【タイ移住体験談:タイ移住のデメリット】

おはようございます。
既に帰国をしております、日本在住のサワディーカプ雄です。
まだ役所で住民登録を済ませていないから、住所不定なんだけどね、ペロッ♪
先週のブログで、570日間の移住体験談は終了しました。そのため、本来ならブログ自体を終わらせても良いのでしょうが、もう少しだけ続けようと思います。よろしくお付き合い下さいませ。
さて、私のロングステイ期間は570日間でした。
正直、移住と表現できるほどの長さではなく、このような若輩者がメリットやデメリットを述べるなんて、軽率かつ不見識であることは理解していますが、浅く短い期間でも、一応はタイに住んだ身。あまりにも長く住んでいることで、かえって気付かないこともあると思い、独断と偏見になりますが、感じたことを感じたままに書いてみます。
メリットとデメリット、どっちから書こうかしらー?
でも、最後の最後は、やっぱりメリットで終わらせたいっしょー、自分がタイで暮らしたことを正当化したいからー。なので、今日はタイ移住で感じたデメリット、と言うか、苦労した点やイヤだった点を、お伝えします。ないっちゃないですけどね。どれもこれも慣れるし。しつこいですが、カプ雄のカプ雄によるカプ雄のための感想ですので、移住をお考えの皆さまは、まともに受け取らないようにお願いします。はっきり言って、何の問題もないと感じる方が大半でしょうから。
<タイ移住のデメリット>
1、言葉が通じない
え?何ですって?こんなことから発表する気?言葉が通じないなんて当たり前じゃん。
そう思った方は、戻るボタンをクリック!!
だってー、仕方ねぇべよ!! 実際に、言葉が通じないことで色々と苦労したんだから。あのね、旅先で出会うタイ人は、外国人に慣れていることが多いので、カタコトの英語でも理解してくれますが、日常生活で接する一般的なタイ人は、タイ語しか理解できないことが多く(若い人は英語が通じやすいけど)、住み始めた頃は本当に大変でした。
翻訳サイトを駆使しても正しく翻訳されていなかったり、翻訳された画面を読んだタイ人がタイ語で質問をして来たり(タイ語が分からないから翻訳画面を見せているとか、そんな配慮を求めても無駄です)、その質問は理解できないけれど、翻訳画面の内容は伝わっているだろう…と適当に頷いた結果、とんでもない事態に発展したり。
何て言うんでしょうね、たとえ言葉の壁があったとしても、日本人同士なら、こういう発想には至らないだろうって事が多いっつーか、文化の違いなのか、考え方の違いなのか、「普通こう思うだろ!」ってことの「普通」の軸が違うので、安易に頷くと、物事が明後日の方向へ進んでしまい、そうなると収集不可能ね、スタート地点に戻っても、一度思い込んでしまった方へ向かってしか話が進まないから。
ただ、意思疎通の難しさも海外生活の醍醐味だと思えるようになれば、何の苦痛も感じません。流れも読めるっつーかね、「ほらな、こう来たか、やっぱり」みたくなるっつーか。
帰国した空港の税関で並んでいる最中、後ろの金髪ペアルック・カップルが言いました。
「やっぱりィ~、全部、日本語って素晴らしいィ~」
そうかもしれないけれどさ、こういうアホ丸出しな会話まで理解できちゃうのも考えモン。
電車の中でも4頭身のコージー冨田みたいな女が言いました。
「年収は1千万以上でルックスは福士蒼太が必須」
バッカじゃねーの!!1千万以上稼ぐ福士蒼太なんて、福士蒼太本人しかいねぇよ!
