したで、新しい住まいの不満を色々と見出します。
やっぱ、契約延長が無難かな…と思いながら、ふと目に留まった真新しいアパート。昼食帰りのことでした。
「ああ!ここ工事していたよねー、完成したんだー」
物件の前には「12,000THB~(約38,400円~)」と書かれた紙が貼ってあります。
今の物件より、6,500バーツ(約20,800円)も安いんだ…。
6,500バーツ?げっ、マッサージに32回も行けんじゃん。
さっそく家賃の下に記載されていた番号に電話を掛けてみると、英語を話す女性に代わってくれました。
「部屋の中って見れる?」
「もちろんよ。今、どこ?あら、すぐ近くなのね。カモン、カモン!待っているわ」
思えば1年前、初めてタイで暮らす不安と期待が入り混じっていた時、右も左も分からなくて、日系の不動産屋さんを介して物件を探しました。それはそれで、日本語で情報を聞ける利点がありますが、もっと本音を言うと、自分の足で物件を探すことも、カタコトの英語と挨拶もままならないタイ語で意思疎通を図ることも、不可能だと決めつけていました。
さらに、日本式の「賃貸物件は不動産屋に紹介してもらう」以外で部屋を借りた経験がないため、どうしてもダイレクトに飛び込むイメージが湧かず、なんなら勇気もありませんでした。
しかし、やってみると、ものすごく簡単でシンプルです。
物件のすぐ下から電話を掛けたので、電話を切って数秒後にはガードマンの前まで辿り着きました。
「部屋を見たい。アポは取っている」
だいたいのガードマンは、単語程度でしか英語を話せないので、コチラも完璧な英語で伝える必要はありません。むしろ簡単な単語を並べた方が伝わりやすいと思います。
この時も私の流暢なジャパニーズイングリッシュは通じず「ルーム、チェック、アポイント、OK」と言うと、ようやく笑顔を見せて、事務所へ取り次いでくれました。
「Are you Japanese?Oh,nice!」
そう言って両手を叩き大袈裟に喜ぶオバサンは、どことなく大山のぶ代に似ています。
この人が部屋を案内するのでしょう。
「ビコーズ ジャパニーズ イズ クワイエット アンド クリーン!」
正月にカンボジアのホステルに泊まった時、そこのオーナーも同じことを言っていました。
日本人は静かで部屋を綺麗に使ってくれるから好き、と。招かれざる人種より歓迎される人種に生まれたことをラッキーに思います。さらに、それが基準であるならば、私は最も招かれるべき客です。一般的な日本人より静かに過ごし「来た時よりも美しく」をモットーに生きています。
基本的に私は、新築物件にしか住まないのですが、新築の状態で部屋を去ります。
電気のスイッチに付いてある透明フィルムも剥がさず、それどころか、剥がれないように気をつけながらスイッチに触れます。部屋にはシミもキズも付けず、あまり料理をしないのに、掃除は毎日するため、キッチンなんてピカピカです。
それは、今まで住んだ物件でも、退居の立ち会いをする時に「この部屋、本当に使っていました?」と驚かれるほどで、清掃業者では消し去ることのできない、存在感や生活感まで残しません。
30平米くらいのスタジオタイプを見せてもらうと、のぶ代は微笑ました。
「どう?気に入った?」
「うん、気に入った!」
しかし、この後、のぶ代が放った何気ない言葉が私の表情を曇らせます。
「ここは日本人が多いの。6階なんて全部、日本人よ!」
私は決して日本人が嫌いなわけではありません。一番好きなのは仲間由紀恵ですが、ファンキーもベッキーも円楽も、みんな好きです。それに、もし東京で「この物件は外国人が多いの。6階なんて全部、外国人よ!」と言われたら、きっと表情を曇らせると思います。
日本では外国人ばかりと言われたら拒むくせに、外国で日本人ばかりと言われても拒むなんて、ひょっとしたらアマノジャクなんでしょうか。2年くらい前に会社の人から「カプ雄さんはアマノジャク」と言われた言葉が、不意に蘇って来ました。
「ここに決めたら電話をします」
そう言って、のぶ代と別れた後、時間があったので別の物件にも足を運んでみました。
次の物件は、オンヌットの隣駅、バンチャークにあります。ローカルな雰囲気が今も色濃く残るエリアですが、駅前にあった市場が潰れ、そこに大きなコンドを建設しています。
オンヌットもだけどさ…、コンドばかりが増え続けて、どうしようってんだろ。
