【タイ移住569日目~タイ移住570日目】タイ生活の終わり
サワディーカップ。
ボク、バッタもん。ポケットから出せるのは、タバコとポン酢だYo★
タイでの暮らしに終わりが見え始めた頃からでしょうか。
ふとした瞬間に強烈な寂しさに見舞われることがあり「このまま日本へ帰ったら、タイでの生活ばかりを思い返してしまう…」と台湾行きの航空券を購入しました。
結果ですね、台湾に10日もいると、タイでの暮らしなんてどーーーでもいいーーーーってことなり、我ながら変わり身の早さに驚愕しています。最も信頼しちゃいけない人間の典型ですね。お気をつけ下さい。
タイ生活、残り2日を書かないとならないのですが、今、聞いて欲しい話は、台湾のこと。
でも、タイ移住ブログには一切関係ないと思いますので、写真だけを紹介させて頂き、さっさと本題に入ります。
南から北へ上り、台北から帰りました。
ではタイの移住日記、最後の2日間です。
<タイ移住569日目>
面倒くせー面倒くせー、荷物をまとめるのって、あー面倒くせー。
とは言え、私は日本で生活していた時も2年以上、同じ物件に住んだことがなく、18歳から37歳(当時)までの19年間で14回も引っ越しをしています。誰かに追われているわけじゃないんだけどね。だから、引っ越しは慣れているっちゃ慣れています。それでも面倒くせー、あー面倒くせー。
バンコクで最初に住んだ前回のコンドも今回のアパートも、退去の連絡は1ヶ月前に言うだけ。
前回のコンドは仲介してもらった不動産会社に、今回のアパートでは直接スタッフに言えば、全てが完結し、日本のように自分で水道会社や電気会社に連絡をする必要がなく、とても簡単でした。ただ、いずれも契約期間分までの家賃は請求され、これに関しては、物件や契約期間によって異なるのでしょうが、たとえば今のアパートは1月26日に退室しましたが、当初の契約通り、2月8日までの家賃を請求されました。ま、いいんだけどさ、そんな端金くれてやるわい。
退去の日に、当月分の水道代や電気代を清算します。
前回のコンドを退室する時は、契約時に支払っていたデポジットから差し引き、5日後には残金が口座に振り込まれました。
一方、今のアパートに関しては、その場で残金を現金で返却してくれるとのこと。
まとまったバーツを帰国直前に貰っても仕方ないんだけど…と戸惑う反面、タイの口座に振り込まれた残金を後日、引き出す方が面倒くさいので、良心的な対応に謝謝です。
ネットもアパート共有のwifiだったので、私が行う手続きはなく、スマホもプリペイド式のため、放っておけば使えなくなります。そう考えると、本当に日本ってイチイチ面倒な国…。部屋を借りるだけでも、時間と提出書類がアホみたいに必要だし、何をするにも印鑑が必要だし、そもそも印鑑って何の意味があるよ!!ダイソーでも同じ苗字のものがズラーッと並んでいるっつーのに、本当に重要??
引っ越しの1ヵ月前から気を付けていたことは、日用品や食料品の消費ペース配分。日本国内の引っ越しだと「持って行けば良かろう」と安易に考えられますが、海を渡る引っ越しとなると、トイレットペーパーやら洗剤やら、わざわざ空を飛ばすまでもなく、特に私の場合、飛行機がLCCなので、荷物の重量や大きさに制限があり、最後の方なんてトイレでも残りの日数と残りのロール数を計算しながらケツ拭きに勤しんでいました。たった数バーツのことなんだけど、やるせなくって!!
ほとんどの家具や家電は備え付けですが、自分で購入したもので日本に持ち帰らない家具や家電は、タイに住んでいる知人に譲りました。コーヒーメーカーとかケトルとか、何でも欲しがるんだけど……売るんだろうか?別に良いけどさ、どう始末したって。
<タイ移住570日目>
出国の日。
この日で、タイとはお別れです。
タイでの最後の食事は、ボンチョン・チキンとスターバックス。
アメリカ発の韓国料理とアメリカ発のカフェ。どこまでもアメリカ・ファーストな私です。トランプ先輩、グリーンカードちょうだーい!!
うまいっちゃうまいけど、5日前にも来たんだよね…。
そもそも、そんなにチキンが好きじゃないし。写真は撮り忘れたけど、スンドゥプが美味しいんです、ここ。
時は経ち、夜。
アパートのスタッフたちとお別れ。
たった8ヶ月しか住んでいませんが、本当に本当に、とてもとても親切にしてもらいました。ここに住む前に生活していたコンドは、スタッフ全員がビックリするくらい無愛想で「え、何?挨拶しちゃいけないってルールでもあるの?」みたいな、ガッカリ感とは違うけれど、うーん、何て言うのかな、基本的に微笑まない国なのね…って思ったり、不親切がクールだと思っているなら大間違いだぞコノヤロー的な。簡潔に言うと、コミュニケーションを取るたびにフラストレーションが溜まりました。
もちろん、私の誤解もあるとは思います。日本人の中でも、ややこしい部類に入る性格ですから。
ただ、なんつーんだろ、こっちが愛想笑いを浮かべているのに「バカじゃね?」みたいな白けた表情を向けられたり、その後、タイ語でグチャグチャ喋って笑われたりすると、気分の良いものじゃないって言うか、一人残らずトムヤムクンにブチ込むぞ、このソムタム野郎が!!って思ったりもするわけです。
でも、ここのアパートの人たちは全く違って、みんな親切!!みんな笑顔!!まさに微笑の国!!