日本語を理解できる自分を恨めしく思い、それと同時に、日本へ帰って来た意味を見失いました。
タイでは5月~10月頃に最も増加すると言われているデング熱。気候が気候ゆえに、そのリスクは1年中あると言えます。
感染者の数も毎年1万人以上を記録し、2013年には年間で8万人を超える人が感染しました。当然ながら感染者は現地タイ人だけではなく、観光旅行で訪れた日本人が感染した年もあります。
そりゃね、分かってますよ。
肌の露出を控える服装でリスクが軽減できることなんて。でもさ、ここが難しいところよ。蚊に刺されて大病する確率と、長袖長ズボンで暑さに耐えられなくなる確率って、平等じゃないじゃん。分かってるって、一時的な快適さよりも自己防衛の方が大切なんでしょ。でも、暑いんだよ、マジで。カンカン照りなのに、長袖・長ズボン・帽子に靴なんて、田植えじゃん!!苗どこ?って話になるでしょうよ。
しかも、また不思議なことで、ものすごく蚊に刺される人と、全く刺されない人がいて、テラス席で食事をすると、他の人は誰も刺されていないのに、自分だけ何ヶ所も刺されたり、なんなら顔にも止まって、あんまり知らない人から頬を叩かれたこともあるし、すさまじく寄せ付けるのね、アタクシ。人間のメスは近づかないのに蚊のメスばっかりに囲まれて、とんだハーレムですもの。明らかな目的意識を持って、真っ直ぐ私に向かって飛んで来た蚊が、鼻の頭に止まったことさえあります。どんな波止場だよ!!
やられっぱなしを望みません。
吸い放題とは謳っていません。
蚊のメスを遠ざけるべく、いろいろと試しました。虫除け、殺虫剤、蚊に効くアロマ。
どれもこれも全く効果ナシ!!
よって残された術は捕獲のみ。止まっている蚊はモチのロン、飛んでいる蚊まで素手で簡単にキャッチできるようなり、あと少しだけ時間を頂ければ、間違いなく箸で捕獲できるようになると思います。そこまで腕は上達しました。
スーザン・ボイルを発掘した「ブリテンズ・ゴット・タレント」って、そんな特技でも出られるのかしらね。
3、ビザの更新が面倒
タイ移住には、いろいろな種類のビザがありますが、学生ビザは面倒でした。
面倒ってもんじゃないの。そもそも学校に行かないとならないっていう、最悪な条件があるんだから。いいじゃんねー、金を払った時点でタイにお金を落としてるんだからさー。でも、真面目な私は通いました。本当にブーブーブーブー文句言いながらも。習得した先に、無数の夢が詰まっている言語でもないのにさー。
最初は日本で申請しました。銀行の残高証明や英文で「なぜタイ語を勉強したいのか?」を記載した書類まで用意して、その挙げ句が、無愛想なタイ人スタッフによる辱め。この時点で逃げだしたくなったぜ。
人にもよるけれど、私が最初の学校で会った生徒のほとんどは、ラオスで申請していました。その方がラクだから。書類も少ないし、辱めを受けることもないし。入国後は学校に通って、休んだ生徒の悪口を先生が言うクソどうでもいい授業を受ける日々で3ヶ月が経過し、ビザの期限が切れる前にイミグレで延長の手続きをします。10時間待ちました。2ヶ月だけ延長が認められたのですが、相変わらず授業は、ほとんど生徒の悪口だし、全然おもしろくなくて、途中から行かなくなり、延長された期間が切れる直前に出家、まちがえた、空路での出国。これでビザが消失しました。
その後は、ラオスからビザなしで入国し、滞在期間が切れるので、延長して、その延長分も切れる前に、ラオスへ行き、今度は観光ビザを取得したり。観光ビザは学生ビザみたく、何かをしなくてはならないワケでもないので、精神的にもラクですが、無限に取得できるものでもないので、2回で終わりにして、再び学生ビザを取得しました。
こういうね、ビザのあれこれも面倒ですが、延長手続きのためにイミグレ(遠い&そして辺鄙)まで行かなくてはならなかったり、第三国(私の場合、ビザ関連はラオスのビエンチャン)へ行ったり、なんか、いちいち面倒で、しかも何度かビザを取っていると、入国審査での当たりが強くなるって言うか、不快な想いをするって言うか、正規のビザを持っていようとも、媚を売らないと入れない、じゃないけどさ、物乞いさながらに入国させて欲しいことをアピールするのが、アホらしくなって来るんですよね。頼み倒して入るほどの国かよ!!!って思ったり。
この国を嫌いにならないためにも、ココらでタイ生活を終わらせようと思った一番の原因が、このビザに関する面倒さや緊張感、入国審査での対応でした。
雨は憂鬱!!もともと日本で暮らしている時から雨は嫌いでしたが、タイの雨は輪を掛けて憂鬱でした。
水ハケが悪いので道もすぐに冠水するし、だいたいね、降って来るのも急だし、いきなりよ、最初っから雨脚が強いし、失礼ですよ、人間に。合図は、ちょっとだけあんねん、風が吹くんよ、空は暗なって。でも「あ、風が吹いて来たな、空も暗くなって来たし」と感じた直後には、ザッバーン時々ゴロ・ピカ・ドーーン!!