一般的なタイ人が買ったり借りたりできる金額ではなさそうだし、一方で外国人に対するビザは厳しくなっているし、なんでしょうね、経済の急成長を好景気と勘違いして酔いしれ、未来に対しての予測や準備を無視しているような気がします。子供の出生率だって日本を下回ったし、6.5人に1人が60歳以上で高齢化も日本より深刻だし(同じ東南アジアでもフィリピンの平均年齢は23歳)、そう遠くないうちに何かが破綻しそうな予感さえします。ま、経済の基本的な知識さえ持ち合わせていない私に心配される筋合いはないのでしょうけど、あまり埋まっていないコンドを見かける度に、心配になります。
内見をしたのはバンチャーク駅から徒歩3分にあるアパート。
新築ではありませんが、外観を含めた建物全体は丁寧なメンテナンスをしていることが良く分かるくらい、近隣のコンドやアパートに比べて新しく見えました。
部屋の中もキレイに清掃されていましたが、シャワールームの天井に、まとまった量のカビが生えていたので、即却下です。
いいですか?カビは取り除くものではなく、事前に防ぐものです。もし、カビが生えてしまったのなら、それは怠慢の証です。
料金はスタジオタイプで8,500バーツ(約27,200円)。お値打ち価格ですが、ごめんなさい。
その帰り道。
「あ、ここにも新しいアパートがある!」
よく通っていた道なのに、車線の反対側にあるので、全く気付かなった新築物件に行ってみました。
もう事前の電話なんて掛けません。
「部屋って見れますか?」
「カー」
ここはガードマンだけではなく事務所にいたタイ人おばちゃんも英語が話せませんでした。
30平米くらいで12,000バーツ(約38,400円)、部屋や設備もまずまずです。
ここまでならドラえもん物件と変わりませんが、決定的な違いがありました。ドラ物件は1年契約なら12,000バーツで借りることができますが、半年契約の場合は15,000バーツ(約48,000円)になります。一方、この物件は1年契約だろうと半年契約だろうと、家賃は12,000バーツで変わりません。
タイでは、契約期間によって異なる家賃が設定されていることが多く、今回、私は半年間だけ住むことのできる物件を探していました。
「ここ、日本人って住んでる?」
「はい。でも、たった2人だけです」
「2人だけなら、問題ない!」
このやり取りを、うっかりタイ語でしてしまい、おばちゃんは「あなたタイ語、話せるのね!」と言い、そこから怒涛の超高速タイ語をまくし立てられ、入居の手順を説明されました。
すまん、ちっとも理解できん。
契約をする際の電話番号を教えてもらい、タイ人おばちゃんとお別れです。
3つの物件を比較した結果、最後の物件に決めました。
「金になるかもしれない」と言う下心があったからかもしれませんが、どの物件の人たちも、とても優しく親切に案内してくれ、今のコンドの愛想もクソもない連中とは、かなり対応が違って驚きました。
次は自分で物件を探してみよう!と思っている人も、きっと大丈夫です。
私でも出来るくらい簡単だったし、なにより、忘れかけていた微笑の国が、そこにはあります。
<タイ移住335日目>
前日の夜から腹が痛く、食事中の方へ配慮した表現をしますと、いわゆる水のようなお便りでした。
熱があり、身体がだるく、そんな状態でも買い物へ行かねばならないことが、一人暮らしの常でございます。
お便りも少し落ち着いたし…。
そんな油断が私の足をスーパーへ出向かせ、中へ一歩入った瞬間でした。腸と肛門から激しいお便りが届きました。
やばいやばいやばい、やばすーー!!!!
プチ潔癖の私は外で用を足せないので(小は平気)、急いで戻ろうとしたものの、絶対に間に合わないと断言できるほど、お便りはすぐそこまで来ていました。速達です。
奇妙な走り方になりながら、ボルトも驚愕する猛スピードでトイレを目指し、いざ個室のドアを開けると不思議な形の便器が君臨。被写体も便器だし、人も多いし、何より用を済ませた後の便器を写真に撮りたくなかったので、そのフォルムが伝わるか微妙ですが、文章で説明してみます。
その便器は、日本で言うところの、和式と洋式の中間のような形をしており、どちらかと言えば和式寄りです。
和式のようにレバーと向き合って、しゃがめば良いのでしょうが、便座の周りが少し高くなっていて、「ここに足を乗せてバランスを取るのか?」それとも「やっぱり洋式みたくドアを向いて座り、ここにケツを乗せるのか?」と、一瞬だけ迷いました。
足、ケツ、どちらをココに乗せるのか?
