【タイ移住387日目~タイ移住393日目】ラオス:ビエンチャンとルアンパバーン

タイに長いこと住んでいた京助さん(既に京都へお帰り)は、生まれも育ちも京都のオトコ。ゆえに東京の地名は詳しくありません。以前、東京へ行ったことがあると言うので「どの辺りに泊まったの?」と聞いたところ「なんて言いはったかなー。ほら、雨、雨の、ほら、雨の」と繰り返していました。
「ああ、西麻布か」
私の返答に京助さんは満足そうに頷きましたが、これ、私より少しでも下の年代だと、何のこっちゃか皆目見当も付かないと思います。
おはようございモス。朝は、おぶうで始まるバンコク在住のサワディーカプ雄です。
今朝は京助さんの夢で目覚めました。
それでは今週もタイ移住生活を振り返りますが、この週はタイにおりませんでした。
<タイ移住387日目:ラオス旅行1日目>
ラオスでおます。
目的はビエンチャンで学生ビザを取得することと、アジア最後の桃源郷と言われているルアンパバーンへの小旅行。まずはビエンチャンへ向けて出発です。
タイでの出国審査はスンナリ。
そして飛行機はエアアジア。今年の夏からバンコク(ドンムアン)-ビエンチャン間の就航を始めたんどすー。
今までバンコクエアウェイズで無駄に高い金を払っていたのに、片道3,500円程度での移動が可能になりましたんどすー。
格安だけあって満席。ビエンチャンでの入国審査も今までで一番、混雑していたように感じました。
宿泊先のホテルは前々回のビエンチャン訪問時にも利用した、朝食のクロワッサンが美味しいホテル。それ以外のメリットは何一つない、しみったれたホテルですが、今回の部屋はドアノブも壊れていなかったし、シャワーとトイレを仕切っているドアも閉まったし、Wifiも快適だったし、案内される部屋によって印象はだいぶ変わるものだと改めて思いました。
ただ、お馴染み!ザッツ・中華人民共和国のピーポーがやかましく、これに関しては最近、中国語独特の声調が音を大きく響かせるのだと、自分に強く言い聞かせるようにしています。仕方がないの、発音の問題なんだから。でもさーあー、痰を吐く音が、いちいちゴジラなわけ。しかも、どうしてドアを全開にして過ごすのか理解不能。4,000年の歴史の間にドアを閉める習慣くらいできただろうに。
<タイ移住388日目:ラオス旅行2日目>
オンボロにも程があるチャリを借りて、朝8時半からビザ申請。
チャリのレンタル料は1日で10,000キープ(約125円)でした。バリ島やシェムリアップでもチャリを借りましたが、個人的にはビエンチャンの道は舗装されている方だと思います。しかし、猛スピードで行き交うバイクやルールがあってないような信号機、さらに路駐の車も多いので、異常なまでに神経をすり減らしてしまい、これなら酷暑の中を歩いた方がマシだったと痛感しました。
今回もビザの申請は問題なく終わり、あとは翌日、無事に取得できることを祈るのみです。
神様、仏様、お互い様~。お疲れ様、お気の毒様、ご愁傷様~。どうか私にビザを下さい!
夜8時。
突如として大雨が降り、激しい雷が鳴り始めました。
避雷針ってあるのかしらね…。なんて呑気に考えながら眠りに就いたのですが、深夜と言うか翌朝と言うか、辺りがまだ真っ暗な頃、ウシガエルの大合唱で目が覚めました。
ホテルの横は池でも水田でもありませんが、湿地帯のような草むらが広がっており、そこに大量のウシガエルが生息している模様です。で、何が問題かって、どう聞いても一匹の声は部屋の中から聞こえること!!
物理的に考えると有り得ないはずですが、絶対に室内から聞こえる!!と断言できるほど、至近距離から聞こえるウシガエルの鳴き声に、サワディーカプ雄38歳、深夜に軽くパニックです。
電気を点け、メガネを掛け、室内をくまなく探します。トイレのドアを開ける時の動作なんて、まるでスパイ。拳銃なんか持っていないのに、あぶ刑事の如く、壁に身を隠しながら、静かに、それでも勢い良く、ドアを開きます。
ところが、発見した時の対処法まで考えが及んでおらず、排水口がカエルに見えてはキャッと声を出して仰け反ったり、黒のシャンプーボトルにビクッと身体が反応したり、覚悟が備わっていない調査の危うさと脆さを悟りました。
こうなったら、寝るっきゃないの。カプ雄、寝るっきゃない。寝るっきゃない2016.
<タイ移住389日目:ラオス旅行3日目>
朝からクロワッサンを8個も食べるなんて、この世から消えてしまった方が良い人間なのでしょうか。
ウシガエルの幻聴が空腹を増長させたようです。
この日の午後、タイ領事館へ行くと、無事に学生ビザが付与されました。
これでウチめっちゃ安心やねん!と、misono口調で喜んだのも束の間、ビザのREMARKS欄(備考欄)に謎のタイ文字が書いてあることを見つけてしまいました。
何これ。心配性の私は、すぐさまホテルへ戻り、タイ人の知人にメールで聞くと、low/middle/highを意味するタイ語が書かれており、さらにミドルに下線が引いてあるから、あなた(カプ雄)が、ミドルであることを示しているとのこと。
ミドル?何が??
タイ語のレベル?年齢?身分?まさか・・・容姿?失敬な!!
まあ、でも、ミドルならいいか。もう自信もないし、オシャレにも飽きたし、lowと言われても反論できないツラ構えです。ありがとう、ミドルと判定してくれて。おじちゃん、それだけでビショ濡れですm(__)m
<タイ移住390日目:ラオス旅行4日目>
観光も尽き、本格的にやることがなくなりました。ベッドの上で死体のように横たわること数時間。ここまでのビエンチャンを思い出します。
初日に行ったパトゥーサイ、4度目の訪問にして初めて3,000キープ(約38円)を払って上まで登ったけれど、思っていたより微妙な景色で、結果的に疲れただけでした。カプちゃん可哀相たい。