何度も足止めをくらいました。
もう駅で寝たろかっ!!って思うくらい長時間に渡ったこともあるし、頬に一粒当たったな…と思った瞬間にザッバーンが始まり、洋服が絞れるくらいビッチョンコになったことも何度かあります。その直後に乗ったBTSがキンキンに冷えていてねー、こんなに冷やせって誰が望んでんだよ!!!と抑えきれない怒りを駅員にぶつけた経験もあります。
おかげさまで、日本に帰国してからも、天気予報を見なくなりました。
今は、実家のある岩手に身を潜めて暮らしているのですが、年老いた母が毎晩、孫に尋ねます。
「リュウ(弟の子供)、明日の最低気温って何度?」
甥はスマホで調べて律儀に答えます。
「マイナス7℃」
5日連続で、その光景を見た時には、ついつい口出しをしてしまいました。
「毎晩、それ聞いて何になるの?マイナス5℃とマイナス7℃に何の違いがあるっつーの?」
タイで暮していると、だいたい暑いし、雨季は雨、乾季は晴れが通常で、あとは空を見て判断するようになっていたので、微妙な気温の違いを気にする母が不思議で仕方ありません。
「マイナス5℃以下だと水道管の中に入っている水が凍るでしょうよ」
北国には北国の暮らしがあるようです。
多くのガイドブックやネットに書いている一般的な模範情報では「タイの雨季は激しいスコールが1時間ほど降って、ピタッと止む」とありますが、昔はそうだったのかもねー。でも今は、ピタッと止まない方がほとんどで「激しい雨が1時間ほど降って、その後はシトシトと降り続く」ような天候です。日によって違うし、エリアによっても違うでしょうが、私の経験上では、午後や夕方から雨が降り始めたら、その日は終日、ぐずついていました。ちなみに私の機嫌も、午後や夕方からぐずついたら、その日は終日カラッとしません。
初めてタイに住まれる方へアドバイスできることがあるとすれば、物件を選ぶ際に「駅から徒歩15分かー。日本でも15分は歩いていたから余裕でしょー」と思わずに、一年の半分くらいは雨季であることを考慮して検討すると良いでしょう。
ま、物件によっては駅⇔物件間の送迎サービスを行っている所もありますけどね。ただねー、雨の日は渋滞に加えて、送迎サービス自体も混んでいるので、かなり駅で待たされる、とブータレている人もいます。
5、排水が臭い
物件により、もっと言えば、嗅覚によります…。
なんだって野犬レベルの嗅覚を携えて、この世に生まれてしまったことか!!
最初のコンドでも次のアパートでも、最も悩んだことが排水の臭いでした。途中から鼻じゃなくて脳の問題かと思ってしまうほど、本当に不愉快極まりない臭い。それは便臭でもなければ、尿でも腐敗物臭でもなく、その正体は今になっても分かりませんが、嗅ぎ続けることで「来世もきっと不幸せ」と断言できるまでになります。
バンコクの不動産会社で働いている友だちに聞いたところ、排水の臭いに関する問い合わせは非常に多いとのこと。
「そうだよね、あれ、同じ人が何度も言って来ない?だって直らないじゃん」
「うーん。排水よりエアコンの臭いに関する問い合わせの方が多いですよー」
・・・質問以外の答えは要りません。
私に関してだけ言えば、エアコンは一度たりとも臭いと感じませんでした。
他には、エリアや物件によっては停電が多かったり、バスやタクシーの運転が荒かったり、無愛想にも程があるだろ!って思う店員が多かったり、マッサージ屋で性的なイタズラをされたり、人によって感じるポイントは様々でしょうけど、私自身が住んでみて、疲弊したポイントは上記の5点でした。
ま、ビザと排水以外は、そこまで深刻じゃなかったですけど。
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次週は「タイに住んで良かったこと」を振り返りたいと思います。
ちなみに「日本に帰って良かったこと」は帰国した日に、偶然、品川駅で友人と遭遇し、前日に観た映画の話になったのですが、「ほら、あの人、ほらほら、THE ALFEEの高見沢と松居一代を足して割ったような…」と言ったところで「ああ、ジュリア・ロバーツね」と間髪入れずに理解してもらえた時でした。
分かり合えるって幸せ~。

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