それは1階の事務所スタッフだけじゃなく、掃除のおばさんも警備員も、みんな優しくてフレンドリーでした。
突然の豪雨に濡れて帰ると、警備員のおっちゃんが、首に提げていた獣臭のするタオルで頭を拭こうとしてくれたり(ひたすら迷惑)、入居した直後、いつも同じところに突っ立ってタバコを吸っていた私が不憫に見えたのか、そこに木製のベンチが置かれるようになったり(泥酔した警備員が寝ていることも)、共有スペースでパソコンをしていると黙ってエアコンを入れてくれたり(前のコンドでは黙ってエアコンを消された)、宿題を見てもらったり、タイ語を教えてもらったり、何分も立ち話をしたり…。
旨いモノがあれば皆で分け合い、愉快なことがあれば皆で分かち合い、「雨が降って来たよ!うそー」とか「洗濯機、空いていないよ!うそー」とか、連呼される面白くもない冗談にさえ、温かみを感じました。
退出日が近づくと、「あと何日?」「何日の何時に部屋を出るの?」と毎日のように尋ねてくれ、その度に「26日に帰る。夜8時に部屋を出る」と伝えると、皆が一様に「寂しいね。いつ戻って来るの?」と言ってくれたものでした。
それなのに、26日夜8時。見送り2人。
み、みんな忙しい・・の・・かな・・。あれだけあった一体感は、どこへ?
タクシーの窓から見えるバンコクの街に、何かしらの感情は湧き上がったのでしょうが、出国審査の際に「何年滞在しているの?」「本当にタイ語を勉強していた?」「もう来ないのね」と質問攻めに合い、感情の種類が大きく変わったことだけは鮮明に覚えています。うるせえっつーの、この国から出るっつってんだから、さっさと出せや!!
定刻通りに飛行機は離陸し、私のバンコクでの生活は終わりました。
たった570日でも、様々なことを感じましたが、確実に言えることは一つ。
「住んでみて良かった」
これに尽きます。
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その翌日。
「今度は日本の閉塞感や細かさに、嫌気が差すかもしれないですよ」
ある人が私に言いました。
そうねそうね、既に翌日には感じたもの。
タイから帰る時に、某LCCを利用したのですが、預ける荷物が4キロ程度オーバーしてしまい、追加料金っていくらだっけ?なんて思っていたら、何も言われずスルーされ、無事に預けることができました。適当な国民性がプラスに作用したパターンです。機内へ持ち込む手荷物も10キロまで、と制限がありますが、測定さえしませんでした。
帰国後、大量の荷物を成田空港から実家へ送り、そのまま羽田空港へ向かいます。台湾へ行くためです。
普通に考えたら、タイから台湾へ寄って帰った方が地理的にも時間的にも料金的にも理に適っていると思いますが、タイー成田も、羽田ー台湾もプロモーションでかなり安いチケットが手に入り、さらにどうしても大容量の荷物を持って、台湾へ行きたくなかったので、一度、日本を挟むことにしました。
で、羽田からも某LCCを利用します。
この時は、預け入れる荷物がなく、機内へ持ち込む手荷物だけです。このLCCも手荷物の重量は10キロまで、とルールがあり、きっちり測定されました。私の場合、台湾から帰国した後、数日を東京で過ごしてから実家へ戻るため、東京滞在中に必要な荷物を成田から実家へ送ることができず、オーバーこそはしていませんでしたが、ギリギリセーフの重さでした。
セーフなのに余計な細かい文言あり。
「あと少しで追加料金が発生致しますので、帰りのお荷物はお気を付け下さいませ」
分かってますよ、そんなこと、あなたに言われなくても。
ついでに言いますと、あなたが言わないといけない立場だってことも、ちゃんと分かっていますとも。
ルールがあることは重々承知していますし、そのルールに従わないといけないことも理解しているので、全ては私の屁理屈ですが、総重量ってさー、例えばよ、私の荷物が1キロオーバーしていたとして、後ろに並んでいる中年女性なんて、優しく見積もっても、私の体重より20キロは重そうなんだけど!!!
私:体重63キロ+荷物11キロ=飛行機への負担 74キロ。
後ろの人:体重83キロ(推定)+仮に荷物が5キロだとして=飛行機への負担 88キロ。
後ろの人の方が、はるかに重いじゃん!!
前にニュースで報じられていましたが、LCCで荷物代を取られたくないために、かなりの枚数の洋服を重ね着して搭乗した人がいて、それってルール的にはセーフなわけじゃん。バッグに詰めると重量の対象になって、身に付けると重量の対象にならないなんて、おかしくない?結局、飛行機にとっては、同じ重量なのにさ。荷物+体重で料金を決めて欲しいんだけど!!
ま、こういう屁理屈を言うと、弱者に優しいフリをした人権団体にブーブー言われ、「イヤならLCCに乗るなよ、この貧乏ったれが!!!」とネットで叩かれ、良いことナシなので、この辺に終わりにしますが、分かって欲しいのは自分にだけ都合の良いことを求めているわけじゃないの、ワタス。
美容室とか床屋でさ、髪の薄い人や髪質が細そうな人が隣に座ると、剛毛で量の多い私は、いつも申し訳ない気持ちになります。これで一緒の料金は不平等じゃないか?って。隣に座った人にも美容師にも悪い気になっちゃうんですよ。いっそ、切った毛の重さを測って、グラム単位で請求してくれたら公平なのに。
私のタイ移住は終わりましたが、次回以降は「タイで生活をしてみて良かったこと、良くなかったこと」を、完全な独断と偏見だけで綴り、このブログを終わりにしたいと思います。もう少しだけお付き合い下さい。
それまた、来週!!