2日目、ビザ申請の後にオンボロチャリでタートルアンへ行ったけれど、5,000キープ(約63円)の入場料を払って見たタートルアンは、金のメッキが剥がれ落ちていて、ヘドロが丸見えでした。カプちゃん可哀相たい。

昨日は昨日で変なタイ字に気が奪われて、ずっと気掛かりでした。カプちゃん可哀相たい。
思い起こすと、あまりに自分が不憫で情けなく、涙で天井が見えなくなったので、どこも凝っていないのにマッサージへ行くことにしました。
ホテルから徒歩5分の場所にあるマッサージ屋。料金は1時間55,000キープ(約688円)で、オンヌットより割高です。
足と身体を1時間ずつお願いしましたが、一言で言えばド下手。いや、ド下手ってもんじゃないの、ドドドド・ドレミファ・ファソラシ・ド下手。これ、マッサージなくて、おさわりじゃん!!カプ雄の脚を撫でまわして、誰が得するんだよ…。やっぱり可哀相、可哀相なエンジェル。
せやかて、泣いてばかりもいられんさかい。夜は近くの屋台街でナポリタン風のスパゲティ(約63円)と焼きおにぎり風のカオチー(約25円)をテイクアウトし、ものの5分で平らげました。食べ終わると同時に、この日もシトシトと雨が降り始めます。

あたいの代わりにラオスが泣いてくれたんだね…。
センキュー、ラオ。
22時には寝て7時には起きる、快食快便の超健康的な生活が続いた、ビエンチャンでの4日間でした。
<タイ移住391日目:ラオス旅行5日目>
空港へ行き、ルアンパバーンへ向かいます。
ビエンチャンから長距離バスも出ているのですが「道中に山賊が出る恐れもある」と読み、即却下。そもそも山賊って!!
真田丸の初回でも山賊が出ましたが、その時は、草笛光子が顔に泥を塗って欺いていました。
2016年となった現代も、この方法で山賊を欺けるのでしょうか?
日記には書けるのに聞けません。~「赤い日記帳」より~
よって、ワタクシの好きな空の旅。航空会社はラオ・スカイウェイ(片道およそ4,600円)です。