周囲のタイ人に聞く余裕もないほど、今にも速達が溢れ出しそうで、どのみち個室だし、【自由に使って良いタイプ】と自分に言い聞かせ、誰も思いつかないような姿勢で利用させて頂きました。その姿勢に関しては、当方にも親や家族がいるため非公表とさせて頂きますが、パンツを脱いだ瞬間、それこそ1秒の間もなく、ざわわ・ざわわ・ざわわ。風が通り抜けるだけ。
この日は「便器に座って生活した方が早いんじゃなかろうか」と思うほど、終始ひどい腹痛で、でも、どんなに痛くても必ずお便りがあるわけではなく、イタズラに空メールだったりすることもあり、精神的にも堪えました。と言うのも、私はめっぽう腹が強く、この長い人生、さらに大人になってから、腹痛で苦しんだ経験が数えるくらいしかありません。だからこそ、こうもお便りが頻繁だとコンビニにも行けないし、脂汗も止まらないし、ポストの投函口もヒリヒリするし、「お腹が弱いのが悩み」と言っている人の気持ちが、38歳にしてようやく理解できました。こんなにツライなんて、地獄だね。
原因として思い当たるフシですが、ここタイよ❤
何に当たったかなんて、特定できません。
<タイ移住337日目>
今のコンドから徒歩3分の至近距離にある、来月からの住まい。
引っ越す意味があるんじゃろか…と思う近さですが、家賃が6,500バーツ(約20,800円)違うので、半年で12万円以上も安くなります。それだけではなく、建物全体で無料のWifiが使えるので、半年で3,845バーツ(約12,304円)払っていたTRUEのwifi代も不要になります。
電気代は今までユニットあたり4~5バーツだったものが7バーツになるので、やや高くなりますが、ひと月のWifi代よりは安くなる試算です。
心配な点は、Wifiが共有なので、電波が安定しなかったり、動画がサクサク見られなかったりするかもしれないこと。
そのため、契約したい旨を伝える時に、Wifiのスピードをチェックしたいとメールに添えました。その後、この担当者と何度もメールのやり取りをしたのですが、いつもWifiのチェックに関しては、まるでその部分だけ切り取られているかのように、完全にスルーされ、その度に再度Wifiのスピードをチェックしたい!と送っても、またそこだけには触れず、別の内容でメールが返って来ました。
徹底的にシカトするなら、こっちにも考えがあるわい。
ミニモニテレフォンだリンリンリン!
ただでさえ阿部寛と竹中直人の声が全く聞こえないバカ耳なのに、電話を通して英会話となると自信が持てないので、極力メールで済ませたかったのですが、もう電話しか手段がありません。
「書類は揃った。お金も振り込んだ。だから今からWifiのチェックに行く」
強い意思と覚悟を持って、その台詞を言ったつもりが、相手は軽い調子で答えました。
「OK!じゃあ、30分後でいい?待っているね」
絶対にWifiの話題は避けている…。
その疑心は杞憂だったのか、彼女は快諾してくれました。ところが約束の時間に行っても、そいつ居やしねぇ!
数日前に部屋を案内してくれた、タイ人おばちゃんが「あら、また来たの?」と不思議そうな顔をして私を出迎えました。
カタコトかつデタラメのタイ語、いわゆるカプ語で、コトの流れを説明し、その担当者に電話を掛けてもらい、ようやくwifiのチェックをすることになります。こういう時は、複数の携帯を同時に使ってみることが大切!!
2つの携帯を取り出し、同時にYou Tubeを開いてみます。
バカ耳ゆえ、音量を最大に設定しているスマホから「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ~」と末成由美の大声が響き、もう1つからは、こともあろうにPERFECT HUMANが流れました。
どうせ、こんなものしか見ないんだから、動画にこだわる必要なんてなかったのです。
電波は良好で、どちらの動画も止まることなく、末成由美は「これ言わな湯婆婆に間違えられんねん」と最後まで言い終え、藤森は「na,ka,ta nakata na,ka,ta」とカウス・ボタンを称賛し始めました。
夕方や夜間など、もっと多くの人が部屋にいる時間だと状況は違うのでしょうが、私がネットを利用するのは主に昼間なので、この時間にこれだけ動けば上等です。
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ka,pu,o kapuo ka,pu,o
I’m a perfect pervert!

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