ここで☆★☆耳より情報☆★☆のコーナー。
ラオ・スカイウェイで使用されている機体は、墜落実績NO.1❤中国製のプロペラ機MA60でございます。
インドネシアでは着陸の際、機体が真っ二つに折れる紙飛行機さながらの曲芸を披露いたしました。
山賊と墜落、どちらも確率としては非常に低いのですが、両方を天秤に掛けた結果、長時間の移動を山賊に怯えながら過ごし、さらに21世紀の現代社会において、山賊の襲撃により生涯の幕を閉じてしまうよりは、怯えながらの移動時間が短く、また、墜ちてしまった時には一瞬にして土へと還る方が、潔く天命を全うできるような気がします。どのみち離陸前には寝て、着陸しても起きないタイプです。恐怖に苛まれないまま、小さな歴史に終止符を打てたのなら、それはそれで本望です。
そんな余計な心配をする間もなく、離陸から50分でルアンパバーンに到着しました。
空港からは乗り合いタクシー50,000キープ(約625円)で、お宿まで運んでくれます。宿泊先に選んだ宿は、若いベトナム人男性が3人だけで切り盛りをしている小さな安宿ですが、この青年たちが素晴らしいのなんの。なんだろうね、世界がこういう人たちだけだったら、地球の未来は明るいと思う!と感じられるような人柄です。
元気だし、フレンドリーだし、親切だし、働き者だし、朝食の調理から部屋の掃除まで、全ての作業を3人だけでこなし、それでいて、どこか外から帰って来る度に、部屋まで作りたてのフルーツジュースを持って来てくれる心配り!!
お給料いくらよ、私の身の周りの世話をする専属の人になってくんない?
最初は「こんにちは」と「ありがとう」しか日本語を知りませんでしたが、激務の合間を縫って、少しずつ調べてくれたみたいで「おはよう」「たばこ?」「またね」など、朝が来る度に新しい言葉を覚え、すぐにそれを使ってコミュニケーションを図ろうとしてくれます。ま、時間が経つと忘れちゃうらしく「たばこ?」じゃなくて「ばたこ?」って聞かれたりもしたんですけどね。
「Sorry. I’m not BATAKO. I’mドキンちゃん目当てでアンパンマンを観てますねん」
通じなくても構いません。
ほとんど誰も読んでいないブログ用だし、写真なんて適当でいっか!
それでも、どこをどう撮ってもキレイに写ってしまうのは、私の腕ではなく、町全体が世界遺産になっているルアンパバーンの実力。小池百合子も霞むほど美しい緑と、小池百合子も霞むほど秩序正しい景観が広がっています。
ナイトマーケットには、カラフルな雑貨や衣類が売られていましたが、タイでも売っているものが多く、タイから来た私にとっては物珍しさに欠けました。よって忍法・素通りの術。でも日本から来た人は、絶対に楽めると思います。タイを経由しなきゃね。
マーケットの奥には、10,000キープ~15,000キープ(約125円~約188円)で、ご飯と惣菜を好きなだけ盛れる店がズラリと並んでいて、試しに食べてみたかったのですが、どうにもこうにもオイニーが気になって、ご辞退申し上げました。
野犬並みに鼻が利くんですよー、ごめんなさいねー。
<タイ移住392日目:ラオス6日目>
高さ150mの小高い丘、プーシー。入場料は20,000キープ(約250円)で、ここの頂上からはメコン川とナムカーン川の間に広がる街並みを一望することができます。

プーシーなんて可愛い名前が付いていますが、頂上までの階段がえげつないです。
このえげつなさ、プーチンに改名なさい。
とは言え、金毘羅さんの方が圧倒的に大変だったので、コンピラーにとっては楽勝だと思います。
<タイ移住393日目:ラオス7日目>
宿で朝食を食べた後にカフェへ。
わざわざ腹ごしらえをして、カフェまで来たのには理由があり、このカフェはナムカーン川を眺めながら、横になることができます。早い話が、お昼寝でござい。部屋で昼寝をするよりも自然の川風を感じながら寝る方が気持ち良かろう。

私が加納典明だったら、もう少し上手に写真で説明できたのに…。これじゃ全く分からないですね。
屋根の下に一人ずつ寝そべることのできるクッション素材のマットレスみたいなものがあって、そこで完全に真横になれるのですが、枕に頭を乗せて横になると、視界には写真のような風景が飛び込んで来ます。
最高!!永遠にリラックスできるんだけど!!
アイスコーヒーを注文し、一気に飲み干し、その後は昼寝・小便・小便・昼寝・小便・小便・昼寝・小便。
眠気にカフェインは効きませんが、膀胱には効き過ぎます。
2時間半に及ぶ寝小便を終えると、ハラヘリ・ヘリハラ。「食べてすぐ横になると牛になる」「牛になると、ある晴れた昼さがり市場へ続く道、荷馬車がゴトゴト、カプ雄を乗せてゆく」と幼い頃に母から教わったので、素敵カフェを立ち去りました。
てくてく自然に囲まれた街を歩き、途中で何の信仰もしていないくせに寺へ立ち寄り、旨いパンを食らい、冷たいフルーツジュースを飲み、夜は屋台で野菜スープをテイクアウトし、静かに一日を終えました。
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翌朝は托鉢で、お坊さま方の高貴すぎるプレイに動揺します。
続きは、また来週。
コップンカーップ!

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